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石川祐希だけじゃない!日本男子バレーの注目選手を熱烈ファンのスタイリストが勝手に徹底解説

  • 2024.8.1

ついに始まった2024年パリオリンピック。注目競技のひとつはなんともいっても、先日FIVBバレーボールネーションズリーグでの活躍で世間を騒がせた男子バレーです。バレーボールにめちゃくちゃハマっているらしいと噂を聞きつけ、オリンピック開催前の7月某日、オトナミューズではおなじみのスタイリスト・加藤かすみさんと木津明子さんと緊急バレー会合を開催。なんと、加藤かすみさんは表参道の素敵な某カフェに「今日はお宝を持ってきたの♡」と、髙橋藍選手のサインボールを抱えてやってきてくれました。

今、おしゃれ業界でも男子バレーが熱い⁉

スタイリスト木津明子さん(以下A):(サインボールをニコニコで抱える加藤かすみさんを見て)やば、お宝持ってきたね~。
 
スタイリスト加藤かすみさん(以下K):見て、ほら、スマホの待ち受けも藍くん(バレーボール日本代表の髙橋藍選手)なの♡
 
オトナミューズ編集O(以下O):今、男子バレー、本当に盛り上がっていますよね。
 
K:だって、世界ランキング2位だよ。しかも藍くんは、アスリート初のDiorのアンバサダー石川祐希くんトッズフレンドに就任したり、影響力が広がってるの!

アスリート初の「トッズフレンズ」に就任したキャプテン・石川祐希選手。

K:でも今はとにかく、オリンピックよ。6月もネーションズリーグで銀メダル取ったでしょ。でもあのときは主力選手を外してる国もあったし、ガチでやってる国とそうじゃない国があったから、みんなの本当の実力が分からないの。
 
O:照準はどの国も、オリンピックなんですね。
 
K:そうなの。今はポーランドが世界ランキング1位ね。ポーランドとアメリカとフランスが今強いんだけど、アメリカなんて決勝リーグにも行ってない。だからわかんないのよ。オリンピックが本番

ジルサンダーの素敵なバッグから、嬉しそうにサインボールを取り出して掲げる加藤かすみさんです。

オリンピックの代表を知ろう!

タレント揃いのスター集団であるバレーボール日本代表男子チーム。本当は全員解説したいのですが、時間と文字量の都合上、とくにチェックしておきたい注目選手を独断と偏見でピックアップ。主に加藤かすみさんの解説でお届けします。

かすみさんの推しは宮浦健人選手

背番号4 、宮浦健人選手。オポジットという「セッターの対角に位置する選手」で、守備にはほとんど入らず、前衛でも後衛でもアタックを主とするポジションです。

K:みんな好きだけど一番の推しは4番宮浦くん。もうね、とにかくフォームがすっごいキレイ。初めて見たとき、衝撃を受けて。もちろん強いよ、強いけど、キレイ過ぎじゃない!? って。西田くんと同じオポジットで1人しか選ばれないポジションだから、ずっと出てるわけじゃないんだけど、任せられた場面で確実に仕事をする。海外でもすごい絶賛されてて、 「なんだよ! 西田もいて宮浦もいるじゃないか!」みたいな。サービスエースもすごい取るし、なんでこんな強い人が、控え選手なんだろうって。私はもう、朝支度してるときに宮浦くんの名シーンだけ見て過去1年前までさかのぼるのが習慣。見過ぎていて新しいものはもうないけど、何度でも見る。だからもう解説が、どこで何を言うかも覚えているの。
 
A:かすみに教えてもらって、宮浦くんのインスタ見てるよ。
 
K:ぜんぜん投稿しなくない!? 藍くんはめっちゃアップしてくれるのに。
 
A:でもからだの使い方をめっちゃ見ちゃう。バネだよ、あれは。
 
K:本当にフォームが美しいよね。飛んでるところ、ちょっといいやつをみんなに見せたい。あ、やば。もう最高。

かすみさんが見せてくれた宮浦選手の美しいフォームはこちらです。

初心者からの大躍進。山内、小野寺、髙橋のミドル3人組

背番号2の小野寺太志、背番号6の山内昌大、背番号10の髙橋健太郎。全員ミドルブロッカーです。

K:なにが面白いって、ミドルブロッカーの3人。この3人は高校生とか大学生から本格的にバレーを始めた人たちなの。元バスケ部と、元野球部だったかな。他の代表メンバーはほとんど小学校からの経験者。バレーって小さいころからやってた人が多いんだけど。この人たちは、2メートル超えの体格を生かして初心者から叩き上げられた。日本は世界に比べて身長も小さいし、これまでもミドルが課題だって言われていて。そこにこの、言うなれば、少し前まで素人だった3人が食い込んできたことで、日本チーム全体の強さが底上げされた感じなのね。
 
O:でもバレーってうまくなるまで時間がかかるスポーツですよね。
 
A:ほんと。高校から始めて日本代表って!
 
K:山内くんは中学まではバスケをしていて、バレーを始めたのは高校生だったかな。そこから5年で日本代表。髙橋くんは中学まで野球ですごかったんだけど、ケガしちゃって。背が高かったからスカウトされたみたい。すごいよね、ひょんなことからバレーを始めた3人が、今や日本男子バレーを押し上げてる!

天才セッター、関田くん

背番号8の関田誠大選手。セッターです。

K:関田くんはほんとにうまい。1番うまい。みんなはさ、日本バレーは石川くんのバレーボールチームって思っているかもしれないけど、選手たちは関田くんのチームだって言うんだって 。それくらい彼の才能がすごいし、今の日本には優秀な人がたくさんいるけど、彼がいなかったら多分、機能しない。強気な性格もいいんだよね。よくブラン監督とケンカしてるよ。セッターってチームの攻撃を自分次第で左右するし、あっちにあれやったら嫌だろうな~みたいな、人の気持ちの裏の裏をかくポジションだからね。いい意味ですごく、意地悪であることが強さというか。それがめちゃくちゃかっこいい。
 
A:セッターって背が高くなくてもできるかもって、子どもたちにとっても憧れのポジションだよね。
 
K:そうだね。うちの息子もセッター志望なの。でもね、世界のトレンドはセッターも身長が高い。 だから明らかに関田くんの上から狙われてしまうこともある。でもね、そのフォローレシーブがいいのよ、日本チームは。ちなみに、世界ナンバーワンセッターって言われてるのはアメリカのマイカ・クリステンソン。関田くんがうまいって言ってたから、私もチェックしてる。
 
A:あ、わたしが好きな人。
 
K:かっこいいしね。でもまぁ関田くんもいいんじゃない? って思うけど。みんな言ってるよ。世界中も関田は天才って。

アメリカのマイカ・クリステンソン選手(セッター)。木津さんも好きな選手です♡

日本バレーを切り開いたキャプテン、石川祐希

背番号14 の石川祐希キャプテン。ポジションはアウトサイドヒッターです。

K:でもやっぱり、石川くんがいたから今の日本男子バレーがあるのは、間違いない。石川くんが高校を卒業して大学入ってすぐ、イタリアに一人で行って、やっぱもう、超天才だったから。愛知の星城高校で、春高バレー・国体・インターハイの三冠を二年連続『高校六冠』っていうもう、普通じゃない記録を持ってる伝説の男よ。この人がいたから、みんな後を追うように海外を目指すようになったの。その道を切り拓いてくれたのは石川くんなんだよ。もう七年目かな? 次は、イタリアで一番強いペルージャってところに移籍する。本当にすご過ぎる。石川くんが作った時代でもあると思うんだけど、日本バレー界も変わっていったんだよねえ。なんか、今まで結構内向きだったけど、世界にとりあえず行ってこい! って。それが実を結んできたんだよね。日本って、身長の問題もあって高さがまず、ないじゃん。けれど世界でプレーしてると高さに慣れるから、その経験って本当に重要だったと思う」
 
A:海外の選手を見てるとやっぱり、体格が違うよね。
 
K:だってもう、どこの国か忘れちゃったけど、一般男性の平均身長が186㎝とか。日本に、そんな高身長の男性って転がってなくない!?
 
O:転がってはいませんね、確かに。
 
K:そして、石川くんはイタリアに行って、15キロぐらい増量したんだよ。宮浦くんも大学時代に10キロぐらい増やしたり、海外に出て、世界の選手と渡り合えるようにどんどん進化してる。

世界から日本チームが注目されるワケ

O:ちなみに、かすみさんがバレーボールにここまでハマったきっかけはなんだったんですか?
 
K:もともと、夫と息子と家族そろってバレーは好きだけど、アニメの『ハイキュー!!』をコロナ禍で子どもが観てて、ママ面白いよってなってハマったの。『ハイキュー!!』読んで、試合見て、もう1回『ハイキュー!!』読んで……毎日、その繰り返し。「もう一回、音駒戦(※原作の人気シーン。漫画の33巻の後半から描かれています)観ようかな」みたいな。
 
A:うん、うちの子も『ハイキュー!!』観てバレー始めた
 
K最近のバレーファンの99%は『ハイキュー!!』から入ってるんじゃないかな、と思う。もうだって、フィリピンとかすごいんだよ。「日本のチームが『ハイキュー!!』の漫画どおりのことをやるから面白い」って、めちゃくちゃ人気。そう考えるとやっぱり『ハイキュー!!』だよね。ちょうどこの間、YouTubeで山内くん、関田くん、西田くんと、あと柳田さんの4人が『ハイキュー!!』について語ってて面白かった。
 
O:選手も読めるくらいリアルな漫画なんですね。
 
K:うん。選手でも参考にもなるし、漫画の内容が不可能じゃないんだって。やっぱ漫画ってさ、ボールから火が出るみたいなありえないシーンがよくあるけど、『ハイキュー!!』ってそういうのがなくって。実際やってるし、やれそうだし。日向くんと影山くんの超人側攻はさすがに無理だけど、それ以外はやってるから、背面ショットとかフェイクとか。日本チームがそういうことをやるから、世界中にも日本チームのファンが多いの。
 
A:背面ショットとかは世界から日本に入ってきたものじゃないの?
 
K:やってた選手ももちろんいるけど、関田くんの相手の裏を読むようなテクニックが飛び抜けてると思う。あと、世界の他の国の戦いを見てると、あたりまえだけど、THE・男子バレーって感じなの。力技の勝負、みたいな。
 
O:女子はレシーブで繋ぐけど、男子はアタック打ったら終わり、みたいなイメージありますよね。
 
K:でしょ。でもね、日本チームは違うの。繋ぐバレーが今はトレンド。日本はそれがすごく得意だから、世界中からもファンが多い。日本戦のとき、相手も日本は絶対繋げてくるから「こいつらは絶対拾ってくる、って常に思っていないと負ける」って言われてるんだって。日本人だから応援してるのももちろんあるけど、世界から見ても面白いチームなんだよ。

日本代表のスケジュールJVAのウェブサイトでチェック。加藤かすみさん曰く「合宿日程も分かるから、これを見て、『今日は移動日だからインスタ上がってるかも』ってインスタ飛んで。あれ、上がってなーい。みたいな生活」。楽しそうですね。

A:楽しみになってきた! はやく観たい!
 
O:これだけ思い入れが強い人たちが試合するなんて落ち着かないっていうか、もう、気持ちがもたなくないですか?
 
K:基本的にはリアルタイムで観れないよね。深夜帯にやってるってのもあるけど、怖くて直視できない。でも夫は観てるから、……結局は一緒に観るんだけどね(笑)。

otona MUSE O

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