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厚生労働省「絶対に与えないで」 1歳未満に食べさせてはいけない“NG食品”とは?!

  • 2024.9.11
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出典:photoAC

赤ちゃんの離乳食が進むと食べられるものが増えて、毎日の食事がさらに楽しみになりますね。お祝いのケーキにハチミツを加えて、家族で楽しいひとときを過ごしたいと思うこともあるかもしれません。しかし、ハチミツに関してはちょっと待って。生後1歳未満の赤ちゃんがハチミツを摂取すると「乳児ボツリヌス症」という怖い病気を引き起こす可能性があるためです。

ハチミツは1歳を過ぎるまで絶対にNG!その理由とは?

ハチミツは1歳を過ぎるまで絶対に与えてはいけません。厚生労働省は、ハチミツを1歳未満の赤ちゃんに与えることの危険性を繰り返し警告しています。2024年8月には、Xの厚生労働省食品安全情報(@Shokuhin_ANZEN)のアカウントで以下のポストを投稿しています。

ハチミツが1歳未満の赤ちゃんに危険と言われている理由は、ハチミツに含まれている可能性のあるボツリヌス菌です。

日本や海外でも、乳児ボツリヌス症の事例がいくつか報告されています。厚生労働省によると、国内では1986年以降に保健所によって報告された食中毒事例が3件あり、1999年以降には医師によって報告された乳児ボツリヌス症の事例が16件あるとのこと。

一般的にハチミツは包装前に加熱処理を行わないため、ボツリヌス菌が混入していることがあります。また、ボツリヌス菌(芽胞)の耐熱性は120℃、4分とされており、通常の加熱や調理ではなくなることはありません。

乳児ボツリヌス症ってどんな症状が出るの?

ボツリヌス菌は、土壌中などで広く存在している細菌。ボツリヌス菌が食品などを介して口から体内にはいると、通常大人の腸内では、ボツリヌス菌が他の腸内細菌との競争に負けてしまうため何も起こりません。
しかし赤ちゃんの場合、まだ腸内環境が整っておらず、ボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を出すため、便秘、ほ乳力の低下、元気の消失、泣き声の変化、首のすわりが悪くなるといった症状を引き起こすことがあります。

普段元気いっぱいの赤ちゃんが、急に力を失い無表情で泣き声も弱くなるなどの変化に気づいたら、すぐに医師の診察を受けましょう。ほとんどの場合、適切な治療を受ければ回復しますが、まれに呼吸困難などの深刻な事態に陥ることもあるので注意が必要です。

安全にハチミツを楽しむために

市販製品を購入する際には「1歳未満の乳児には与えないでください」と表示されていないか確認しておくと安心です。1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品は絶対に与えないようにしましょう。

赤ちゃんの成長はとても楽しみですが、注意が必要なこともたくさんあります。しっかりとした知識を持って安心して子育てを楽しんでくださいね。


出典:厚生労働省「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html)(参照 2024-08-28)