1. トップ
  2. 『雨上がり』の線香花火に気をつけて こども家庭庁からの注意喚起にゾッ

『雨上がり』の線香花火に気をつけて こども家庭庁からの注意喚起にゾッ

  • 2024.8.22
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

夏はご家族で“おうち花火”をする方も多いと思います。特にメジャーなのが「線香花火」。パチパチと音を立てながら、儚げに煌めく光景は夏の風物詩ですよね。

しかし…実は、線香花火には思わぬ危険性が潜んでいることはご存知でしょうか?もしかしたら、現在みなさんは気づいていないだけで、やってはいけないNG行動をしてしまっているかもしれません…。

そこで今回は、線香花火をする際の注意事項を詳しく解説させていただきます!

花火によるやけどが多発!?

この時期はお子さんと一緒に花火をする方も多いと思います。しかし、もし年齢が1〜3歳の場合、花火を持たせるのは危険かもしれません。こども家庭庁はXで、下記のポストを投稿しています。

独立行政法人国民生活センターによると、医療機関ネットワーク(注1)には、花火で遊んでいる際にやけどを負ったという事故情報が2018 年度から2022年度までの5年間で、60件(注2)寄せられたのだそう。そして、事故に遭った被害者の大半が1〜3歳児だったそうです。

小さなお子さんほど、キラキラと輝く花火に興味を示し、自分で持ちたがるかもしれません。しかし、やけどを負うリスクを踏まえると、心を鬼にして「ダメ!」と注意してあげた方がよいでしょう。

(注1)消費者庁と国民生活センターとの共同事業で、消費生活において生命または身体に被害が生じた事故に 遭い、参画医療機関を受診した事故情報を収集するもので、2010年12月から運用を開始しました。
(注2)件数は本公表のために特別に精査したものです。

絶対にやめて!花火をする際の注意事項

独立行政法人国民生活センターは、医療機関ネットワークに寄せられた事故事例や商品の注意表示を参考に、花火で遊ぶ際の危険な状況を想定したテストを実施したそうです。テストでは、吹出花火、スパークラー、線香花火の3種類が使用されました。

テストの内容は下記のとおりです。

向かい風を受けるようにして花火を持った際に、火花等が身体に向かう様子を調査しました。 テストは、2歳児相当(身長約90cm)のダミー人形に花火を持たせ、火を付けた後に正面から 風速1~2m/sの風(そよ風程度)を当てて確認しました。

テストによると、「いずれの花火においても、肌の露出が多い服装や履物では、火花等が直接身体に触れやすく、やけどを負う危険性が高いと考えられました。」という結果になったそう。

この時期は気温が高くなりやすく、薄着で過ごしている方、サンダルなどを履いている方も多いと思います。しかし、花火をする際は注意しなければならないと言えそうです。また、テストによると「スカートの上に燃えカスが乗ると、着火することがありました」とのこと。簡単に着火してしまうことはないそうですが、できればほかの衣服を着用した方がよいかもしれません。

また、花火をした後は、消火するために水を入れたバケツに捨てる方も多いと思います。しかし、やり方を間違えると大きな事故につながってしまうかもしれません。

独立行政法人国民生活センターが実施したテストによると、「濡れたコンクリート、濡れた地面、バケツの水、それぞれに線香花火の火球を落とした場合の様子を確認」した結果、「濡れたコンクリートや地面、バケツの水に線香花火の火球が落ちると、いずれも爆ぜて火花等が広がる様子がみられました」とのこと。

水に入れたからといって油断せず、火花等が衣服や身体につかないよう注意しましょう。

リスクをしっかりおさえよう!

夏の風物詩として私たちを楽しませてくれる花火。しかし、使用する際には様々なリスクがあることをおさえておく必要があります。今回お伝えした情報だけでなく、使用する際は商品に記載されている注意事項もしっかり守りましょう。そうすれば、きっとご家族で楽しく花火ができるはずですよ。

出典:こども家庭庁公式X(https://x.com/KodomoKatei/status/1678184805777788929)(参照 2024-08-22)
出典:「花火による子どものやけどに注意しましょう-3歳以下の子どもの事故が多く発生、着衣に着火した事例も- 」(独立行政法人国民生活センター)(参照 2024-08-22)