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福岡 玲衣さんと考えるメイクアップ。"かわいい"って何ですか?feat.小林桃子【yoi Beauty Story vol.02 ルック編】

  • 2024.7.26

「かわいいメイクアップって何ですか?」

今をときめくメイクアップアーティストに問いかけて、そのアンサーをふたつのモデルルックにのせてお届けするビューティ連載。第2回目は福岡玲衣さんを迎え、アップカミングな若手俳優・小林桃子さんの新たな顔を引き出します。多様化する“かわいい”のかたちをヒントに、心にここちよくなじんで気持ちをふっと上げてくれる、自分だけの特別な“かわいい”を見つけて。

福岡 玲衣さんと考えるメイクアップ。
幼稚園生の頃から他人にメイクをすることに興味を持ち始め、高校生の頃には友達にメイクをしたり、自宅に招いて髪にエクステをつけていた(!)という過去も。「調子のいい肌が気持ちを前向きにしてくれる」との想いから、2022年には自身がプロデュースするスキンケアブランド『ceiro』(ceiro.jp)もスタート。

【福岡さんが考える“かわいい”メイクアップのヒント:1】 まぶたに色とりどりのカラーを、お絵かき感覚でのせてみる

福岡玲衣、小林桃子、ディオール、カネボウ、メイク
トップス¥23100・ブラトップ¥19800/KAYLE  kayle-tokyo.com

カラフルなメイクって一見難しそうですが、色を部分的に少しずつのせてゆけば自分にハマるところを見つけやすい。そして見た目も気持ちもガラリと変えてくれるので、何か新しいことをしてみたいときにぴったりです。

モデルルックでは3色を使っていますが1色でも2色でももちろんOK。慣れない人は上よりも下まぶたを多めに、左右を非対称にするとサマになりやすいですよ。いきなり鮮やかな色を買うのに抵抗がある場合は、手持ちのアイパレットのアクセントカラーを使ってみても。無理なくできる冒険からきっと新たな発見があるはず」(福岡さん・以下同)

【福岡さんが考える“かわいい”メイクアップのヒント:2】 自分で描くそばかすとあえてのムラづきチークが、逆に肌の透明感を引き立てる

福岡玲衣、小林桃子、ディオール、カネボウ
タンクトップ¥23100/KAYLE kayle-tokyo.com 下に着たトップス¥14,300/DAWN dawn1821.theshop.jp/ イヤカフ¥31900/PLUIE Tokyo(PLUIE) 03-6450-5777

「そばかすって皮膚の薄さを強調して顔に洒落感をくれるから、コンプレックスに思っている人がいたらむしろ活かしてほしい。眉マスカラで繊細なそばかすをつくってムラづきチークで湧き上がる血色を演出すれば、どきりとさせるような透明感が手に入りますよ。

そばかすは頬に横長に広げるとキャラっぽくなってしまうので、鼻筋を横断するくらいに留めるのがおしゃれに魅せる秘訣。まぶたや眉間にもほんのり入れるとより本物っぽく見せられます。固定観念にとらわれない自由なメイクアップで、“かわいい”の可能性を広げて

福岡さんの“かわいい”とは:少しの違和感やあえてのハズシが、理屈じゃないときめきを呼び覚ます

──福岡さんにとっての“かわいい”ってなんでしょうか?

私の考える“かわいい”は、ほんの少しの違和感から生まれると思っていて。たとえばチークを鼻にもつけてみるとか、アイラインをきれいに引きすぎないでぴたっと止めてみるとか、あえてマスカラは塗らないとか。その日の気分や心の声に素直に耳を傾けてみると「なんかこれ、かわいいな」というのが必ずあると思うんです。その直感を信じて王道のやり方から少しだけ外れてみると、その人の未知の顔や魅力が見えてくる。

何かにときめくときって「この人は肌にぴったりの色をつけていて、目のカタチに合わせて上手にメイクしてるからかわいいな」とか思わないですよね。目にした瞬間、無条件にキュンっとなるのが“かわいい”だから、その気持ちを呼び覚ますにはやっぱり感覚的なところを大切にしたいなと。

──似合う・似合わないからメイクを考えがちな今ですが、ルールに縛られすぎない方がその人だけの魅力が際立つということですね。でもやっぱり「外してみたいけど失敗したらどうしよう……」と不安になる場合はどうしたらいいですか?

やってみて「違うな」と思ってオフするのは私もよくあることなので(笑)。気になるメイクや使いたいカラーがあれば、悩む前にまずトライしてみるのがいいと思います。「この色のバランスなんか素敵」とか「ここにホクロを描いたらおしゃれかも」とか、誰かのマネでももちろんOK。その日やりたいことを真っ先にやって、しっくりきたらバランスを見ながら他のパーツをメイクするのがおすすめです。

プロのメイクアップアーティストで「このモデルさんはイエベだから〜」とか考える人って、あんまりいない気がして。メイクのセオリーを色選びや似合わせのヒントにするのはいいけれど、絶対にこうした方がいい! という決まりはどこにもないと思うんです。実際にブルベ向けとされている色をイエベの人につけてみたらハマったということは珍しくないし、「このリップつけたいけど似合わないな」と思ったらチークに使ってしまったっていい。そんな風にフレキシブルにメイクを楽しむことが、理屈じゃなく惹きつける“かわいい”に繋がるのではないでしょうか。


撮影/池満 広大(be natural) ヘア&メイクアップ/福岡 玲衣(W) スタイリスト/辻村 真理 モデル/小林 桃子 構成・取材・文/小川 由紀子

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