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【2024年下半期】行っておくべき国内アートイベント24選

  • 2024.7.26

グッチに高田賢三、塩田千春にモネにPerfumeまで、下半期も気になる展覧会が続々と開催!

重要文化財「如意輪観音菩薩坐像」平安時代(9~10世紀)、奈良国立博物館蔵

石川県立美術館では現在、特別展『まるごと奈良博』を開催中。仏教美術の殿堂として名高い“奈良博”こと奈良国立博物館の全面協力のもと、同館が所蔵する国宝8件、重要文化財93件を含む200件超のコレクションが一堂に会している。

敷居が高く難しい印象を抱かれがちな仏教美術だが、わかりやすい解説と親しみやすい展示で紹介され、「ほとけさま」の世界がより身近に感じられるものに。これだけの所蔵品が館外で一度にお披露目されるのは初めてのことなので、仏教美術好きや仏像マニアはぜひ足を運んでおきたいところ。関連イベントにもぜひ参加を。

会期/~2024年8月25日(日)前期:~2024年7月28日(日)、後期:7月31日(水)~8月25日(日)会場/石川県立美術館(石川県金沢市出羽町2-1)時間/9:30~18:00(最終入場17:30)※7月6日(土)は10:00~18:00※早朝開館(8:30~):7月20日(土)~8月18日(日)の土日および8月12日(月・振休)※夜間開館(~19:00):7月19日(金)~8月17日(土)の金土および8月11日(日・祝)休館日/7月29日(月)、30日(火)料金/一般 ¥1,500、大学生 ¥1,000、高校生 ¥800、小中学生 ¥500※内灘町以北在住の小中学生は無料tel. 076-231-7580

公式サイト

1970 photo: Iwata Hiroyuki

2020年に81歳でこの世を去った髙田賢三の、没後初となる大規模個展が、東京オペラシティ アートギャラリーで開催中だ。日本人ファッションデザイナーとしていち早くパリに進出し、1970年に自身のブランドを設立した彼は、斬新なアイデアで常識を打ち破るスタイルを次々と発表。「木綿の詩人」や「色彩の魔術師」などと称され、モード界をリードし続けてきた。

本展では、そのファッションの変遷を衣装展示で辿りながら、幼少期から描いていた絵画やインスピレーション源となった資料、デザイン画などをたっぷりと紹介し、多角的な視点から人物像を浮かび上がらせる。美しくカラフルな衣装を、すみずみまで観察しておきたい。

会期/~2024年9月16日(月・祝)会場/東京オペラシティ アートギャラリー(東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー3F)時間/11:00~19:00(最終入場18:30)休館日/月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、8月4日(日)料金/一般 ¥1,600、大学生・高校生 ¥1,000、中学生以下 無料tel. 050-5541-8600(ハローダイヤル)

公式サイト

ELLEgirl

2018年より始まった『浅間国際フォトフェスティバル』は、国内外の優れた写真家たちの作品展示や、参加型プロジェクト、ワークショップなどを通じて写真の楽しさを世界に発信する、アートフォトの祭典。

今年は“Memories Through Photography 写真の中の記憶”をテーマに掲げ、長野県・御代田町の複合施設「MMoP(モップ)」をメイン会場に開催。写真家たちが見つめる人や⾃然、社会、⺠族やその場所、モノなどがもつ記憶を主題に、そこに秘められた物語や歴史、問題などを写真で炙り出す。ロエベ財団の特別展示も行われるので、ぜひ観賞しておきたい。

大人も子どもも楽しめるイベントが目白押しなので、夏休みを利用してのお出かけもおすすめだ。

会期/~2024年9月16日(月・祝)会場/MMoP(長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口1794-1)時間/10:00~17:00(屋内展示の最終入場16:30)定休日/水曜日(8月14日を除く) ※施設内は利用不可、ただし屋外展示は自由に観覧可料金/一部有料 ¥1,000、中学生以下無料、屋外展示は無料

公式サイト

『内藤礼 生まれておいで 生きておいで』第2会場 撮影:畠山直哉

豊島美術館の『母型』などの空間作品で知られるアーティスト、内藤礼の個展が、東京国立博物館で開催中だ。本展では、同館の収蔵品や建築空間、約150年におよぶ歴史と向き合った内藤が、同館の収蔵品と自身の作品約100点を合わせた空間作品を3つのエリアで展開。縄文時代の土製品など、プリミティブで素朴なものが会場を静かに彩る。

最大の見どころは、内藤のリクエストをきっかけに長年閉ざされていた鎧戸が開放され、カーペットや仮設壁も取り払われた、本館特別5室の作品。自然光が満たす裸の空間での鑑賞体験は、会期中にしか味わえない貴重なものとなるだろう。

なお、エルメス財団と共同で企画された本展は、絵画の連作が銀座メゾンエルメス フォーラムで行われる同名展覧会(会期:2024年9月7日~2025年1月13日)へと続き、さらにその続きが開催中の本展で公開されている。2つの会場をまたぐ構想による展覧会、どちらも訪れておきたい。

会期/~2024年9月23日(月・休)会場/東京国立博物館(東京都台東区上野公園13-9)時間/9:30~17:00(最終入館16:30)休館日/月曜日、8月13日(火)、9月17日(火)※ただし8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・休)は開館、8月13日(火)は総合文化展は開館入館料/一般 ¥1,500、大学生 ¥1,000、高校生以下無料tel. 050-5541-8600(ハローダイヤル)※8月1日(木)より事前予約制になる予定、詳細は公式サイトを要確認

公式サイト

ELLEgirl

いまSNSで大反響を呼んでいるのが、国立新美術館で開催中の、活動35周年を迎えた女性4人組の創作集団CLAMP(いがらし寒月、大川七瀬、猫井、もこな)の個展。『魔法騎士レイアース』や『カードキャプターさくら』、『xxxHOLiC』など、1989年のデビュー作から最新作まで23作品を網羅し、約800点ものイラストや原稿とともに見せる、これまでにない規模の大きさが魅力だ。

「CLAMP」からとった「COLOR」「LOVE」「ADVENTURE」「MAGIC」「PHRASE」という5エリアのほか、漫画以外のクリエーションを含めた画業の歴史を紹介する「IMAGINATION」、本展のために特別に描き下ろしたカラーイラストを展示する「DREAM」という、計7つのエリアで35年の創作活動の軌跡を辿る。画集やポーチ、クリアファイルなどグッズも豊富。

会期/~2024年9月23日(月・休)前期:~2024年8月12日(月・休)、後期:8月14日(水)~9月23日(月・休)会場/国立新美術館 企画展示室2E(東京都港区六本木7-22-2)時間/10:00~18:00、毎週金・土曜日~20:00(最終入場は閉館の30分前まで)休館日/毎週火曜日料金/一般 ¥2,100、大学生 ¥1,400、高校生 ¥1,000tel. 050-5541-8600(ハローダイヤル)

公式サイト

©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD.©C,ST/CEP

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