あきこ(あばるくんママ)は、5歳の息子・あばるくんを育てています。新しい保育園への入園を控えたある日、公園で迷惑行為をするあばるくん。しかしあきこは遊んでいるだけだと相手を突っぱねるのでした。あばるくんと同じクラスのようじろうくんママと連絡先を交換してやりとりする中で、公園で遊ぶ約束をしたと勘違いしたあきこ。あきこの執拗な連絡にようじろうくんママが折れることで改めて公園で遊ぶことになりました。ようじろうくんが水鉄砲を貸してあげようとすると、あばるくんはようじろうくんお気に入りの水鉄砲のほうがいいとわがままを言ってききません。あきこは、お友だちの気持ちをあばるくんに諭すこともなくすでに貸してもらったかのような口ぶりでニコニコ。ようじろうくんママは不快感に包まれたのでした。
「少しきいてほしい話があるんですけど」
あきこが神妙な面持ちであることを話し始めました。
あばるは遊んでただけ
あばるくんは、以前通っていた保育園でお友だちを叩いたり引っかいたりしてしまったことがあるよう。
「子どもがやったことに大人が介入するのっておかしい」
「だから退園してやった」
そう話すあきこに、ようじろうくんママは困惑します。
「夫もあばるは最強だなって言ってます」
夫婦そろってあばるくんの迷惑行為を意に介していない状況をきき、ようじろうくんママは心の底から「帰りたい」と願います。
ある日新しい保育園でもお友だちを叩いてしまったあばるくん。
事情をきく先生に対し、あばるくんは「遊んでただけ」そう答えたのでした。
あばるくんは、「遊んでただけ」と言えば許してもらえると認識してしまっているのかもしれません。
たとえ、本当に遊んでいただけだとしても、お友だちを傷つけてはいけないことはしっかりと伝えるべきでしょう。
また、子どものケンカに大人が介入して善悪を決める必要はありませんが、相手を傷つけてしまった責任は大人である親がとらなければなりません。
あきこには、あばるくんのいけないところから目をそらさず、親として責任ある行動をみせてほしいものですね。
著者:マンガ家・イラストレーター 神谷もち
ベビーカレンダー編集部