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「私、どこか変なの?」認知症が進行していく中でも、母が続けている努力とは<母の認知症介護日記>

  • 2024.7.29

アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。前日に送った検査の確認メールに返事が来なかったので、ワフウフさんは当日の朝、母・あーちゃんに電話をしました。すると、検査自体は覚えていたようでひと安心。しかし、なぜいつもと違う曜日なのに病院にいるのかが理解できておらず、検査を終えて戻って来たら「今日、検査するなんて聞いていた?」と衝撃発言が飛び出します。この状態だと、ちゃんと病院に来ただけヨシとするか、何度でも説明して少しでも理解してもらうべきか……複雑です。

先日、検査中に何度も「眠い」と繰り返していたあーちゃん。いつもと違う行動パターンを取ると「眠い、疲れた」と言うことが多くなりました。これはただ単に体力が落ちているのではなく、傾眠傾向(高齢者に多い意識障害の1つ)かもしれません……。そしてその日、財布を確認していた父から「お金、知らない?」と疑われたことを「失礼よね」と話していたあーちゃん。ワフウフさんはそれを聞いて「もしかして、父も認知症……!?」と、ドキッとしていました……。

ずっと愛用していたのに……

1年半前、認知症のテストを受けたときは、かなり動揺していたあーちゃん。

自分が認知症になるわけないと主張していました。

今でも本や新聞は読んでいるようですが、メニューすら理解できない状態で、内容がわかっているのか……?

目の前にある物の名前が出てこないときもあるくらいなのに、本や新聞の内容が理解できているとは思えません。

すごい冷え性のあーちゃん。病院でも足元が冷えると何度も言っていました。

足首までのストッキングをはいていたので、姉が膝下のストッキングを渡すと……。

何十年も愛用していた膝下ストッキングの存在も忘れてしまったようです……。

足元が冷えると、決まってその日はトイレデー。相変わらず何回もトイレに行っていたのでした……。

1年半前、脳神経外科で認知症のテストを受けたときは、ひどく動揺していたあーちゃん。今は動揺することはなく、本や新聞を読むなど、頭の刺激になることも続けています。ただ、読んだ内容が理解できているかどうかは微妙なところですが……。

あーちゃんはとても華奢で、すごい冷え性。真夏だというのに、ストッキングをはいて「足が冷える」と繰り返していました。足元を見てみると、足首までのストッキングをはいていたので、姉が自分の冷え対策で持ち歩いていた膝下のストッキングを渡してあげたそう。

すると「そういうの、売っているの!?」とビックリしていたようですが、それはあーちゃん自身が何十年もはいていたもの……。ずっと日常的に使っていたものでも、忘れるのはあっという間のようです。

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本も新聞も、たとえ読んで理解ができていなかったとしても、読むことをちゃんと習慣にできているのは素晴らしい努力ですよね。何十年も身に着けていた物の存在も忘れるようになった今、1つでも続けている習慣があるのは、すごいと言えるのではないでしょうか。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ

ベビーカレンダー/シニアカレンダー編集室

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