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ワンシーンに隠されたこだわりの演出! たった一瞬でも目を離せない『ブルーロック』

  • 2024.11.21
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(C)金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会

現在放送中のTVアニメ『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』。原作・金城宗幸、作画・ノ村優介による漫画を原作としており、全世界累計発行部数は4000万部を突破している大人気サッカー作品だ。本作は止め絵が多く使われており、その美麗な色彩が見どころとなっている。『ブルーロック』の作画の魅力とは何なのか。また、第30話で見せたこだわりの“音の演出”にも迫りたい。

キャラクターを際立たせる美麗な“色彩”

止め絵とは、アニメーションなどで映像が動くことなく数秒間表示される絵のこと。第2期にあたる『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』では、主に試合中にこの止め絵が数多く使われている。

本作は試合中の心理戦が面白く、ボリュームもある。選手が思考するモノローグも自然に多くなるため、画を動かせ続けながらキャラクターの心理描写も同時に行うのは困難だ。キャラクターの一つひとつの表情やセリフをしっかり視聴者に見せるために、止め絵は効果的だといえる。

止め絵のなかでも、キャラクターの目に炎のようなオーラが宿る描写が印象的。また、体にも同じように気迫を具現化したようなエフェクトをまとうシーンがあり、キャラクターの“本気”を視覚的に感じられる。エフェクトの色鮮やかなカラーが目を引き、色がつくアニメならではの演出だ。

主人公・潔世一(いさぎよいち)がピンチに追いやられ思考を巡らせるシーンでは、彼の周りにパズルのピースが舞う。潔の覚醒シーンであるこのパズル演出は、アニメ化によって臨場感が上がりさらにカッコいい仕上がりになっている。

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(C)金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会

アニメの色彩に対してSNSでは「めっちゃ綺麗」「色彩部分にこだわり感じる」「ほんとにブルーロックのエフェクトとか色彩すきだなあ」「ずっとこれに魅せられてきた」との声があがった。

止め絵について一部では動きが少なく紙芝居と呼ばれているが、色彩の美麗さや印象に残る見せ方は第1期から健在だ。また、数秒間表示される止め絵を使うことでキャラクターのクールな表情も強調される。キャラクター人気が高い本作において、じっくりと選手を見られる止め絵はひとつの技法だといえるのではないだろうか。

リアルな歓声に隠された“こだわり”とは

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(C)金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会

『ブルーロック』は色彩の美麗さに目がいくが、音の演出にもこだわりが。第30話にて、ついにブルーロック存続をかけた戦いであるブルーロックイレブンとU-20日本代表の試合の日となる。たくさんの観客が見守る大舞台に潔たちが歩みを進めると、大きな歓声が沸き起こった。

実は、この臨場感あふれる歓声は実際に収録したもの。X(旧Twitter)にて『ブルーロック』TVアニメ公式アカウントが「会場の歓声は、実際にサッカーチームのサポーターであるEL FRENTE SHONANの皆様に多大なご協力をいただいて、リアルな音声を収録・使用しています」とポストしており、見せ場であるU-20日本代表戦を盛り上げようとする制作陣の気合を感じる。

本作は鮮やかな色彩によってキャラクターの魅力をさらに上げている。また、美麗な色使いだけでなく音の演出にもこだわりがあり、画以外の見どころも兼ね備えているのだ。物語はいよいよ強敵・糸師冴(いとしさえ)が所属するU-20日本代表戦に突入。糸師凛(いとしりん)との兄弟対決からも目が離せない。

ブルーロック
ABEMAにて毎週日曜日夜20時より放送
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/420-57
【(C)金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari