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岐阜で流行ってるという「岐阜タンメン」、地元のソウルフード候補を食べてきた

  • 2024.8.3
岐阜県出身の筆者がひたすら岐阜のあれこれを推す記事です。PRではありませんが、今後もときどき書きます。
出典:Togetterオリジナル

こんにちは、Togetterオリジナル編集部のToge松です。実家のある岐阜に来てます。

岐阜はとてもいい所だ。みんな遊びにこーい(別日に撮ったJR岐阜駅) 出典:Togetterオリジナル

昨年から東京と岐阜の二拠点生活を送っている。盆や正月をのぞけば岐阜での生活は約15年ぶりなので、「岐阜県民なら知ってるでしょ」という話題もいちいち新鮮に感じてしまう。

食べ物もそのひとつ。先日友人から岐阜で「岐阜タンメン」というラーメンチェーンが人気という話を聞いた。たしかに町を移動しているとデカい看板を見かけるので、私も気になっていた。

公式サイトを見ると、実は岐阜ではなく愛知が発祥らしい。前身となる1号店は2009年にオープン(現在は閉店)。2024年7月時点で、岐阜や愛知を中心に30店舗近くにまで増えているようだ。

なるほどこれは気になる…! ためしに食べに行ってみた。

「岐阜と言えば…岐阜タンメン」という看板が目立つ 出典:Togetterオリジナル

岐阜タンメンをよく知らず注文してみる

私が訪れた美濃加茂店はロードサイド店。週末の午前11時台という時間帯だったが、駐車場はほぼ満車だった。

食後にお店を出たときは入口に行列ができていたので、本当に人気があるようだ。

さて、店名にも銘打っている「岐阜タンメン」とはどんなラーメンだろう。メニューを見ると、提供しているラーメンは「岐阜タンメン」のみで、辛さやトッピングを選べるシステムのようだ

特にトッピングは「プロテイン」や「青汁」など個性的なものもあってバリエーション豊富であることが分かるが、タンメンの味については特に触れられていない。

とりわけ説明する必要もないくらい、地元ではおなじみということだろうか。

「マイ岐阜タンメンを作ろう」と多彩なトッピングも揃えている 出典:Togetterオリジナル

百聞は一見にしかず、とりあえず「岐阜タンメン」(880円)を「1辛」で注文してみた。

あっさり味と思いきやニンニクの風味がすごい!

ほどなくしてラーメンがやってきた。これが「岐阜タンメン」…!!(謎の感動)

私のイメージにあったタンメンとは見た目がちょっと違う。タンメンの中心に辛味噌のような赤いタレが載っていた。

とはいえ、あっさりとした印象に違いはない。まずは一口、スープを飲んでみよう。

あっさりした感じの「岐阜タンメン」(880円) 出典:Togetterオリジナル

うおおっ、めちゃくちゃニンニクが効いてるぞ!?!?

良い意味で予想を裏切られた。想像以上にパンチがあって、とても個性的なスープだ。

チラッと調理風景を見やると、豚肉、白菜、キャベツの3種類の具材を炒め、麺とスープの入った丼に載せて完成させていた。スープ上にうっすらと浮かんでいるのは炒め油なのだろう。塩味ベースのあっさりとしたスープにコクを加えている。

癖になりそうな味わいで、何度もレンゲですくって飲んでしまった。

具材には見当たらないが、ものすごくニンニクの風味を感じる 出典:Togetterオリジナル

スープにひとしきり驚いたあと、麺もいただく。

「岐阜タンメン」では低加水の平打ち細麺を使っているのだそう。パツンと歯切れのよい食感で、博多などで知られる豚骨ラーメンの麺に少し似ている。

私のような中年にはちょうどいい量だったが、もう少し食べたいと感じたら「替玉」(150円)を注文するといいだろう。大盛ではなく替玉対応である点も豚骨ラーメンのスタイルに近い気がする。

食感のいい低加水麺 出典:Togetterオリジナル

「辛味」と「酸味」の味変が面白い

豚骨ラーメンとの類似点でいうと、丼の中央にある赤いタレもそうだ。「一蘭」などをイメージすると分かりやすいが、見た目のとおり辛味があって、スープに少しずつ溶かすことで味わいが変化する。

私が注文した「1辛」は、メニューに書かれた言葉を借りると「素材の甘みを引き立てる辛さ」だそうで、「ちょっとピリッとするかな?」という塩梅だった。

辛さが得意なら「2辛」「3辛」にしたほうが、もっとメリハリのある味変を楽しめるだろう。

アップにしてみた 出典:Togetterオリジナル

また、味変でもうひとつ「岐阜タンメン」らしさを感じたのは、卓上にある「酢もやし」の存在だ。

Googleで「酢もやし」を検索すると、サジェストで「岐阜タンメン」が出てくる程度に評判なのだろう。少しずつラーメンに酢もやしを足してみると、ガツンとくるニンニクの風味を酸味が包みこんで、さっぱりとした味わいになった。

タンメンに酢を入れる文化は全国的にもポピュラーだと思われるが、酢もやしは初めての体験だ。「岐阜タンメン」に来たらぜひ試してほしい。

酢は岐阜が誇る「内堀醸造」を使用。ここ大事!!! 出典:Togetterオリジナル
シャキッとしていて偉い 出典:Togetterオリジナル

なんか流行ってるのが分かる気がする

満足気にお店を出たあと、同行していた家族が「すごくうまくやってるね」と感想を言っていた。たしかに私もそう思う。

「岐阜タンメン」を食べてみて「うまくやってる」と感じたポイントを挙げてみた。

・駅から離れたロードサイドに店を構え、深夜3時まで営業
・「岐阜タンメン」というインパクトのあるネーミング
・ラーメンは「岐阜タンメン」のみ
・ガツンと記憶に残るスープ
・トッピングのバリエーションが豊富
・味変で自分好みにカスタマイズできる
・「替玉」を頼みたくなる絶妙なボリューム感出典:Togetterオリジナル

いくつか挙げてみて「おや?」と思った。似たような体験を少し前に感じた覚えがあるからだ。

あれはそう、「ラーメン山岡家」だ。「ロードサイド店で深夜も営業」「自分好みにカスタマイズできる」など類似点がある気がする。

これは私の妄想でしかないが、「岐阜タンメン」は他のチェーンの良いポイントをうまく取り入れながら成長し続けてきたのかもしれない。そう思うと、今後さらに店舗数が増えてきてもおかしくない。

いつか全国区の知名度になって、関東進出を果たす日も来るのだろうか。地元民として新たなソウルフードの誕生を心待ちしたい。

岐阜タンメン 美濃加茂店
住所:岐阜県美濃加茂市蜂屋町上蜂屋字石塚3501-21
営業時間:11時~翌3時 (ラストオーダー翌2:30)※年中無休
出典:Togetterオリジナル
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