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ヤンマーホールディングス女性総合職第一号入社から取締役へ 「同じ社員としてうれしい」と言ってもらえるキャリアを築く

  • 2024.7.27
出典:シティリビングWeb

40歳といえば、キャリア的にも人生的にも、あらゆる節目になる年代。どんな40歳になっていたい? 40歳の今どんなことを考えている? どんな40歳だった? 「40歳」をキーワードにあらゆる人々の「40歳」をひも解きます。多様性の現代で昔以上に正解はないからこそ、自分自身が納得できる「今」を見つけるきっかけに。

サステナビリティを追及し、新しい豊かさの実現に貢献

産業機械メーカー大手のヤンマーホールディングス株式会社。 エンジンなどのパワートレインを軸に、アグリ、建機、マリン、エネルギーシステムなどの事業をグローバルに展開しています。

ヤンマーが掲げているのは「A SUSTAINABLE FUTURE ― テクノロジーで、新しい豊かさへ。― 」。テクノロジーによって、地球の持つエネルギーを人間が使えるエネルギーに変え、最も効率よく活用する。食料生産とエネルギー変換の分野でお客様の課題を解決し、未来につながる社会とより豊かな暮らしの実現を目指しています。

また、グローバル化戦略を進める上で、国籍、文化、年齢、性別、障がいなどを問わず、世界で通用するプロフェッショナルな人材の活躍を目的とするダイバーシティ&インクルージョンの推進にも取り組んでいます。

今回、常勤の女性では2人目となる取締役に就任した白藤万理子さんに話を聞きました。

出典:シティリビングWeb

写真/ヤンマーホールディングス提供

白藤万理子さん

ヤンマーホールディングス取締役兼サステナビリティ推進部長。2000年入社。アグリ事業とエネルギーシステム事業において経理を19年間担当し、本社の人事部門へ。2020年4月、ヤンマーグループの特例子会社であるヤンマーシンビオシスの取締役企画管理部長として赴任、同年6月社長に就任。2024年7月、現職に就任。

「女性総合職第一号」というプレッシャー

私がヤンマーに入社したのは2000年。入社時は「新卒事務系の女性総合職第一号」で同期は5人でした。今では総合職の女性社員は珍しいことではありませんが、当時はなにしろ「第一号」。私服を着ている女性は私たちだけだったので、食堂に行くだけでも目立ってしまい、毎日緊張していました。

初期配属された部署でも総合職の女性の受け入れは初めてで、試行錯誤があったと思いますが、上司、先輩は、私のことを「女性」ではなく、新たに配属された「仲間」として接してくれました。のびのびと働くことができたのは、上司、先輩たちのおかげです。

―女性に総合職は無理なのか

就職活動の際、私自身は特に意識することなく総合職を選びましたが、入社当時、業務に追われて大変そうな私の様子を見て「続けていくのは大変ではないか」と心配して声をかけていただくこともありました。

女性が総合職として働くことについてまだ過渡期だから意識の違いがあるのは当然だとポジティブに捉え、一生懸命、目の前の仕事に打ち込むことを大切にしていました。

「見える世界が変わるから」管理職へのステップアップ

経理部に配属されていたとき、上司から「管理職をやってみないか」と打診がありました。当時、私は37歳で子どもは7歳。まだまだ子どもに手がかかる時期でもあり、また、何より私自身、自分に自信がなかったのですぐに受け入れることができませんでした。しかし、上司や人事と話し合いをする中で、自分の仕事を評価していただけたことを知り、また上司から「見える世界が変わるから一度やってみたら」と背中を押していただき、経理課長にチャレンジしました。

出典:シティリビングWeb

写真/ヤンマーホールディングス提供

―管理職になって感じた孤独

管理職になってみると「経営に関われている」という自信がでてきて、仕事もどんどん面白くなってきました。一方で、一緒に働く仲間の中から急にチームを率いる立場となったことで、孤独感や大きなプレッシャーを感じることもありました。また、オンオフが上手く切り替えられず、仕事を家に持って帰ることもありました。

ただ途中で「こんな働き方は破綻する、後輩もついて来られない」と気づき、仕事のやり方を変えました。管理職は与えられた役割にすぎないこと。仕事はチームでやるものだ。改めて、そのことを自覚しました。

「同じ社員としてうれしい」取締役就任時にかけられた言葉

経理課長を務めた後は、人事異動で人事部、その後、特例子会社であるヤンマーシンビオシスの代表取締役社長に。そして、現職であるヤンマーホールディングスの取締役に就任しました。

取締役就任が決まったとき「白藤さんが取締役になって、同じ社員として本当にうれしい」と後輩が言ってくれました。「おめでとう」ではなく「うれしい」。その言葉が私自身何より嬉しく、前に進む大きなパワーをもらいました。

私は「ゆくゆくは管理職に就きたい」という明確な目標があったわけではありません。ただ、目の前の仕事、与えられた役割を実直に進めることが評価につながり、また新たな役割で成長することができました。コツコツと積み重ねた私のキャリアは後に続く人たちに身近に感じてもらえるのではないでしょうか。

多様な社員、多様な働き方が会社の成長につながる

私がヤンマーに入社して24年。働き方も働く社員も多様化しています。国籍、文化、年齢、性別、障がい、などさまざまなバックグラウンドや価値観を持つ社員が活躍しています。

多様な社員が多様な視点で活発に意見交換ができる風土が会社を強くしていくと考えています。ヤンマーの事業活動を通じて、多様性が社会課題の解決に向けたイノベーションを生み出す源泉になることを表していきたいと考えています。

出典:シティリビングWeb

写真/ヤンマーホールディングス提供

私個人の体験でいえば、ヤンマーグループの特例子会社「ヤンマーシンビオシス」に関わった約4年間は、本当にさまざまな出会いがありました。特に「地域を盛り上げていきたい」という熱い想いを持つ人たちがたくさんいました。このような出会いに刺激され、視野も広がりました。

これは定年後の話になると思いますが、将来は私も何か地域に貢献できる仕事ができれば良いなと思っています。そんな夢を持ちながら、当面は、今回いただいた大きな役割に向き合い、ヤンマーのブランドステートメントである“A SUSTAINABLE FUTURE”「人がいつまでも豊かに暮らせること」「自然がいつまでも豊かであり続けること」の実現を目指し、グループ横断で次の100年に向けた取組みを全力で推進していきます。

ヤンマー オリジナルアニメ「未ル わたしのみらい」が来春放送

ヤンマーが製作・プロデュースを手がけるオリジナルの商業アニメ「未ル わたしのみらい」。総合プロデューサーに植田益朗さんを迎え、オムニバス形式の全5話で2025年春に地上波テレビで放送を予定しています。

今回制作チームには、「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」「シティーハンター」などを手がけたアニメプロデューサーである植田益朗さんに加え、新進気鋭のアニメスタジオ5社が参画。各アニメスタジオがクリエイティビティを最大限に発揮することで、作画のテイストや演出に個性が生まれ、多彩な「未ル(みる)」の世界が描かれます。

また、アニメで登場するロボット「MIRU(ミル)」は、「武器を持たないロボット」であり、困難に立ち向かう人間に寄り添い、後押しする存在です。「人と自然の対峙と調和」をテーマに描く「未ル わたしのみらい」の世界で繰り広げられる人間たちのストーリーに注目を。

「未ル わたしのみらい」公式サイト

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