アドレスだけでスライス・フックは直る！ポイントは「胸の向き」

アマチュアの2大ミス「スライス・フック」の克服のための基本から、曲がり方のタイプ別まで、「なぜ曲がる？」「どうやって直す」を徹底レッスン。

狙ったターゲットに真っすぐ飛ばせるゴルファーになる！ その前に……スライス・フックの現状がわかるアンケート結果をチェック。あなたはどのタイプ？

肩の高さで軌道も変わる！スライサー→やや右,フッカー→やや左 に胸を向けて構える

スイング軌道や入射角が悪い原因はアドレスにあることが多く、アドレスさえ正す、または曲がらないテイストを入れるとスライスもフックも防げます。

ポイントとなるのは胸の向きで、胸をスライサーは閉じて、フッカーは開いて構えてください。

これは体がスライサーは開きやすく、フッカーは閉じたままや回転が止まりやすいのを防ぐ効果がありますが、スイングの最下点を変えるためでもあります。

最下点は胸の正面にきやすいので、スライサーが胸を右に向けると最下点も自然に右になる。ボールの右寄りの最下点は、軌道はインから、入射角はゆるやかになるためスライスが出にくいスイングに。

胸を左に向けて最下点を左にするのは、フックが出にくいスイングになるのです。

「スライス防止」

胸をやや右に向ける。すると肩のラインは目標の右を向き、右肩は自然に下がる。ヘッドが上や外から入りにくくなるためスライス防止に有効。

フェースをややかぶせて構えれば、なお安心だ（左）右に向けた胸の先がスイングの最下点になるため、ボールをアッパーブローでとらえられる（右）

「フック防止」

胸をやや左向きにすると、肩のラインが左を向く。右肩が少し上がるため、フックが出にくいカット気味の上から入れる軌道と入射角で振れる。

ボールが左に飛ばないように、フェースを少し開いて構えてもOK（左）左を向けた胸に合わせて最下点も左にくるため、ヘッドが極端なインや下から入るのを防げる（右）

目澤秀憲
●めざわ・ひでのり／1991年生まれ、東京都出身。河本力、桂川有人、金子駆大、永峰咲希、阿部未悠らと契約するツアープロコーチ。最新のスイングと理論を学び続け、個々の能力やスイングに合わせた指導法に定評があり、選手からの信頼も厚く、勝利や好成績に貢献。桂川と阿部は、今季優勝を果たした。

写真＝田中宏幸
協力＝ザ･カントリークラブ･ジャパン、取手桜が丘ゴルフクラブ（アコーディア･ゴルフ）