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平野美宇、悲願のシングルス初出場でメダル獲得へ 2戦2敗の仏19歳に韓国エース、東京金の陳夢など強敵ぞろいのラウンドに挑む【パリ五輪2024】

  • 2024.7.26
平野美宇(C)WTT
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パリ2024オリンピック」の卓球競技が7月27日から8月10日にかけて行われる。開会式に先駆けて各競技が始まっているなか、日本勢のメダルラッシュには期待が高まっている。
そんななか、24日にドローが発表された。女子シングルスで初出場を果たし、個人でのメダルを狙うのが平野美宇(木下グループ)である。

■厳しい選考争いを制す

平野は前回の東京五輪では団体戦メンバーとして石川佳純さん、伊藤美誠(スターツ)と戦い銀メダル獲得に貢献。迎えた今大会に向けては厳しい選考レースで早田ひな(日本生命)に次ぐ2番手に入り、前回果たせなかった悲願のシングルス初出場を勝ち取った。
そんな平野は今回第8シードとしての戦い。発表されたドローを見ていくと、初戦はジョルジア・ピッコリン(イタリア)との対戦。早田と同じくイタリア勢との初陣を迎えるが、順当に勝ち進んで勢いに乗りたい。
平野にとっての難敵が待つのが3回戦。同じ山に位置するプリティカ・パバド(フランス)は世界ランキング18位で伸び盛り。平野は6月に行われた「WTTスターコンテンダー リュブリャナ」で敗れるなど、過去2戦2敗でいずれもストレート負けを喫している。独特な間合いのサウスポーに対して、地元の大声援も後押しされるなか、この試合が一つカギを握ってくる。

■準々決勝以降に揃うメダル候補たち

第8シードの平野はメダル獲得に向けては、世界ランクで上回る相手との対戦が準々決勝以降は続くことになる。
準々決勝で対戦の可能性があるのが世界ランキング8位のシン・ユビン(韓国)。今回は第4シードで中国勢や日本の早田ひな(日本生命)らとメダルを争うことが予想される相手で、平野にとってはさらに一つのヤマを迎えることになる。
そして、その後の準決勝では第2シードで世界ランキング2位の陳夢(中国)との可能性が考えられ、前回の東京五輪金メダリストとここでも一筋縄ではいかない戦いが想定できる。平野にとって陳夢は金メダルを狙う女子団体戦を見据えると、対戦を実現させたい相手である。
リオ五輪や東京五輪で苦境を経験しながらも、24歳にして自身初となるシングルスの舞台へたどり着いた平野。様々な経験を重ね、選手として熟成を重ねた“ハリケーン”のパリでの躍動には期待が高まる。

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