スタジアムで感じる嫉妬と羨望：理想のカップル像

Text by Qoly第一編集部

嫉妬の炎

最近、私はサッカー観戦に集中できず楽しめていない日々が続いています。

幼少期からサッカーとともに過ごしてきた私にとって、サッカー観戦ほど私の心を燃え上がらせるものはありませんでした。特にスタジアムでの生の試合観戦は、観客と一体となって応援するその一体感や、ゴールが決まった瞬間の歓声に包まれる興奮がたまりません。

しかし、いつからか女性と共に観戦している人々を見つけるたびに、羨ましさが募り、嫉妬の炎を燃え上がらせてしまうのです。

理想の夫妻と羨望

先日、会社の同僚である田中さんと一緒にサッカー観戦に行く機会がありました。田中さんは美人な奥さんと一緒に観戦することが多く、彼女もサッカーが大好きだということを聞いていました。その日は特に重要な試合で、スタジアムは満員御礼。私も一緒に盛り上がりたいと思い、勇気を出して田中さん夫妻に同行しました。

試合が始まると、田中さんと奥さんは予想以上に熱心に応援し、まるで解説者のように談義をしてくれたおかげで試合の理解が深まり、普段以上に楽しむことができました。また、試合の合間には田中さん夫妻の仲睦まじい姿に触れ、サッカー観戦の新たな楽しみ方を見つけた気がしたのですが…

その一方で、私の胸には強い嫉妬が芽生えました。彼らの楽しそうな姿を見るたびに、「自分もこんな風にサッカー観戦を楽しめるパートナーがいたら…」と思わずにはいられません。女性と共に観戦している人々の姿をつい目で追ってしまい、彼らの笑顔や喜びの声が、私の心にさらに深い嫉妬の種を蒔いていくのです。

その日、田中さん夫妻と別れた後、私は一人で帰路につきました。心の中では、田中さん夫妻の楽しそうな姿が何度も浮かび、自分もこんな風に楽しめるパートナーがいたら、もっとサッカー観戦が楽しくなるだろうという情けない思いが、私の心を締め付けます。

しかし、一人観戦には一人観戦の良さがあることに気づかされることも多いです。一人だからこそ、隣に座った見知らぬサポーターとの会話が弾むこともあります。試合中に自然と声を掛け合い、ゴールが決まった瞬間にはハイタッチをすることも。そんな偶然の出会いが、一人観戦の楽しさを一層引き立ててくれるのです。

そんな風に必死に自分に言い聞かせてみるも、喜びを分かち合える誰かがいればもっと楽しいだろうなという気持ちは拭えず、「なぜ、こんなにも羨ましいのだろう？」と。サッカー観戦そのものを楽しむことができず、他人の楽しそうな姿にばかり目が行ってしまう自分が情けなくなりました。

行動あるのみ？

単に試合を観るだけでなく、共に楽しむ仲間を見つけることが、観戦の楽しさを倍増させるのではないかと考えますが、うじうじと語っていてもしょうがない、男なら行動あるのみ！

そこで、私はサッカー好きの女性と出会う機会を増やすため、サッカーバーやフットサルのイベントに積極的に参加する予定です。※（執筆時点では未だに参加できていません…） そして、サッカーを通じて多くの出会いを楽しみたいと思います。スタジアムで感じる一体感と興奮、そして大切な人と共有する時間の価値。田中さん夫妻のように、サッカーを通じて絆を深めるパートナーと共にスタジアムで応援する日が来ることを夢見ています。