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「レンチン10分でお米が炊ける」と噂のガラス炊飯器、使い勝手は実際どうなの?買って試してみた

  • 2024.7.31

この記事にはAmazonアソシエイトのリンクを含みます。

Togetterオリジナル編集部のふ凡社です。

レンジでご飯を炊ける「ガラス製の炊飯器」が便利、とX(Twitter)で話題になっている。

なんでも

水に浸してレンジで10分チンするだけで炊ける
出典:Togetterオリジナル

らしい。マジで!?お米を10分で炊けるの!?!?

大変気になったので、さっそく買って試してみた。

実物が届いたので使用方法を確認してみたが…

私は常日頃から「電子炊飯器をセットしてからの待機時間」を疎ましく感じている。私が使っている炊飯器は、通常炊きモードで50分くらい。モードによって多少タイムの差はあれど、「炊き立てのご飯を食べたい」と思ったら、どうやっても小一時間は待たなければならない。お腹空いてるから今すぐ食べたいのに。

話題になっていた商品は、HARIOの「ガラスのレンジご飯釜」。Amazonで通常価格1980円のところ、割引で1382円で買えた(2024年7月31日時点)。お値段も非常にお手頃だ。

レンチン10分でお米を炊けるということは、炊飯にかかる待機時間のネックを大幅に軽減できるかもしれない。待ち望んだアイテムの予感…!

より) 出典:Togetterオリジナル

注文してさっそく実物が届いたので、まずはお米の炊き方を確認する。ここで衝撃の事実が発覚。

赤枠にご注目 出典:Togetterオリジナル
1、お米を研ぎ、水に浸す(浸水時間30分~1時間)
出典:Togetterオリジナル

はい、終了!解散解散!!!さぁ帰った帰った!!!!!

「水に浸してレンジで10分チンするだけで炊ける」の「水に浸して」のあとに「(30分~1時間)」が入ってるとは思わなかった。

ちなみに、ちゃんと浸水させないとお米が固くなってしまうとのことなので、この浸水工程はカットできない。一応「お急ぎの時は50度くらいの温度のお湯で15分浸してください」というショートカットもあるにはあるようだ。しかし、沸騰したお湯ならいざしらず「50度くらいのお湯」を狙って用意するのもまた地味に面倒くさいので、う~んという感じ。

さらにさらに、レンチンした後に「10分~15分程度蒸らす」という工程も必要だ。ガラス炊飯器を以てしても、炊き上がりには結局小一時間かかるのだ。

初手で「炊飯の待機時間を大幅にカットできるわけではない」ということが判明し、私は少し泣いた。

ぐぬぬ、やはり世の中そう甘くはないか。事前の説明をよく読まずAmazonポチ―してからの出鼻をくじかれるという、完全にひとり相撲状態になってしまった。

「10分で炊き立てご飯にありつけるぞ!」という夢は幻だったが、とにもかくにもご飯を炊いてみようじゃないか。

性能は予想以上だった

炊飯の工程自体は簡単で、お米を水で研いで、浸水させて、レンチンして、蒸らすだけだ。

準備は一般的な炊飯器とまったく同じ 出典:Togetterオリジナル

初回は2合分を炊くことにした。問題の浸水時間だが、できるだけ早くしたいのでひとまず30分でいかほど炊けるのかを試してみる。

レンジで温める既定の時間は、2合の場合600Wで12分。しかし我が家のレンジは500Wまでしか出せないので、加熱時間を調整する必要がありそうだ。

まず既定の12分温めたところで、いったん取り出して様子を見てみる。やはりまだ加熱量が不充分なようで、水気も残っているし、硬さもやや芯が残っているくらいだった。

まだ水分がけっこう残っている 出典:Togetterオリジナル

さらに2分追加で加熱してみて、そのまま蒸らす工程に入る。

のんびり待つこと15分後、果たして仕上がりは…

上手に炊けました 出典:Togetterオリジナル

すごい、ちゃんと炊けてる!!!!

ホカホカふっくら、つやつやの炊き上がりだ。食べてみても、炊飯器で炊くご飯とそん色ないレベルでしっかり炊けている。硬さのムラなどもない。

仕上がりもバッチリ! 出典:Togetterオリジナル

「電子レンジでできる!」を謳う系の調理器具は「通常の器具で調理する場合に比べると、やはり仕上がりが劣る」というケースもけっこうあるが、ガラス炊飯器は予想以上の性能だった。すごい。

炊き込みご飯を作ってみる

ガラス炊飯器を使ったかんたんなレシピ集もついていた。せっかくなので、「鶏の炊き込みご飯」を作ってみることにした。レシピは以下の通り。

1、お米1合を浸水させる。しいたけ2個、ニンジン1/5本、きぬさや7枚、油揚げ1枚、鶏もも肉100gを食べやすい大きさに切っておく。
2、浸水させたお米にしょうゆ大さじ2、酒大さじ1、みりん大さじ1、砂糖1/2を加えて軽く混ぜ、切っておいた材料を投入。
3、500Wレンジで12分加熱し、いったん取り出してかき混ぜ、さらに5分加熱
4、加熱が終わったらさらにかき混ぜて、10~15分蒸らす
出典:Togetterオリジナル
材料を入れてレンジで温めるだけ 出典:Togetterオリジナル

完成したものがこちら。

しっかり美味しい炊き込みご飯に 出典:Togetterオリジナル

食べてみるとこれがめちゃくちゃ美味しい。食材の旨味がたっぷりお米にしみ込んでいる。まごうことなき炊き込みご飯だ。炊飯器を使わずともこのクオリティの炊き込みご飯が作れるの、本当にすごくないか。

総評

ガラス炊飯器、「ご飯を短時間で炊ける!」というショートカット要素は残念ながらなかった。しかし、炊飯器としての性能は確かなものだった。

使ってみた所感としては、「2000円程度の価格で炊きたてご飯を作れる」と考えると非常に優秀な調理器具だと思う。

特に一人暮らしの学生や会社員の人で「炊きたてのご飯を食べたいけど、炊飯器を買うほど自炊をする機会は多くないんだよなぁ…」という人も多いと思う。そんなとき、このガラス炊飯器があればリーズナブルに願いを叶えてくれるだろう。大きさも、一般的な炊飯器に比べると圧倒的にコンパクトだ。

また、内蓋を分解すれば蒸し器としても使えるなど、炊飯以外にも嬉しい+アルファのポイントがあるのもいい。

しばらく鶏の炊き込みご飯リピートする生活が続きそうだ。

美味すぎて2人分を一人で平らげてしまった 出典:Togetterオリジナル

文:ふ凡社 編集:Togetterオリジナル編集部

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