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昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話

  • 2024.7.24

東京・葛飾区立石にあるラ-メン店のご主人、けんますさんのYouTubeチャンネルで、レトロなパッケージのカレールウ「オリエンタル即席カレー」を紹介していました。このカレールウは小さい頃から知っていますが、一度も食べたことがなく、ずっと気になっていたもの。けんますさんも初めて食べるそうで、「めちゃめちゃおいし~い!ものすごい懐かしい味がする」と大絶賛。そんな風に言われたら、試してみたくなるよね~。



昭和20年に愛知で誕生!日本初の本格的なインスタントのカレールウ!

レトロなパッケージのカレールウ「オリエンタル即席カレー」。


「オリエンタル即席カレー」税込159円(購入価格) 内容量95g

わたしが子どもの頃から知っているので、何十年も昔からある商品だよな~、なんて思ったら、それもそのはず!昭和20年(1945年)、今から約80年前に誕生した日本初の本格的なインスタントのカレールウだそうです。製造しているのは、昭和20年に愛知県で創業した、株式会社オリエンタル。

オリエンタルの公式HPによると、当時のカレーは、小麦粉とカレー粉を炒め、それを肉と野菜のスープで溶かすという手間のかかる料理だったそう。その手間を省くため、粉末にしたインスタントのカレールウを、オリエンタル創業者の星野益一郎さんが考案したんですって。昭和20年に販売を開始するや、あっという間に家庭に広がり、カレーは高級料理から家庭の味へと変わっていきました。

日本人の食文化を変えた商品と言っても、過言ではありませんね。

また、創業者の星野さんはなかなかのアイデアマンで、販売方法もユニーク。4tトラックを改造した宣伝カーで、音楽を奏でながら全国各地をまわったそうです。そうして人が集まってきたところで、芸人たちによるマジック、腹話術などのショーを開催。娯楽の少ない時代だったこともあり、ショーにはたくさんの人が集まり、即席カレーが飛ぶように売れたとか。なんと、1回に1000個売り上げることもあったというから、すごい!ちなみに、ショーを行う芸人さんたちも、正社員だったそう。

愛知県はわたしの地元なのですが、ぜーんぜん知りませんでした(笑)。

さて、余談が長くなりましたが、本日の本題、「オリエンタル即席カレー」でカレーを作ってみましょう。

今回は、けんますさん同様、個人的なアレンジはなし。「オリエンタル即席カレー」のパッケージに記載された材料と作り方で、作ってみます!



「オリエンタル即席カレー」でカレーを作ってみた!

材料と作り方はこちら。



【材料】5人分
「オリエンタル即席カレー」…1袋
肉…200g
玉ねぎ…300g 
にんじん…100g
じゃがいも…150g
サラダ油(またはバター)…大さじ2
水…700ml

今回は、分量を半分にして作ります。「肉」は好きなものでいいようなので、豚こま切れ肉を使用。

「オリエンタル即席カレー」の中身は、こんな感じ。



原材料名を見ると、カレー粉や香辛料のほか、トマトペーストやりんごペースト、ピーナッツバターなどが入っているようです。


【作り方】
1. 材料を切ります。

じゃがいもは、皮を剥いて芽を取り、ひと口サイズにカット。にんじんは乱切り、玉ねぎは薄切りにしました。豚肉はこま切れ肉なので、そのまま使用。



2. 厚手の鍋に油を引いて熱し、豚肉と野菜を入れてよく炒めます。



今回は中火で5分ほど炒めました。



3. 2に水を入れ、野菜がやわらかくなるまで煮ます。



今回は、沸騰させてアクを取ってから、フタをして中火で5分ほど煮ました。





4. 一旦火を止め、「オリエンタル即席カレー」を入れて、しっかり溶かします。





5. ルウがしっかり溶けたら、弱火にかけて煮込みます。

今回は5分ほど煮込みました。これで出来上がり。調理時間は20分。


スパイシーだけど、野菜の甘味も感じるやわらかな香り♪おいしそう。

では、ご飯(分量外)にかけて食べてみよう!



色はやわらかい黄土色。



いただきます!



おっ、なるほど!

これは、子どもの頃に食べた給食のカレー。だから、懐かしい味に感じるのかも。スパイスが程よく効きつつ、野菜の甘味と旨味があって、ぜんぜん辛くないので、子どもでも食べられる味。おいしいです。



販売開始から、約80年。その間に味の改良があったかはわかりませんが、このカレーを食べると(あくまで個人的な感想ですが)、現代のカレーは味が濃く、なんか“ギラギラ“しているように感じます。それくらい、オリエンタル即席カレーは、野菜の旨味と甘味のある、やさしい味のカレーなのです。



YouTubeチャンネル『けんますクッキング』で、オリエンタル即席カレーを食べたけんますさんは、口にした瞬間、「めちゃめちゃおいし~い」と絶叫。「懐かしい味ってボンカレーだと思ったけど、違う!これだ!これだったんだ!ものすごい懐かしい味がする。これぞ、昭和のカレーって感じ」と、かなり感動した様子でした。

約80年前に誕生した、日本初の本格的なインスタントのカレールウ「オリエンタル即席カレー」は、日本の“家カレー“文化の原点と言える、スパイシーでありながら、やさしい味わいのカレーでした。

ちなみに、「オリエンタル即席カレー」は粉末タイプなので、カレーライスだけでなく、チャーハン、焼きそば、野菜炒めなどいろいろな料理に使えるそうですよ。

※記事内で紹介した商品は掲載当時の情報であるため、在庫状況、価格などが異なる場合がございます。

<参考文献>
『オリエンタル公式サイト』
https://www.oriental-curry.co.jp/company/company_history.html

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