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王道プランから”あえて”ズレる!?自分だけの石垣島絶景を探しに出かけよう♪

  • 2024.8.1

石垣島といえば、何と言っても川平湾!次いで南国ビーチでマリンアクティビティが一般的な王道コース。

そういう旅ももちろん楽しいですが、時には視点を変えて、海だけじゃない、石垣島の新たな魅力を探るべく、ディープでマニアックなスポットめぐりもまた一興。

今回は、ありきたりな王道コースでは物足りなくなってきた方々のために、石垣島の穴場絶景スポットをご紹介します。

川平湾だけじゃない!石垣島は魅力の宝庫

Photo by Mayumi

石垣島の代名詞といえば、世界に名だたる「川平湾」。そこは常に観光客であふれ、グラスボートは連日大盛況。そして、思わずみとれる白砂のビーチにマリンブルーのきらめく海。マリンアクティビティに興じるのが割と王道であり、定番コースですね。

でもちょっと待ってください!石垣島は海だけじゃないんです。 西表石垣国立公園として国にも認められた日本最南端の国立公園である石垣島。サンゴ礁だけではなく、八重山固有の動植物を有する自然の神秘が詰まった離島なのです。

せっかく石垣島まで来たなら、海以外の魅力も知ってもらいたい!

というわけで、今回はありきたりな旅からちょっと距離を置き、新たな刺激や新鮮味を求める方のために、石垣島の中でも選りすぐりのディープで穴場の絶景スポットをご紹介します。

一度に3つの絶景が楽しめる!「伊原間サビチ洞」

Photo by Mayumi

「日本で唯一、海に抜ける鍾乳洞」――これがキャッチコピーの、石垣島北部の伊原間(いばるま)に存在する「サビチ洞」。

サビチ洞は、2億7,000万年前の海底隆起により誕生した洞窟で、規模自体はそれほど大きくありません。しかし、密林ジャングルでの洞窟探検気分が味わえるのと、「ナイアガラの滝」や「パルテノン神殿」など名前の付いた鍾乳石があるように、鍾乳洞としてもそれなりに楽しめます。

何より、キャッチコピーが示す通り、洞窟の先には海が広がり、左右で異なる絶景が楽しめるのが最大の目玉です。

Photo by Mayumi

こちらは右に抜けた風景。

海岸にはきのこ岩と亀のようなかたちの奇岩があり、パワースポットとも言われています。最近ではここでアーティストの浜崎あゆみさんがMVのロケで訪れて話題になったそう。

なお、満潮時に海岸へ下りるのが危険なため、事前に潮汐表を調べていくことをおすすめします。

Photo by Mayumi

続いてこちらは左に抜けた景色。

隠れ家ビーチのような静けさで、心地よい潮の香りとさざ波の音に包まれてまったりできます。足元にはヤドカリもたくさんいるのでぜひ観察してみてくださいね。

子宝と恋愛のパワースポット!?伊原間の「ハート岩」

Photo by Mayumi

サビチ洞から南へわずか1.7km、同じ伊原間内の東海岸にたたずむのが「伊原間の巻石(まきいし)」、通称「ハート岩」です。

津波によって打ち上げられたサンゴ石から成る津波石で、渦を巻いているような模様から「巻石」とか「バリ石」と昔から呼ばれていたそう。近年は、見る角度によってはハート形に見えることから「ハート岩」として親しまれています。

このハート岩、触れると子宝に恵まれる聖なる石と古くから言い伝えがあって、それが転じてパワースポットとしても知られています。

なお、満潮時に近づくのは危険なため、できるだけ干潮時に訪れましょう。

世界でも西表と石垣だけ!「米原ヤエヤマヤシ群落」

Photo by Mayumi

南国トロピカルのシンボルといえば、ヤシの木。今や世界中どこにでもあるヤシの木ですが、実はその数、3,000種にものぼるといわれています。

そんな中、世界でも石垣島と西表島にしか生息しないというきわめて珍しいヤシの木がこの「ヤエヤマヤシ」。大きいものは幹の太さ約30cm、高さ約25mにも達し、そのスラッと背高な姿は「世界でもっとも美しいヤシ」とまで称され、国の天然記念物にも指定されています。

米原地区にあるヤエヤマヤシ群落では、気軽にジャングル探検気分も味わえるのでオススメですよ。

マングローブとカニがかわいい!「吹通川ヒルギ群落」

Photo by Mayumi

南国を象徴する植物のひとつが、湿地帯や干潟に広がるマングローブ林。そのマングローブ林を構成する主な植物が、長い気根を垂らして水中に根を張るヒルギです。

石垣島では宮良川(みやらがわ)と吹通川(ふきどうがわ)のヒルギ群落が有名ですが、吹通川の方が比較的人も少なく、ゆっくり楽しめるのでおススメ。河口部に駐車場があり、そこから階段を下りて砂州に上陸すれば、目の前はヒルギ群落のマングローブ林です。

Photo by Mayumi

注目すべきは、潮が引いたあと、砂州に現れる水生生物たち。上記画像は、片方のハサミだけが体より大きく肥大化したユーモラスな姿のカニの一種「シオマネキ」。その小さなシオマネキが無数にざわざわと動き回っていました。

そのほか、エビやカニ、トビハゼなども生息し、運が良ければマングローブ林で羽を休めるリュウキュウアカショウビンやカンムリワシの野鳥と遭遇することもできます。

ちなみに、より石垣ジャングルのアウトドアを楽しみたい方は、吹通川でマングローブカヌーツアーやSUP(スタンドアップパドルボード)も楽しめるようですよ。

東シナ海の尖閣諸島を護る「尖閣神社」

Photo by Mayumi

かの国との領土問題で、なにかと話題の尖閣諸島。その尖閣諸島が、じつは石垣市に所属する島々だって知っていましたか?

尖閣諸島の最西端に位置する魚釣島(うおつりじま)にもともと鎮座された尖閣神社は、2000年に不法上陸した中国人によって破壊され、2008年に石垣島のこの地に再建されました。

ひっそりとたたずむ小さな神社ですが、尖閣諸島を守護する御祭神は伊勢神宮から勧請した天照大御神(アマテラスオオミカミ)。国土安泰や開運隆盛、勝負運などをつかさどる神様ですから、ぜひ今後の尖閣諸島の明るい未来を祈りたいですね。

石垣島のB級スポット!?「龍神鍾乳洞(八重山鍾乳洞)」

Photo by Mayumi

太古の昔、琉球石灰岩が海底隆起・浸食して生まれた琉球の島々。そのため、各島には大なり小なり鍾乳洞が存在します。

石垣島でもっとも知られているのは「石垣島鍾乳洞」ですが、実はそのすぐそばに、石垣島鍾乳洞とよく間違えられる「八重山鍾乳洞」があります。こちらはほぼ無人営業で、入場料がそこそこ高い割に施設の一部が荒廃し、その見た目のシュールさから「石垣島唯一のB級スポット」「珍スポット」などと揶揄されています。

とはいえ、駐車場前にそびえる巨大なガジュマルの樹や「日本一大理石シーサー 200年前に作られた(原文ママ)」と書かれた特大シーサー像などはなかなか迫力があります。

Photo by PIXTA

いくつか見学できる鍾乳洞の中でも、少し離れたところにある「龍神鍾乳洞」は比較的規模が大きく、途中天井穴から光が降り注ぐスポットはなかなかフォトジェニック。

ただし、洞内は照明が切れていたり薄暗かったりで、ライトなどの持参は必携。若干、肝試し的な要素も漂っているので、マニアにおすすめです。

名もなき1本のマングローブとサンセット

Photo by PIXTA

こちらは、石垣島西部、名蔵地区の海岸に1本だけポツンと海中にたたずむ名もなきマングローブの木。

サンセットに照らされた姿がノスタルジックで印象的で、最近フォトスポットとして注目されています。

ガイドブックではあまり紹介されないローカルスポットです。ぜひ“映え”の一枚をねらってみてくださいね。

王道から外れるのも旅の醍醐味!

「この島に来たらこれを楽しむべき」「この旅はこうあるべき」、そうして立てた王道プランは、限られた時間内で楽で効率的に楽しめるひとつの旅のスタイル。とはいえ、それもやり過ぎると、ちょっとマンネリ気味になったりなったりしませんか?

そんなときには、思い切って王道や定番の殻を破り、気の向くままにふらりと外へ繰り出せば、思いがけない出会いや発見、新たな世界が広がるのも旅の醍醐味!

ぜひ、自分だけの石垣島の楽しみ方を見つけ出してみてくださいね。

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