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世界1位の江村美咲を破った韓国フェンシング選手(23)、痛恨のメダル逸でも涙は見せなかったワケ

  • 2024.7.30

日本の江村美咲(25)を破った韓国フェンシング女子のチェ・セビン(23)は、メダル獲得に失敗しても涙は見せなかった。

7月30日(日本時間)、グラン・パレで行われたパリ五輪・フェンシング女子サーブル個人の3位決定戦で、チェ・セビンはウクライナのオリガ・ハルラン(33)に14-15で惜敗し、銅メダルを逃した。

この日、チェ・セビンはフェンシングの“サプライズスター”に飛躍した。ベスト32でアメリカのタチアナ・ナズリモフ(19)を15-14で下し、ベスト16では世界ランキング1位で世界選手権2連覇中の江村美咲を15-7で破る異変を起こした。

その後、準々決勝ではチョン・ハヨン(22)との同国対決を制したが、準決勝でフランスのマノン・ブリュネ(28)に12-15で敗れ、3位決定戦に回った。

3位決定戦の雰囲気は悪くなかった。 チェ・セビンは第1ピリオドで8-3とリードし、第2ピリオド途中まで11-5と点差を広げ、銅メダル目前に迫ったかと思われた。

ところがその後、急激に安定感を欠いた末、11-12の逆転を許すと、最後は14-14の同点から点数を奪われ、敗戦を喫した。

チェ・セビン、オリガ・ハルラン
(写真提供=OSEN)チェ・セビン

ベスト4に進出した選手のなかで最も大きな挫折感を味わうのが、まさに4位の選手だ。

チェ・セビンとしては、世界1位や同国の同僚にまで勝ったにもかかわらず、ノーメダルに終わってしまったのだから、残念な思いを抱くのは当然だ。

しかし、チェ・セビンは淡々と結果を受け入れた。

試合後、ミックスゾーンで報道陣の取材に応じたチェ・セビンは、「勝って負けたり、負けて勝ったりすることはあるが、今日は勝って負ける日だった」とし、「それがよりによって今日だからとても残念だ。メダルが取れなかったのも残念だ」と感想を述べた。

残念だが、成果もある。世界ランキング24位かつ五輪初出場でありながら、ベスト4進出を果たしたことだけでも称賛されるべきだ。

チェ・セビン
(写真提供=OSEN)チェ・セビン

チェ・セビンは「五輪前まで、自分で自分を疑った。先輩たちは私に“良い”、”上手だ”と言ったが、私自身は自分を信じられず、準備しながら大変だった」と本音を打ち明けながらも、「実力は紙一重の差ということを感じた。これからは自分が自分を信じてコントロールすることも必要だと思う」という心構えを話した。

続けて、「実際、4位になれば気の毒に見えて不幸のように感じると思ったが、いざ自分が4位になると、得るものが多いように感じる。上位ランカーたちと戦えて良かった」とし、「団体戦は全員で戦うので、先輩たちを信じる。これからは自分自身も信じることができる。お互いに力を合わせて準備をたくさんした。見守ってほしい」と意気込みを語った。

なお、フェンシング女子サーブル団体は来る8月3日に行われる予定だ。

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