ケヴィン・ファイギ、アイアンマンとキャプテン・アメリカの復活は可能

ヒュー・ジャックマンがローガン／ウルヴァリン役に復帰した最新作『デッドプール＆ウルヴァリン』。マーベル・スタジオ社長でプロデューサーのケヴィン・ファイギが、マーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）作品でロバート・ダウニー・Jr.とクリス・エヴァンスがそれぞれ演じたアイアンマンとキャプテン・アメリカ復活の可能性について明かした。

2000年に公開された『X-メン』から2017年公開の『ローガン』まで、長くローガン／ウルヴァリンを演じてきたヒューだが、今作では『ローガン』で命を落としたローガン／ウルヴァリンの物語はそのままに、別の形で登場している。ファイギは「DiscussingFilm」のインタビューで、「これこそ鍵です。これまでのストーリーを維持したまま、良い方法で描くにはどうすればよいかということです。我々は、ウルヴァリンのために2年以上かけてその方法を模索しました」とコメント。

ロバートとクリスの復帰について「この先どうなるか、注視していきます」として、こう続けた。「ウルヴァリンのために我々が編み出した方法を誇りに思います。ヒューの出演と彼の役どころは、細心の注意さえ払えば、（ロバートとクリスの復帰が）実現可能であるというサインだと思っています」

ロバートとクリスは、ともに2019年に公開された『アベンジャーズ／エンドゲーム』を最後にMCUから卒業した。同作でロバート演じるアイアンマンは命を落とし、以降公開されたMCU作品でアイアンマンは亡くなったことになっている。ファイギは昨年12月、『ヴァニティ・フェア』のインタビューで、これを台無しにするつもりはないと強調。「我々はあの瞬間をそのまま残し、手を触れるつもりはありません。何年もかけて、あそこにたどり着いたのです。それを魔法のようになかったことにするなんて決してしたくありません」と語っていた。

その一方で、『オッペンハイマー』（2023）でオスカーを獲得したロバートは今年、MCU復帰について、ためらうことなくイエスと回答。「うれしいことに僕のDNAに刻み込まれています。あの役が僕を選んだのです」と話し、こう続けていた。「それに僕はいつも『ケヴィン・ファイギに逆らうな』と言っています。彼こそ場を仕切っている本人で、常に賭けに勝つ勝者なのです」

Text: Tae Terai