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【太宰府・参道】実はとてもecoだった!!伝統工芸「久留米絣」

  • 2024.7.27

こんにちは、リビングふくおか・北九州web地域特派員のkurinaです。 今回ご紹介するお店は、昨年50周年を迎えた久留米絣(くるめかすり)のお店加野而青堂(かのにしょうどう)さんです。こちらのお店はカフェも併設していて、以前「カフェ・加野而青堂(かのにしょうどう)」として投稿させていただきました!

お店は西鉄太宰府駅から徒歩約4分。駅から太宰府天満宮へ続く参道沿い、向かって右側に立ち並ぶ店舗のひとつです。以前ご紹介した「てのごい家」さんのお隣にあります。

出典:リビングふくおか・北九州Web

なが~く愛用できる久留米絣!!

恥ずかしながらほとんど久留米絣(くるめかすり)のことは知らなかったのですが、オーナー加野さんにお話しを伺ううちに、どれだけすごいものなのかが分かりました! まずは重要無形文化財としての久留米絣には次のような条件があるそうで、「一、手括りによる絣糸を使用すること 二、純正天然藍で染めること 三、なげひの手織織機で織ること」これらの厳しい条件を満たし、検査に合格した織物だけが「重要無形文化財」の証紙を貼られ市場に出されるそうです。機械のオートメーション化によって作成された衣服が多い昨今において、大変な作業工程ですよね・・・

出典:リビングふくおか・北九州Web

まずは手括りですが、これは糸への染色の前工程に行われるもので、粗苧(あらそう)という麻を蒸して剥ぎ取った表皮を使って、糸を硬く括ることで防染(染色しない部分)する部分を作る作業工程です。この染色しない部分が絣(かすり)模様の原点になっているとのこと。この括るという作業を手作業でひとつずつ行っていくというのは、ほんと~に根気がいりますよね!!

出典:リビングふくおか・北九州Web

そのあとしっかりと染色をするため、糸を染料につけては地面にたたきつけるという作業を30回以上繰り返すのだそうです。そうすることで、染料がしっかり入るので糸そのものも強くなり色抜けもしづらくなります。そうして作られた糸をなげひ(投げ杼)の手織織機でトントン♪と織っていくそうなので、丈夫な織物になるのも納得です! ※「投げ杼」とは一般的な機織(ハタオリ)で使用される杼のことで、手で右に左にと経糸(タテイト)の間に緯糸(ヨコイト)を通すための道具だそうです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

左:オーナー加野さん

なんと!オーナーの加野さんが取材時に着ていた久留米絣のジレは20年来の愛用品だそうですが、とても20年着用している服とは思えないほど、藍色が鮮明で生地もしっかりとしていました。まさにecoですよね~(^^♪ ちなみに手洗い(デリケート)コースで、洗濯機でも洗えるそうです。最初の数回は色がでるので、白いものとは別に洗ったほうがいいようですが...(より詳しい久留米絣の詳細については、久留米絣協同組合HP:https://kurumekasuri.jp/にてご覧いただけます!)

より身近に、よりオシャレに・・・(^^♪

重要無形文化財としての久留米絣は残念ながら、ちょっぴり(?)ハードルが高いのですが、今では職人さんたちの努力により織りの工程を機械で行った新たな柄作りを施した久留米絣が、高品質で安定した商品として販売されています。

出典:リビングふくおか・北九州Web

ちょっとわかりづらいかもしれませんが、左側のシャツの柄はドクロなんです(^^♪ 失礼ながらおばあちゃんの農作業着のイメージが強かったので、ドクロ柄はと~っても新鮮でした!!

出典:リビングふくおか・北九州Web

このスカートは、夏にネイビーや白のノースリーブなどとあわせて着てもいいですよね~!!なにを合わせても上品なスタイルに仕上がりそうです。ほんと~に繊細でおしゃれな柄のスカートでしたよ!

出典:リビングふくおか・北九州Web

ワンピースも通気性がよさそうで、麦わら帽子と一緒にこの夏素敵に着こなせそうです!

かわいい!!ぬいぐるみ見つけました

出典:リビングふくおか・北九州Web

可愛いクマのぬいぐるみも、久留米絣で作られているんですよ~(^^♪ ポーチやバッグもありました。バッグは軽くて丈夫なので普段使いに重宝しそうです!

出典:リビングふくおか・北九州Web

今回お話を伺うなかで、長い間職人さんたちの思いと努力で守られてきた「久留米絣」はSDGsの今だからこそ、もっと注目を浴びてもらいたい伝統工芸品(綿織物)だと感じました。 丈夫で、色落ちがしづらく、何十年も着用できる。しかもちょっとしたほつれ等であれば、自分で修復する方もいるそうです。ほんとうに、現代にこそ必要な技術だと思います。 手間をかけられ、一つ一つ丁寧につくられたものほど愛着がわきますよね!

ここで、オーナー加野さんから読者の皆様へのメッセージ

「西南の役頃から先祖代々何かしらのお店をやっているので、コツコツとお店は続けていきたいと思っています。 太宰府も歴史ある土地ですし、そんな場所にふさわしい歴史あるドリンクと久留米絣を同時に楽しんでもらいたいです」

皆さんもいちど、久留米絣の商品を手に取ってみませんか?

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