好きな髪型にしただけなのに…「変だよと言われるのは悲しい」“ルッキズム”に苦しむ人たち

「みんなでしゃべるとニュースはおもしろい」をキャッチコピーに掲げ、平日よる9時からABEMAで生放送をしている「#アベプラ」。
今回は3代目バチェロレッテを務め、現在は宇宙関連事業に取り組む武井亜樹さんをMCに迎え、世の中にはびこる“ルッキズム”について討論。採用選考とルッキズムについての根深い思い込みとはー！？

“女性が坊主”は変？ 日本におけるルッキズム

番組冒頭に登場したのは、今SNSで話題のChiharuさん。金髪ロングヘアのウィッグをつけて登場しましたが、映画で見た女性に憧れて3年前に坊主にしたといいます。

そんな彼女に注がれたのは「女性がなんで坊主？」という好奇の目。いわゆる“ルッキズム”に曝されました。「あの人男の人かな、女の人かな、みたいな」「そういう目で見られるのは気持ち悪い」と話し、固定概念が強い日本ならではの現状を話しました。「好きでやってるのにそれは変だよと言われるのは悲しい」と本音を吐露しました。

ルッキズムと採用選考ー営業と受付は“顔”が重要？

今回は、宇宙関連事業に取り組む武井亜樹さんをMCに迎え、外見への偏見で苦しむ当事者と共に「ルッキズム」について大激論。
先日話題になった「履歴書の顔写真が採用選考の判断に及ぼす影響」という調査結果について、NPO法人マイフェイス・マイスタイル代表の外川浩子さんは「思った通りの結果が出たなと思います」と話します。

さらに外川さんは、今はまだ本当に悩んでいる人が安心して生きられる社会ではないのに「『あなたのままで大丈夫ですよ』『それは個性だから大丈夫ですよ、発揮して』って言われたら、もうこちら側としては次の言葉は出ない」「すごくそれは強い側の意見」と、現実的な厳しさを吐露。「どんな見た目の人でも安心して暮らしていけるその土台がほしいんですけど、今はそれがない」と話します。

営業や受付にはある程度ルックスの良さが必要なのではという議論について、外川さんは「思い込みだと思います」と反論。実際にはすでに変わってきており、実は“ビジネスと人権”についての意識は企業のほうが先に進んでいて「私たち一般の意識のほうがむしろ遅れている」と現状を語ります。

コラムニストの小原ブラスさんが「顔が良い人のほうが僕は契約しちゃいますよ？」と意見しますが、外川さんは「本当ですか？」「そんなデータは多分ないはずです」ときっぱり。根強い思い込みを指摘しました。

意識が遅れているのは企業ではなく一般人

MCの武井亜樹さんは、今自分たちがしていた議論はイケメン・美女かそうでないかだったけれど、「外川さんは人権の話もしていて」「傷を抱えた方がとか、そこの前提もあったのではないかと思って」と切り出します。

武井さんの話を受け、外川さんは「顔に傷があるとか変形している人が会社の受付に座ってたら問題なんですかといったら本当は問題ない」「企業側はそういう人を受付や営業に使おうと思っているのに、一般の人のほうが『本当はそういう人じゃないほうがいいんじゃない？』っていう風にまだ思っている」と世の中に蔓延する職業と見た目への偏見を指摘します。
そして、ルッキズムと採用選考について、人権を意識して動き出している企業側と、意識のアップデートが追い付かない一般の人々との差が問題だと述べました。

#アベプラ【平日よる9時〜生放送】
女性が坊主はダメ?低身長男性に人権なし?ルッキズムに苦しむ当事者と考える
［配信日時］11月25日（月）夜9時～
［出演者］MC : 武井亜樹、Chiharu（フリーター）、リューク（大学生）、外川浩子（NPO法人マイフェイス・マイスタイル代表）、小原ブラス（コラムニスト）、斉木陽平（港区議 「みなと未来会議」副幹事長）、室井佑月（小説家）、司会進行 : 仁科健吾（テレビ朝日アナウンサー）、ナレーター : 田所あずさ
［番組URL］https://abema.tv/video/episode/89-66_s99_p6095

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