1. トップ
  2. 恋愛
  3. 今さら聞けない!パリ五輪2024の新競技「ブレイキン」について徹底解説

今さら聞けない!パリ五輪2024の新競技「ブレイキン」について徹底解説

  • 2024.7.26

2024年7月26日に開幕する2024年パリオリンピックで、競技スポーツとして初めて採用された「ブレイキン(ブレイクダンス)」。世界的な人気を誇るブレイキンが、今回種目のひとつに加えられたことは、当然のことのように思える。

1970年代にNYのストリートで誕生したブレイキンは、2018年にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開かれた夏季ユースオリンピックで初めて競技が行われ、大きな盛り上がりを見せた。

そのブレイキンの歴史やルールなど、ぜひとも知っておきたいいくつかのことを、お届けする。

ブレイキンの歴史

1970年代前半のNY・ブロンクス地区に起源を持つヒップホップを構成する4つの柱が、ラップ(MC)とDJ、グラフィティ、そしてブレイキン(ブレイクダンス)。

ブレイクダンスと呼ばれるようになったのは、ブレイカー(ダンサー)たちが「ブレイクビーツ」と呼ばれるジャンルの音楽に合わせて踊ったことが由来とされている。

ブレイクビーツは曲の「間奏」の部分で、パーカッションがメインになる部分。パーティなどで踊っている人たちが、間奏の部分で特に盛り上がることに気付いたアメリカのDJクール・ハークが、生み出したものだという。

ELLEgirl

1980年代にメインストリームに躍り出たブレイキンは、それまでは現在のようにダンススポーツとみなされていたわけではなく、主にアクロバティックな動きを特徴とするストリートダンスであり、即興のパフォーマンスで競い合うものだった。

また、当初は北米全域で人気が高まったブレイキンだが、その後は主に、韓国やフランスで高い人気を維持してきた。そして、現在では世界的に競技人口が増加。レッドブルなどの企業がサポートする国際大会も、数多く開催されている。

専門用語

ブレイキンの世界で使われている特有の言葉のうち、いくつかをご紹介する。

ブレイカーブレイキンのダンサー

Bボーイ、Bガール:ブレイクダンスを踊る男性(ブレイクボーイ)と女性(ブレイクガール)。ブレイカーのこと

サイファーBボーイやBガールなどが作る「円」のこと。ブレイカーはその中央でパフォーマンスを披露する

トップロック導入部分の立ったままで行うダンスのこと。いくつかのステップを組み合わせたり、アレンジしたりする動き

ダウンロック(フットワーク):床に手をついた状態での脚の動き。パワームーブや、腕を使った動きも含む

パワームーブ:ウインドミルやヘッドスピンなど、身体的な強さや技術力、バランス感覚、柔軟性の高さを見せるアクロバティックな動き

フリーズ:難しい姿勢を取った状態で、完全に動きを止めること

スローダウン:ラウンドのこと。1人のブレイカーがパフォーマンスを行い、対戦相手がそれに応戦する

審査方法

ブレイキンのパフォーマンスは、「個性」や「個人の表現」がその代名詞ともいえる。特定の評価基準によって評価されることは、その本質に反するように思えるかもしれない。

だが、オリンピックでは、選手それぞれの創造性と技術の両方を考慮した形で、審査が行われるようになっている。

ELLEgirl

パリ大会では、男女別に競技が行われ、それぞれ16人ずつのブレイカーたちが、メダルを競い合う。

予選は4人ずつの4グループにわかれて行う総当たり戦で、選手は1対1のバトル形式で、3ラウンドずつパフォーマンスを披露する。

ジャッジ(審判)は9人で、「独創性、個性、技術性、多様性、パフォーマンス性(完成度)、音楽性」の6つの評価基準について、ラウンドごとに選手のパフォーマンスを評価。

最終的な得点は、「パフォーマンス性、独創性」が60%、その他が合わせて40%を占める配分で算出され、獲得した点数が高い方が勝者となる。

From Harper's BAZAAR.com

元記事で読む
の記事をもっとみる