蓮池と木洩れ日と、浄瑠璃寺でひと時の涼を。

こんにちは。リビングえひめweb特派員のすみです。

梅雨明けはまだですが、連日の猛暑にぐったりしていませんか。今回はひと時の涼を求めて浄瑠璃寺の蓮池を見に行ってきました。

浄瑠璃寺本堂

四国八十八箇所霊場の第四十六番札所になります。早朝の境内はきれいに掃き清められていて、清々しい空気に満ちています。先ずは本堂へお参りを。蓮池はこの本堂の左手にあります。

弁天池

蓮の花は朝日に開いて日が中天に昇ると閉じ、三度開いて四度目には閉じることなく花びらを落とす。美しくも儚い花です。

今年は花の数が少なくて来る時期が悪かったのかなと思いました。納経所で少しお話しを聞かせていただきました。

蓮池は３０年以上前に当時のご住職が湿地には蓮が合うと植えられたものだそうです。池の草取り、施肥、水の管理をして大切に育てられています。しかし近年の異常気象のせいか生育が年々悪くなってきているとのこと。またイノシシの食害によって蓮の種類も現在は5～6種類に減ってしまっています。枯れた葉が多くみられるようになり、外来生物のジャンボタニシ（和名:スクミリンゴガイ）の卵を見かけることもあり心配しているそうです。

花の浄瑠璃寺

まだ紫陽花が咲いていました。４月中旬からは牡丹園の千本牡丹が見ごろになります。うっそうとした緑に囲まれたお寺ですが、季節ごとの花も楽しむことができます。

木洩れ日

蓮の花ともうひとつ、ベンチに座って見上げる木洩れ日が美しい。若もみじの黄緑の葉の重なりに降りそそぐ日の光。そよぐ風に緑の濃さが揺らぐ。光の粒が躍る。蝉の声。鳥のさえずり。時間を忘れてしまいそうになります。

お遍路さんのためであろうかと思いますが、ベンチでは飲食可になっています。私はお茶で水分補給をさせていただきましたが、お弁当を広げてみるのもいいかもしれませんね。

蓮池を大切に守っている方々のご苦労に感謝しつつ、来年も美しい蓮花が見られることを願ってやみません。皆さんも少し早起きして、緑に包まれた朝を過ごしてみるのはいかがでしょうか。