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ヘンリー王子、メーガン妃とイギリスに帰国しないのは「危険だから」

  • 2024.7.28
Prince Harry, Duke of Sussex and Meghan, Duchess of Sussex attend the 2024 ESPY Awards at Dolby Theatre on July 11, 2024 in Hollywood, California.

ヘンリー王子が、7月25日(現地時間)にイギリスで放送されたドキュメンタリー「Tabloids on Trial(原題)」で、家族の安全が担保されないことへの懸念を語った。王子は違法に個人情報を収集したとしてタブロイド紙を訴えており、その一つである「デイリー・ミラー」などを運営するミラー・グループ・ニュースペーパーズ(MGN)との裁判では、昨年12月に主張が認められ、MGNに対し約14.6万ポンド(約2500万円)の損害賠償を命じる判決が下された。

タブロイド紙との闘いが綴られるドキュメンタリーの中で、ヘンリー王子はメディアを相手取って訴訟を起こしたことにより、さらに注目が高まったのではないかと聞かれ、「いずれにしても、僕と妻には、必要以上の注目が集まっていますから」と笑いながら回答。訴訟について、「彼らは一線を越えました。自分ではどうしようもないところまで来ていました。ですが、僕以上の適任はいなかったと思っています」と語り、こう続ける。

「それでも危険なことに変わりありません。たった一人が自分が読んだものをもとに単独行動を起こすだけで、家族が危険に晒されます。ナイフの可能性もあるし、酸の可能性もある。僕にとっては本当に憂慮すべきことです。僕が妻をこの国(イギリス)に連れて帰らない理由の一つです」

2023年6月7日(現地時間)にロンドンの高等法院に出廷したヘンリー王子。
Prince Harry Gives Evidence At The Mirror Group Newspapers Trial - Day 22023年6月7日(現地時間)にロンドンの高等法院に出廷したヘンリー王子。

ヘンリー王子は2020年に王室を離脱した際、家族の安全性に対する懸念があったことから、決断を「強いられたと感じた」と語っていた。しかし公務を行う主要メンバーを退いたことで、一家はイギリス国内で王族・要人警備執行委員会(RAVEC)の警護を受けることができなくなった。これを受け、王子は費用を負担する代わりに警護を続けてほしいと申請したが、昨年5月に高等法院の判断により却下された。

王室を離脱後、ヘンリー王子はイギリスに何度も帰国しているが、メーガン妃エリザベス女王の即位70周年を祝うプラチナ・ジュビリーや葬儀など、数回しか同国を訪れていない。

Text: Tae Terai

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