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【MLB】ドジャースも狙う剛腕クロシェは「獲得を避けるべきトレード候補」か 米メディアが相次ぎ警鐘「失敗する可能性がある」

  • 2024.7.28
ホワイトソックスのクロシェ(C)Getty Images
SPREAD : ホワイトソックスのクロシェ(C)Getty Images

今月30日(日本時間31日)に迫っているトレードデッドライン。25日(同26日)には、レイズのランディ・アロサレーナ外野手のマリナーズ移籍が決まり、ここから大物選手が続々動くことが予想されている。
多くの交渉が大詰めを迎える中、米スポーツメディア『ブリーチャー・レポート』は「リスクがあり、避けるべきトレード候補」と題して、獲得しても失敗に終わる可能性がある8選手を紹介。争奪戦になっていると思われるギャレット・クロシェ投手(ホワイトソックス)も入った。

■「潜在的な警告サインが出ている」

『ブリーチャー・レポート』は26日に公開した記事の中で、「大失敗する可能性があるトレード候補」として、ア・リーグの奪三振王クロシェの名前を挙げ、獲得に警鐘を鳴らした。
この剛腕を巡っては、大谷翔平投手が所属するドジャースのほか、複数の有力球団が興味を示していると言われている。しかし、同メディアは「潜在的な警告サインが出ている」と指摘し、特に健康面に疑問を投げかけた。
記事は、今季のクロシェについて「ここまでの投球に関して言えば、欠点を見つけるのは難しい」と称賛。ただ、「投球回数に関しては未知の領域に入った」と言及し、懸念を示した。
クロシェは昨季までリリーバーで、今季から先発に転向。これまでは2021年に記録した54回1/3が最高の投球回数だったが、今季はすでに111回1/3を投げている。このため「彼のキャパシティは限界に近い」と評したメディアもあるほどで、クロシェとホワイトソックスの間では、肘や肩の酷使を避けるために今後は球数制限を導入することで一致している。
例えば、直近3回の先発登板では、6日(同7日)のマーリンズ戦が4回93球だったが、12日(同13日)のパイレーツ戦は2回28球でマウンドを降り、23日(同24日)のレンジャース戦では4回74球となっている。つまり、後半戦は中5日を守りつつ、これまでより短いイニングでの登板となる模様だ。

■ホ軍監督も「球数は減り始める」

チームを率いるペドロ・グリフォル監督も「球数は減り始める」と認めた上で、「先日(レンジャーズ戦)は74球を投げたが、調整がもっと必要になるまで、しばらくはそれくらいの投球数になるでしょう」と話した。
先発転向1年目であることや、2022年にトミー・ジョン手術を受けていることを考えると、クロシェは新天地に対しても同じく球数制限を求め、迎え入れる球団もその要求は飲まざるを得ない。同メディアは「クロシェを今夏トレードで獲得しても、FAまで残り2年半ある先発投手を獲得したこととイコールではない」とし、稼働が少ないことを慎重に見極める必要があると説いた。
また、米メディア『CLUTCH POINTS』もドジャースの補強戦略に触れ、「トレード市場で獲得可能なトップ投手のうち、避けるべき1人」として、クロシェの名前を挙げた。「ただでさえドジャース投手陣は負傷者が多い。そういう状況で、健康面に不安を持つ投手をもう1人加えることはリスクでしかない」と断言。シーズン終盤に向けては、タフで経験豊富な投手をターゲットにするよう促した。
今夏のトレード市場において、クロシェは間違いなく最大の目玉。しかし、リスクを抱えていることも事実で、各球団の対応が注目される。

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