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愛媛の専門店「めちゃめちゃ怖い」 世にも恐ろしい姿、正体にゾッ!

  • 2024.8.30

人気の高い果物の1つである「みかん(蜜柑)」。皮をむいてそのまま食べるだけでもおいしいですが、ジリジリ暑い今の時期は冷凍して「冷凍みかん」にする方も多いかもしれません。季節を問わず1年中愛される、私たちの食生活に欠かせない存在と言えるでしょう。

愛媛県のみかん専門店「のま果樹園」さんの公式アカウント(@nomakajuen)が、世にも恐ろしい姿のみかんをX(旧Twitter)に投稿したところ、4.5万いいねが集まり(2024年8月27日時点)、「クリーチャー!!!」「すげーーーこんなんなんや」と話題になっています。

多くの方を震撼させた衝撃的なみかんは、どのような姿をしていたのでしょうか?

話題の投稿は、こちら!

「めちゃめちゃこわいみかん2024」の言葉の通り、まるで大きな口を開けたモンスターのようなビジュアル…!

「本当にみかんなの…?」と目を疑ってしまいますよね。映画やゲームのキャラクターに似ているという“ツッコミ”もたくさん寄せられていました。

それにしても、どうしてみかんがこのような姿になってしまったのでしょうか?のま果樹園さんに、詳しいお話を伺ってきました。

原因は「裂果」という現象

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出典:みかんのことなら「のま果樹園」(@nomakajuen)さん

---びっくりしました!なぜこういった状態になってしまったのか、教えてください。

「柑橘類は根を通して土壌から水分を吸い上げ、果実が大きく成長します。特に、夏から秋にかけて晴天が続き、土壌がカラカラになった状態でたくさんの雨が降ると、急激に果実の中身が肥大します。こちらは『甘平(かんぺい)』という品種の柑橘なのですが、甘平は外の皮が非常に薄く、急激な中身の肥大に耐えきれず、外の皮が裂けてしまいます」

---季節や品種など、さまざまな要因が重なったことで、写真のようなみかんが誕生したのですね。

「この果実が割れてしまう現象を『裂果(れっか)』といいます」

---裂果、初めて耳にしました。また、このようなぱっくりと割れているみかんを見たのも初めてなのですが、割とよくある光景なのでしょうか?

「裂果自体はさほど珍しい現象ではなく、温州みかん(いわゆる普通のみかん)でも栽培の過程で起こることです。ただ、甘平については外皮が薄いことから裂果が起こる割合が非常に高く少しの雨でもよく割れてしまいます」

---そうなると、育てるのはかなり難しい品種なのでしょうか?

「天候に左右されてしまうため、栽培が非常に難しい品種です。また、画像では果肉が歯のようにギザギザに立っていますが、これは甘平の果肉がシャキっと硬めな特徴であるためで、普通のみかんが裂果してもこのように見えることはあまりありません」

---なるほど。甘平の果肉の食感、いつか味わってみたくなりました…!

「怖いけど、なんだか可愛い」

みかんのことなら「のま果樹園」さんの投稿に対して、

世紀末
これは怖い
エイリアンいゃぁぁああああああ

と、恐怖の声が寄せられている一方で、

怖いけど、なんだか可愛い
でも嫌いじゃない

と、恐怖ではなく好意を示している方も少なからずいらっしゃいました。まさに、人の好みは十人十色といったところでしょうか。

それにしても…1個ならともかく、裂果した甘平が複数個並んでいたら、恐怖で腰を抜かしてしまうかもしれませんね…!



取材協力:みかんのことなら「のま果樹園」(@nomakajuen)さん