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「子どもの熱中症」気温30℃で体感は37℃超!昼間に元気でも…「時差」にも注意

  • 2024.7.28

熱中症。子どもは大人よりも危険な環境にさらされています。

海で元気いっぱいに遊ぶ子どもたち。熱中症にならないために、どんな対策をしているのでしょうか。

こまめな水分補給に、長時間外にいないように時間を管理…。
公園で子どもを遊ばせている親は、さらに「遊ぶ場所」にも気を配り、水遊びで涼める場所を選ぶ人もいるようです。

しかし、対策をしていても成長過程の子どもは、大人よりも熱中症になるリスクが高いんです。

連載「じぶんごとニュース」

すえおかこどもクリニックの末岡裕文院長に聞きました。

「子どもは体温調節の機能が未熟。だから大人よりも体温に弱い、高温に弱いので、熱中症になりやすい」

また、背が低い子どもは歩道の照り返しをより直接的に受けています。

「だから大人の高さで暑いと思っているとき、子どもたちはもっと感じている」

私たちの子どものころと今は、もう違う

Sitakke

こちらは、マネキンを使った実験です。

気温30℃を超える屋外で、地面からの照り返しがどのくらい影響するのか、大人と子どもで比べてみると…。

胸の高さでは、大人は気温とほぼ同じ31.1℃なのに対し、子どもは38.2℃!
大人より7.1℃も高い結果となりました。

また首から下が赤く表示され、かなりの暑さとなっています。

すえおかこどもクリニックの末岡裕文院長は、「僕らが子どものころはこんな経験はなかったし、やっぱり毎年暑くなってきている。大人は症状を言えるけど、子どもは何も言えない。だからそこはやっぱり親や大人がキャッチしてあげないとだめだと思う」と指摘します。

熱中症は大人も子どもも、暑い場所から離れても安心はできません。
すぐにではなく、数時間後に症状があらわれる「時差熱中症」に注意が必要なんです。

時差熱中症は24時間警戒を

Sitakke

例えば…子どもたちが日中運動会をして、元気に帰ってきたその後…
夕方を過ぎたころからぐったりして、夜寝るころには意識が朦朧としてくる、なんていうケースもあるといいます。

熱中症対策に詳しい、済生会横浜市東部病院患者支援センター長の谷口英喜医師に聞きました。

「これはやはり昼間はそういうところで活動していたために起きる、時差熱中症の一つ」

「時差熱中症」は暑い場所から離れても、数時間後に症状があらわれることがあるため、24時間は警戒が必要です。

また、大人は暑い日中に仕事などで動き回り、夜、この季節はビールとかアルコールを飲みたい!なんてケース、心当たりありませんか?

Sitakke

谷口医師は「水分補給とかしないで、そのままアルコールだけを飲んでしまうと、アルコールは脱水を引き起こすから、それが引き金で熱中症を起こすということもある」と注意を呼びかけます。

「暑いところで活動したら、24時間ぐらいは無理をしない」

「無理をしない」というのは、
・暑くなるような活動をしない
・過度の飲酒を避ける
・十分休息を取る

「そういうことを心がければ、たとえ昼間に熱中症になりそうになっても、私たちの体は回復力があるから、自然と回復してくれる」

熱中症は繰り返す人が多いうえに、日本人の10人に1人は熱に弱い体質だといいます。

何度も熱中症にかかる人は、専門機関での検査も必要です。

連載「じぶんごとニュース」

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年7月18日)の情報に基づきます。

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