1. トップ
  2. 「現代にも刺さる」“読み書き出来ないのはいいこと”の理由にSNSでも納得の声続出 大人気アニメ『チ。』

「現代にも刺さる」“読み書き出来ないのはいいこと”の理由にSNSでも納得の声続出 大人気アニメ『チ。』

  • 2024.12.11
undefined
(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

魚豊による漫画を原作とした現在放送中のTVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』。第10話では、「大半の人間が読み書きできないのはいいこと」と話す修道士・バデーニの言葉が話題に。そして、『チ。』のタイトル回収と同時に“フラグ”とも受け取れる数々の不穏なシーンが描かれた。

現代人に刺さる?バデーニのセリフ

地動説の完成を目指し研究を進めるバデーニ。そんななか、オクジーは納屋で文字を勉強していた。天文研究助手・ヨレンタに教えてもらったのだ。しかし、身分が低いにもかかわらず文字を扱おうとするオクジーに、バデーニはいい顔をしない。

「本を書きたい」と話すオクジーの言葉を聞いて、「は?」とバデーニはあんぐり口を開け理解に苦しむ様子を見せる。たしかに、ここ数カ月のオクジーは衝撃的でドラマチックな出来事ばかり起こっていた。代闘士の仕事を放棄し、異端である地動説の研究に巻き込まれてしまったのだから。

ただ、本を書けば異端研究の証拠ができてしまい、足がつくかもしれない。さらに、バデーニは「大半の人間が読み書きできないのはいいことなんだよ」「誰もが簡単に文字を使えたらゴミのような情報であふれかえってしまう」と多くの人が文字を使う必要がない理由を説明する。

undefined
(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

オクジーに文字を使わなくていいと語るバデーニに対してSNSでは「現代にも刺さる」「文字は皆読めた方がいいじゃんと思っていたがなるほど」「文字は奇跡だけど知恵がないものが使ったら誤った知識で溢れかえる。まじで今の世界ってそうだよな……」との声が。

バデーニの発言は一見反論したくなるが、質の低い情報の氾濫を危惧する彼の言葉は考えさせられるものがある。実際、多くの人々が文字を使う現代は、間違いや有益とはいいがたい情報であふれかえっている。胸を打つアツいセリフが本作の見どころだが、世の中に疑問を投げかけるようなセリフもちりばめられているのだ。

「知」と「血」のタイトルが意味するものとは

第10話のタイトルは「知」。これはさまざまな意味が込められている本作のタイトル『チ。』の意味をひとつ回収しており、文字を学ぼうとするオクジーの知識欲を表していたり、非道徳的な世界を変えるために必要なのは“知”が必要だと話すバデーニのシーンを象徴していたりする。

だが、次回のタイトルは「血」。こちらも『チ。』のタイトルを回収しているのだが、いやな予感がする。第10話にてバデーニは地動説を完成させた。その直後に映し出されたのは、新人の異端審問官たちと同じく異端審問官のノヴァク。これまでノヴァクは拷問シーンの印象が強烈なため、オクジーたちに迫る危険の気配を感じずにはいられない。

undefined
(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

バデーニはオクジーに納屋と教会をつなぐ地下通路を掘らせている。加えて、いざというときのための脱出口もつくるように指示。展開の予兆を示す要素のことを“フラグ”というが、今回はまさにフラグがいくつも立っているように見える。

第10話に対してSNSでは「素晴らしすぎて泣ける」「毎回名言ばかりでスゴイ!」「あ!?これヤベェ展開だ!!!!!」「物語が大きく動き出した……!」「没入感あって素晴らしいな……」との声があがった。ついに地動説が完成した『チ。』の今後の展開からますます目が離せない。

チ。 ―地球の運動について―
ABEMAでは『チ。 ―地球の運動について―』毎週土曜日夜24時10分より無料独占・見放題最速配信
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/568-32
【(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari