Disney+の救世主なるか。新作『NO WAY OUT』に期待する理由は？

ドラマ『NO WAY OUT：THE ROULETTE』（原題）が、Disney+の新たなヒット作として期待されている。

同作は、荒れ狂うキャラクターたちが繰り広げるノンストップスリラーで、稀代の凶悪犯「キム・グクホ」（演者ユ・ジェミョン）の命に200億ウォンをかけた公開殺人依頼をめぐる、人間たちの熾烈な闘いを描く。

チョ・ジヌン、ユ・ジェミョン、キム・ムヨル、ヨム・ジョンア、ソン・ユビン、ホ・グァンハン、イ・グァンス、キム・ソンチョルなど、豪華キャストが集結したため、公開前から期待が高まっている。

ただ、どこかで見たような、馴染み深さが感じられるのも事実だ。

例えば、『国民死刑投票』や『ヴィジランテ』のように、法の枠を超えた凶悪犯罪者たちがターゲットになるというフォーマットはもちろん、仮面の男と共に登場するシンボルは、どこか『イカゲーム』を思わせる。

さらに、何度も警察役を演じるチョ・ジヌンと、話題だった凶悪犯を思わせるキム・グクホ（演者ユ・ジェミョン）、不正政治家や弁護士など、馴染みのある設定のキャラクターたちが登場する。

しかし、『NO WAY OUT』は決して陳腐な作品ではない。

ユン・チャンジェ（演者イ・グァンス）の物語から始まり、刑事ペク・ジュンシク（演者チョ・ジヌン）の物語へ、そしてキム・グクホ（演者ユ・ジェミョン）の物語へと、各キャラクターの物語と欲望が回を重ねるごとにゆっくりと積み重なっていく。

「殺人依頼」というフィクションの物語は、回を重ねるごとに本当に起こりそうな事件を作り出し、自然にストーリーの説得力と没入感を高める。

最近、さまざまなバラエティ番組で親しみやすいイメージを築いていたヨム・ジョンアやイ・グァンスのイメージチェンジと、善と悪が共存する顔を巧みに活用したキム・ムヨル、そして「嫌悪」のレッテルを貼られるのではないかと心配になるほど、凶悪犯を見事に表現したユ・ジェミョンまで。主演キャストの熱演はキャラクターに命を吹き込み、作品の魅力を倍増させた。

罪と罰、社会と制度、政治と腐敗など、非常に重いテーマを扱っているが、終始重苦しい雰囲気でもない。

“生活演技”の達人であるチョ・ジヌンが時折余裕を見せてくれ、ヨム・ジョンア扮する市長の奇想天外な行動とセリフによるブラックユーモアも忘れていないのだ。

昨年、『ムービング』と『カジノ』でOTT市場競争で勝機をつかんだDisney+だが、最近では『支配種』『サムシクおじさん』『レッド・スワン化などが期待に反して注目を集めることができなかった。

もちろん『NO WAY OUT』はDisney+オリジナル作品ではないが、それでも作品の成功によって加入者数の増加を狙うには十分な、緻密に作り込まれた作品だ。

ただ、ヒットのカギは、全8話という短いエピソードの中でキャラクターの物語と全てのストーリーをうまくまとめることができるかどうかにかかっている。

全8話の『NO WAY OUT：THE ROULETTE』は、7月31日に1、2話が配信される。

（記事提供＝OSEN）