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「奨学金? 死に物狂いで働くのが親でしょ?!」事情も知らず【批判するママ友】を黙らせた話

  • 2024.7.28

子どもの進学にはお金がかかります。頑張って準備をしていても、思ったより費用がかさむことも少なくありません。各家庭の事情も知らず、自分の価値観で見下すママ友……これは筆者が実際に出会った常識のないママ友のエピソードです。

画像: 「奨学金? 死に物狂いで働くのが親でしょ?!」事情も知らず【批判するママ友】を黙らせた話

同じ部活のママ友・H

私の息子が高校生の頃、同じ部活の保護者にHという人がいました。
Hは地元でも有数の不動産事業を営む一族の人で、経済的にはとても恵まれている人。
しかし、他人に対して失礼な発言が多く、私は苦手意識を持っていました。

子どもの頃から恵まれた生活をしてきたHにとって、何に対してもお金をかけるのは当たり前のこと。
自分と同じようにできない他の保護者に対して「信じられない」「親としておかしい」などと見下すような発言を繰り返していました。

大学進学

私の息子は、大学進学時に給付型の奨学金制度を利用するつもりにしていました。
学校でも奨学金の説明会があり、我が家が参加していたことで、Hはそのことを知ったのでしょう。

部活の送迎で私と顔を合わせたHは「奨学金って子どもの借金じゃない! 親なら教育ローンでも借りて、死に物狂いで働くのが本当なんじゃないの?」と急に詰め寄ってきました。
しかし、当時の我が家は祖母の介護、私の病気の治療とお金のかかることが多く、経済的に大変な状況だったのです。
そのことを理解した息子が給付金型の奨学金制度を利用できるように、頑張って勉強してくれていました。

Hの誤算

そんな事情も知らないのに、Hは「大学費用を出してあげられないんなら、いっそのこと就職すれば?」と鼻で笑い、バカにしたように言ってきました。
私はHに家のことを事細かに話すこともためらわれたし、話したところで理解してくれるとも思えなかったので、腹の立つ気持ちを抑えてスルーしました。

その後、Hは私の息子が給付型の奨学金制度の試験に合格したことを知り、何も言わなくなりました。
実は、Hの息子と私の息子の志望校は同じ。
給付型の奨学金制度を受給するには、選抜試験に合格しなければいけないことをHは気が付いたようでした。
同じ奨学金でも、返済不要の奨学金であることを知らなかったHは、私と顔を合わせたとき、負け惜しみのように「進学費用くらい、自分たちで貯めておきなさいよ!」と吐き捨てるように言っていました。

思わぬ末路

その後、息子から聞いた話によると、Hの息子は入試に失敗してしまったそうです。
また、追い打ちをかけるようにHの実家の会社が不渡りを出し、倒産の危機に見舞われてしまったとか。

人にはそれぞれ事情があり、みんな精いっぱい頑張っているのに、何も知らない他人が批判するのは良くないことだと思います。
Hが今どうしているのかは知りませんし、心配して言ってくれていたのかもしれませんが、自分が今まで見下してきた人と同じような状態になっていたとしたら、自分の過ちに気付けているのかもしれませんね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K

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