1. トップ
  2. 「美しくない人が不当な扱いをされる」見た目の“美しさ”で判断は未だ存在する?令和に求められる“新たな価値観”と“定義”

「美しくない人が不当な扱いをされる」見た目の“美しさ”で判断は未だ存在する?令和に求められる“新たな価値観”と“定義”

  • 2024.12.3

「みんなでしゃべるとニュースはおもしろい」をキャッチコピーに掲げ、平日よる9時からABEMAで生放送をしている「#アベプラ」。
今回は3代目バチェロレッテを務め、現在は宇宙関連事業に取り組む武井亜樹さんをMCに迎え、世の中にはびこる“ルッキズム”について白熱議論ーミスコンの是非とは?外見を褒めるのはダメ!?

ルッキズムから考えるミスコンの問題点

undefined
(C)AbemaTV,Inc.

ルッキズムについて議論が白熱する中、小説家の室井佑月さんがルッキズムの観点からミスコンの是非を問い、頭の良い人が良い学校に行ったり、足の速い人がプロの選手になったりするのと同じで「美人っていうのもミスコンとかがあっても良いと思う」との考えを述べます。そして、今のミスコンは、ボランティア経験や語学力など美しさ以外の余計な要素が入ってきていると疑問を投げかけました。

undefined
(C)AbemaTV,Inc.

室井さんの意見に対し、NPO法人マイフェイス・マイスタイル代表の外川浩子さんは「わかります」と同意。ただ「足が速いとか数学ができるっていうのは、それを披露するかどうかは自分に選択権があるんですよ」「美しさっていうのは自分が望むか望まないかに関わらず、周りから常に認識されちゃうっていうのが違う」と室井さんの例示した能力と美しさの違いについて説明します。

undefined
(C)AbemaTV,Inc.

外川さんは、美しさも一つの能力ではあるのでミスコン自体は問題ないとしながらも、「何がこのコンテストの美しさの基準なのかが、ブラックボックス化していて全く分からないっていうのが問題」と指摘。さらにフィギュアスケートを例に挙げ、美しさを数値化できないことはないため、ミスコンも何が求められているかクリアにできると良いと述べました。

外見を褒めるのは良くない?→“30秒の定義”が有効

undefined
(C)AbemaTV,Inc.

令和のルッキズムにおいて、人を褒めることさえ躊躇することも。仁科健吾アナウンサーが「褒めることはどうですか?」と外見を褒めることの是非について質問すると、外川さんは、褒めること自体がルッキズムなのではなく、「美しいっていうことがもてはやされて利益を得るとか、逆に美しくない人が不当な扱いをされるっていうのが問題」だと回答。褒めるのは悪くはないが、そういうリスクをはらむということを自覚する必要があると指摘します。

undefined
(C)AbemaTV,Inc.

外川さんは「きれいな人を褒めて終わるんじゃなくて、きれいだからこの人はタダとか、そこまでいっちゃったらいきすぎ」と見た目で扱いが変わることが問題だと話します。これを聞いたMCの武井亜樹さんは、男性ばかりいるプロジェクトに1人女性がいた場合の体験談を話します。プロジェクトに携わる際、「男が行くより女の子が行った方がむこうも喜ぶから行っておいで」と言われたことがあるといい、女性というだけで優遇される現実に「私はラッキーって思う」「女性だっていうだけでラッキー」と感じると話しますが、武井さんの友人の中にはそれを不快だと感じる人もいるそう。受け取り手によって捉え方が変わる現状があるのもまた事実のようです。

undefined
(C)AbemaTV,Inc.

最後に外川さんは、外見について言及する際は「変えられるものに関しては言っても良いけど、変えられないものに関しては言わないほうがいい」という“30秒の定義”を紹介します。例えば目鼻立ちなど変えられないものについて言うの良くないが、寝癖についてなどすぐに治せるものなら言っても問題ないのだそう。“30秒の定義”には、武井亜樹さんや仁科健吾アナウンサーも「なるほど」と大きく頷きました。

#アベプラ【平日よる9時〜生放送】
女性が坊主はダメ?低身長男性に人権なし?ルッキズムに苦しむ当事者と考える
[配信日時]11月25日(月)夜9時~
[出演者]MC : 武井亜樹、Chiharu(フリーター)、リューク(大学生)、外川浩子(NPO法人マイフェイス・マイスタイル代表)、小原ブラス(コラムニスト)、斉木陽平(港区議 「みなと未来会議」副幹事長)、室井佑月(小説家)、司会進行 : 仁科健吾(テレビ朝日アナウンサー)、ナレーター : 田所あずさ
[番組URL]https://abema.tv/video/episode/89-66_s99_p6095

(C)AbemaTV,Inc.