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「カレー、シチュー、牛丼、親子丼、しらす丼…を2回まわす」6児を育てるFPが編み出した夏休みの昼メニュー

  • 2024.7.30

共働き世帯にとっては、子どもの夏休みは普段より負担が大きな40日間となる。宿題、昼ご飯、昼間子どもが家にいる状態に、どう対処するか。6人の子どもを育てるFPの橋本絵美さんは「夏休みを快適に過ごすには、最初に4つのことをやっておくのが大切」という。大人にとっての夏休みを劇的に変える4つの技法とは何か――。

親にとっても夏休みの初めが大切

子どもたちは待ちに待った夏休みが始まりました。我が家も保育園児以外の子どもたちは夏休みに入りました。子どもにとっては楽しい夏休みの始まりなのですが、母としては毎年気合を入れる日々となります。本当は一緒に手放しで楽しめたらいいのですが、そうもいかない事情があります。

40日間の夏休み、大人も一緒に夏休み! 毎日遊んで暮らせるというわけにはいきません。共働き世帯も増えていますので、子どもは休みでも大人はいつもの通り仕事に行かなければいけないというご家庭も多いでしょう。子どもたちが楽しみにしている夏休みなので、何とか楽しく過ごさせてあげたいものです。今回は“親も子も夏休みを快適に過ごすため”に、夏休みが始まったらまず7月中にやっておくべき4つのことをご紹介します。

キッチンで考えている女性
※写真はイメージです
1 持ち帰ってくる学用品の整理整頓

終業式にはお道具箱や絵の具、ピアニカ、習字道具など学用品を全て持って帰ってきます。家では使わないし、場所を取るから学校に置いておいて欲しいなぁという気もしますが、壊れたり、減ったりしていないかを確認したり、メンテナンスも必要なので持って帰ってくるのでしょう。この持ち帰った学用品の整理整頓を行うことが夏休みを快適に過ごすためのポイントの一つです。

早めにやらないと片づけるタイミングを逃し、夏休み中ずっと子ども部屋やリビングの一角を占拠することになるでしょう。部屋が散らかっているとどうしてもイライラしてしまいます。イライラの原因を一つでも減らすために、わが家では学用品の整理整頓はいつも終業式から帰ったらその日にやってしまいます。学用品は学期末ごとに必ず持って帰るものなので、学用品置き場を確保しておくことも大事です。

また、メンテナンスや足りないものの補充もやっておくとなお良いでしょう。わが家では学用品は子どもたちに地域の文房具店に買いにいかせるようにしています。以前は私が買いに行っていたのですが、これでは子どもの自主性が育たない! と思い、一緒に確認し、メモを作り、お使い(自分のものなのでお使いではないかもしれませんが)に行かせることにしました。

一度行くことができればこっちのものです。最初は親が買いに行った方が早いと思うかもしれませんが、自分のことは自分でするという習慣をつけることが大切です。自分でできるようになれば結果、親も楽になりますし、将来仕事をする上でもきっと役に立つでしょう。

2 苦手な自由研究のテーマを決める

自由研究も世の親たちの頭を悩ます夏休み問題の一つではないでしょうか。本当は、指示や指定されずに自分のやりたい研究をやってみるいい機会にしてあげられればよいのでしょうが、子どもが自由に何をどうしたらいいのかを一人で決めるのはやはり難しいですし、夏休みなので先生に聞くこともできないので、親のサポートが必要かと思います。ただ、親は教育のプロではないので、学年や習熟度にあった学習を後押しするような自由研究を考えるのもなかなか難しいでしょう。

最近では「宿題代行サービス」なるものも出回っているようで、正式に文部科学省が「宿題代行」への対応についてという各ECサイトとの合意文書を発表しています。宿題代行のサイトの出品が発見されたら即座に商品を削除するというものです。個人的にはいくら大変とはいえ宿題を代行してもらうなんてどういうことなんだ⁉ と思いますが、親への負担が大きいことの表れなのかもしれません。

ちなみにわが家では、自分でできる自由研究をするという方針にしています。私自身、自由研究が得意ではなく、どうしたらいいかわからなかったタイプなので、子どもたちにも自分でできる範囲でやってみようと話しています。

よくやったのは料理を作ってみたレポートです。夏休みは食事を作る回数が増えるので、料理をテーマにすると子どものお手伝いと自由研究とができて一石二鳥です。給食で出てくる大好きな揚げパンを作ってみたり、絵本に出てくる料理を作ってみたりしています。

わが家にとって自由研究はちょっと大変な宿題で、正直負担ではあるのですが、わが子の通う小学校の以前の校長先生は校長先生自身が毎年自由研究をされていて、それを新学期の学校だよりでレポートしてくださり、毎年それを読むのが楽しみでした。自由研究はこんな感じでやればいいのかという参考にもなりました。

学校からももう少し自由研究をどうしたらいいかわからない親子に対するフォローがあるとありがたいかもしれませんね。

夏休みが近づくと自由研究に使えるワークショップなども多く開催されるようになりますが、日本ガイシのNGKサイエンスサイトは自由研究の参考にオススメです。簡単な材料で自宅でできる自由研究がたくさん掲載されており、子どもの「これやってみたい!」に応えることができます。

画像=日本ガイシ「NGKサイエンスサイト」より
画像=日本ガイシ「NGKサイエンスサイト」より

夏休みの宿題を最終日に残さないように、7月中には自由研究は何をするかを子どもと相談し、決めておきましょう。

3 夏休みの時間割は図書館を軸に

夏休みは決まった時間に学校に行く必要がないのでどうしても生活リズムが乱れてしまいます。特に共働きの場合は、子どもは休みでも親は通常通り仕事があるので、朝の準備がスムーズにいかないと大変です。学童の夏休み短期利用ができる地域もありますが、兄弟が多いわが家では、夏休みは月曜日から金曜日は9時に図書館に行き、12時に帰宅し、昼食後は自由に過ごすという時間割にしています。

せっかくの夏休みなので多少のダラダラは許容してあげたい、でも仕事もあるし、夏休みは家事も増える、母も人間なので、負担が増えるとどうしてもストレスが溜まってイライラしてしまう、これは何とかしたい。長い夏休みを親子で快適に過ごす折衷案として、このような時間割にしています。

図書館は本当にありがたい場所です。幸い子どもたちは本が大好きなので、図書館では好きな本を思う存分読むことができますし、涼しい館内で宿題をすることもできます。子どもたちの同級生のママたちにも一緒に行かせてほしいと頼まれ、わが家に8時45分に集合して図書館に行くというのが毎年恒例となっています。

4 負担を軽減させる昼ご飯リスト

夏休みはどうしても昼ご飯づくりの負担が出てきます。最近では学童でお弁当が注文できるところも増えているようですが、それでも学校給食のような料金での提供は難しいようです。普段の給食のありがたさが身に沁みますね。

わが家では40日間の夏休みを乗り切るために、昼ご飯リストをつくっています。せっかくなので、夏休みを子どもたちが昼ご飯の準備を自分でできるように教える機会にすることもおすすめです。もちろん親が作った方が早かったり、片付けもラクだったりするのですが、子どもにとっては時間がたっぷりある夏休みなので料理を教える、練習するのには最適です。

思えば私も小学校1年生の頃、子どもが料理をつくる某TV番組を見て毎日目玉焼きを作っていました。作らせてくれた親に感謝です。今ではYouTubeやレシピサイトなどで作り方動画も沢山ありますので、教えなくても見ながら自分で作ってみてもいいかもしれません。

母親にとって夏休みの救世主はご飯グッズ

わが家の昼ご飯の工夫は、このリストのメニューに加えて汁ものとサラダで夏休みの昼ご飯定食ということにしています。子どもたちにこのリストから食べたいものや作りたいものを選んでもらいます。汁ものとサラダは毎回固定にすることで、頭を使わず栄養バランスが整うようにしています。

橋本家夏休み昼ご飯リスト20
1 カレー
2 シチュー
3 親子丼
4 牛丼
5 海鮮丼
6 しらす丼
7 ネギトロ丼
8 麻婆丼
9 ラーメン
10 肉うどん
11 そうめん
12 焼きそば
13 スパゲッティ
14 チャーハン
15 三食丼
16 オムライス
17 お好み焼き
18 八宝菜
19 餃子
20 豚肉野菜炒め

これを2巡すれば夏休みの昼ご飯になります。

夏休みのご飯づくりを助けてくれる便利グッズも活用しましょう。ホットクックとCookDoは最強コンビです。材料とCookDoを入れて予約調理スタートしておくと昼に完成しています。もちろん昼ご飯だけでなく夜ご飯づくりにも大活躍してくれます。

写真=シャープ ヘルシオ ホットクックHPより
ホットクックは夏休みに大活躍。(写真=シャープ ヘルシオ ホットクックHPより)

また、ふるさと納税も大活躍します。冷凍のスープセットやハンバーグセット、総菜セットなど今日は料理を作れない! というときにとても助かります。

各自治体のふるさと納税公式サイトより。左=飯塚市、中央=南さつま市、右=静岡市
各自治体のふるさと納税公式サイトより。左=飯塚市、中央=南さつま市、右=静岡市


まとめ

長い夏休み、親子ともに快適に過ごすための工夫を4つお話しました。私が子どもの頃は夏休みと言えば初日に全ての宿題を終わらせてあとはただただ遊んで過ごしていたという記憶しかないですが、親になってみて、夏休みは家事が普段以上に大変になるということがわかりました。

ちなみに橋本家の子どもたちはというと全員個性がきらめいているので(まるで宇宙 汗)自分一人で宿題を全部整えて出している子もいれば、詰めが甘いタイプの子、詰めを親任せにしようとする子など様々です。年齢的なものではなく、個性の違いでこうなっているようです。同じように育てているつもりですが、一人ひとり取り組み方が違って本当におもしろいです。夏休みは将来の仕事のやり方に直結するんだろうなぁと思います。ともあれ、楽しい夏休みを過ごさせてくれた両親と普段子どもたちを快適に過ごさせてくれている学校や給食があることには本当に感謝です。学校を自習室として開放して、給食を提供してくれるとありがたいなぁと妄想をふくらませつつ、親子ともに快適に楽しく過ごせるよう、頑張りたいと思います!

橋本 絵美(はしもと・えみ)
はしもとFPコンサルティングオフィス 代表
6人の子どもを持つママFP&お片づけプランナー。福岡県出身。小さな頃から「大家族のママになりたい!」という夢を持ち、慶應義塾大学商学部卒業後、学生時代から交際していた夫と結婚。現在、中学2年生から3歳まで2男4女の子育て中。

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