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「怖すぎて胃が痛い」「息できなかった」原作では“はっきり”描写→アニメならではの演出方法に 恐怖の声が相次ぐ『チ。』

  • 2024.12.24
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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

魚豊による漫画を原作とした現在放送中のTVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』。第11話では、異端審問官・ノヴァクたちによる残酷な拷問シーンが「怖すぎる」とSNSで話題に。一方で、冷徹なノヴァクの思わず面食らってしまうような“意外な一面”が垣間見えた。

原作では“はっきり”描写……異端者の拷問シーン

異端審問官である2人の新人の実習を担当することになったノヴァク。新人に仕事内容や効率的に出世するコツを教え、気だるげだが先輩らしい姿を見せる。ただ、司教の息子に嫌味を言われてもおとなしくしている様子は職場での上下関係を感じさせ、どこか意外に感じる。

実習として拷問するのは、異端者の女性だった。たじろぐ新人をよそに、ノヴァクは拷問器具を女性の親指につけるように指示する。質問に対して「だから何も知らないって」と言い張る女性。「回して」ノヴァクに促された新人が拷問器具を回すと、女性は激痛のあまり悲鳴を上げた。

それでも答えない女性を見て、ノヴァクはもう一度回すように指示。ノヴァクは相手が女性だろうと関係なく、完全に仕事と割り切っている。再び拷問器具を回すと、女性の絶叫とともに指が潰れる音と血が飛び散る音が響き渡った。

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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

ノヴァクは「次、きみ」「左手が残ってる」ともう1人の新人に拷問の続きをさせる。そして、痛みと恐怖に耐えかねた女性はついに知っていることを話し出した。

女性の絶叫やグチャリという生々しい音がグロテスクで、目を背けたくなるような拷問シーン。今まででトップクラスに痛々しい描写だったが、原作では女性の指が潰れる瞬間まではっきり描いている。ただ、そこまで映像化することはできなかったのだろう。暗闇のシーンが多い本作だが、拷問シーンばかりはその暗さがありがたく感じる。

拷問シーンの描写に対してSNSでは「拷問シーンを乗り切れる気がしなくて止まってしまった」「怖すぎて胃が痛い」「怖すぎて息できなかった」との声が続出。アニメ化によって原作より少しマイルドになったものの、自分の親指をぎゅっと握りしめてしまうほどおそろしいシーンとなった。

冷徹なノヴァクの意外な一面

表情ひとつ変えずに残酷な拷問をするノヴァクだが、娘であるヨレンタに対しては父親の顔を見せる。地動説を完成させたバデーニたちが祝杯をあげているときに現れたノヴァクは、バデーニに娘を褒められ大喜びする。その姿は、娘を愛する父親そのものだ。

ノヴァクが異端審問官の新人に仕事を教えるときも、職場の先輩としての一面が垣間見えた。これまで恐怖の対象だった彼だが、人間味を感じるシーンが第11話には多かった。だからこそ、より一層冷徹なノヴァクの顔が引き立つ。ヨレンタが異端者だと知ったとき、ノヴァクは父親か異端審問官のどちらの顔になるのだろうか。

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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

一時はやり過ごしたかに思えたが、ラストでノヴァクはバデーニとオクジーに声をかけ、空気が張り詰める。第11話に対してSNSでは「心臓バクバクの緊迫感」「今後の展開がまったくわからない」「終始ハラハラしてた」「観てぐったりしている、もう辛い」「チ。11話しんどすぎる」「創作物でこんなにヒヤヒヤしたの久々」との声があがった。

ラストで現れたノヴァクを前に、バデーニたちはどうなってしまうのだろうか。ノヴァクは自らの正体である異端審問官を名乗っているため、バデーニたちが異端者であるとバレたようにも受け取れる。再び第2章が大きく動き、盛り上がってきた。

チ。 ―地球の運動について―
ABEMAでは『チ。 ―地球の運動について―』毎週土曜日夜24時10分より無料独占・見放題最速配信
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/568-32
【(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari