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ウィリアム皇太子の年収が明らかに

  • 2024.7.28
Prince William of England looks on during the UEFA EURO 2024 final match

ウィリアム皇太子の2023年から2024年の会計年度の収入は、2360万ポンド(約47億円)だったそうだ。公務を行う王室の主要メンバーとして他に職業を持たない皇太子だが、王室からは収入を得ておらず、収入源となっているのは、父チャールズ国王の即位に伴い、爵位とその領地を継承したコーンウォール公領によるもの。

7月24日(現地時間)に公領が例年通り統合報告書を発表し、余剰金の分割可能額が2360万ポンドであることがわかった。ウィリアム皇太子はここから自身と妻キャサリン妃、そして3人の子どもたちの公費と慈善費、私費を賄う。その金額は明らかにされていないが、家計費を差し引いたのち、税を納めるとされる。

コーンウォール公領は、1337年にエドワード3世が王位継承者の資金源として設立したもので、イングランドとウェールズの23州にまたがる13万エーカーの土地と農場、家屋、そのほかの資産から成り立ち、その価値は10億ドル以上あるという。2022年9月にエリザベス女王の死去を受けてチャールズ国王が即位し、それに伴ってケンブリッジ公爵夫妻はプリンス・オブ・ウェールズ(皇太子)とプリンセス・オブ・ウェールズ(皇太子妃)となり、ウィリアム王子はコーンウォール公爵の称号も引き継いだ。会計年度途中での相続であったため、通年の収入が明らかになったのはこれが初めて。

ホームレス問題をライフワークに掲げているウィリアム皇太子は、今年初めに300万ポンドの資金を投入し、公領に公営住宅を建設することを発表し、5月には現場を訪れ一泊している。引き継いだ王室関係者は当時、皇太子が公領の長という役割に「没頭している」と話していた。

Text: Tae Terai

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