1. トップ
  2. 犯人「病院を建てたかった…」『名探偵コナン』のあまりにも理不尽な放火事件“2選”

犯人「病院を建てたかった…」『名探偵コナン』のあまりにも理不尽な放火事件“2選”

  • 2024.10.5
undefined
画像はイメージ

『名探偵コナン』は青山剛昌による推理漫画で、1994年から連載が続いているロングセラー作品です。

本作は、高校生探偵の工藤新一が謎の組織によって体を小学生の姿にされ、江戸川コナンとして事件を解決しながら、元の姿に戻るため奮闘する姿を描く物語。独自のトリックや緻密な謎解きの魅力だけでなく、主人公の工藤新一と幼馴染の蘭が繰り広げるもどかしくて甘酸っぱい恋愛要素などもあり、幅広い世代に愛されている作品です。

ミステリーのイメージがある方には想像しづらいかもしれませんが実は、数あるコナンの事件エピソードの中には「そんな理由で?!」と驚いてしまうような「犯行動機」を持つ犯人も。

今回はそんな『名探偵コナン』のエピソードの中から、“あまりにも身勝手すぎる反抗動機”だった事件をご紹介します。

18巻(FILE.3-5)〜好きな女性の気を惹くために放火〜

この回では「新一の初恋の相手」として、蘭たちと同じ“帝丹中学”出身の内田麻美が登場。麻美の誕生日パーティーに呼ばれた一行は、麻美の友人らと共に貸別荘にて和気藹々とレモンパイ作りなどをしてその場を楽しみます。

ほどなくして、麻美はパーティの最中に眠り込んでしまい、麻美以外のメンバーでカラオケに行くことに。カラオケをお開きにしようとした直後、友人の一人である沢井学が麻美の眠っている貸別荘の火災に気づくのです。

しかし実はこの沢井学が犯人。交際を断られたことをきっかけに「自分が火災から救い出した」ように仕立て上げる算段だったのです。実際には、火災に気づいた蘭が一目散に飛び込み麻美を救い出したため、沢井学は“演出”にも“犯罪”にも失敗したのでした。

ちなみに「新一の初恋の相手」というのは蘭や園子(蘭の親友)の勘違いで、実際には「麻美の初恋の相手が新一」というオチもあり、蘭の感情の揺れ動く様子も見どころです。

39巻(FILE.1-5)〜家を燃やして病院を建てたかった〜

この回は、先ほどご紹介した事件のさらに上をいく理不尽な回です。

「赤い馬」事件と呼ばれるこの事件は、連続放火を中心に展開していきます。この放火では、現場に必ず赤い馬の人形が残されることから、警察は犯人を「アカウマ」と呼び、その動機を探っていました。物語は、コナンと服部平次が共に連続放火犯を追いかける形で進みます。

事件の発端は、都内で3件の連続放火が発生したことにあります。手口には統一性が見られませんが、全ての現場にドス黒く染められた赤い馬の人形が残されており、これは犯人からの挑戦状とも捉えられていました。コナンたちは4件目の放火を未然に防ごうと調査を進めますが、再び放火が発生し、犠牲者が出てしまいます。

放火事件の鍵となるのは、ある作家の小説。コナンと平次はその小説との関連性を見抜き、犯人の動機やトリックを見事に解明しました。

そしてその動機というのが「そこに病院を建てたかった」というもの。別の男性と不倫をしており不仲関係にある妻に家を追い出されそうになり、ついには妻ごと焼き尽くすという猟奇的な反抗に走ったそう。

「私はただ、分の家を燃やして病院を建てたかったなのに…」とすすり泣く犯人を横目に、流石のコナンも「おいおい…」と心の中でツッコミを入れています。

名作漫画『名探偵コナン』、読み返してみては?

それにしても、告白が失敗してその相手を火災に巻き込むなんて、常人の思いつく発想ではありませんね。愛情というよりは執着ともいえる恐怖の犯行でした。

最新刊は105巻まで出版されている『名探偵コナン』(2024年10月4日時点)。ご自宅の本棚にある方は、久々に読み返してみてはいかがでしょうか?


※記事内の画像はイメージです。