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実は「アットマーク」ではない!? 記号「@」の正式名は?

  • 2024.7.28

メールアドレスに必ずついている記号の「@」。日本では「アットマーク」だと思っている人が多いと思いますが、実は正式名がありました。詳しくご紹介します!

記号「@」の正式名は…?

正解は、英語で「at sign」でした!

英和辞典によると、記号「@」の名称は英語で「at sign」といい、意味は「単価…で」となります。「@」の発音は、「アット」。

もともと「@」は、ラテン語の「ad」(~について)を記号化したもので、昔から商業用の記号として使われていました。

ちなみに「アットマーク」は和製語で、日本独自の読み方です。

英語圏で使われる「@」には、ほかにもさまざまな呼び名があります。
・commercial-at(商業のat)
・at symbol

さらに、イタリアやドイツではユニークな「@」の呼び名があります。
・イタリア語:「chiocciola(カタツムリ)」
・ドイツ語:「Affenschwanz(サルの尻尾)」

記号「@」の歴史は…

ブリタニカ国際大百科事典によると、記号「@」が文書に登場するのは14世紀。ただ、当時使われていた「@」に商業用記号としての意味はなかったようです。

ビジネス用の文書に「@」が出てくるのは16世紀。フィレンツェ商人の手紙のなかで、重さの単位を表す記号として「@」が使われていました。

その後、「@」はおもに単価記号として使用され、1885年には初めてタイプライターにも登場します。

「@」がメールアドレスに使われるようになったのは、1971年。電子メールの発明者レイ・トムリンソンが、メッセージを送信する実験をしていたとき、ユーザー名とホスト端末の名前を区別するために「@」を選択。当時、「@」は使用頻度が低く、OSが混乱する可能性が低かったという理由でこの記号が選ばれたそうです。

記号「@」は「at sign」でした!

記号「@」の辞書に載っている名称は、「at sign」でした。もともと「@」はラテン語由来だったこともわかりました。

見慣れた記号の意外な名称は、ほかにもあります。次回もお楽しみに!

参考資料
・『ランダムハウス英和大辞典』(小学館)
・『広辞苑』(岩波書店)
・『デジタル大辞泉』(小学館)

文・田代わこ

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