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「頭痛は痛い」はNG「歌を歌う」はOKな理由、子どもに聞かれたら説明できる?

  • 2024.7.24
国語の問題を子どもから質問されて、スムーズに答えられる大人になりたいが… 出典:Togetterオリジナル

娘に国語を教えていたお父さんが、質問に答えられず動揺してしまった話がX(Twitter)で盛り上がっている。

投稿の内容は、投稿者が娘さんに国語を教えていたときのこと。

「頭痛が痛い」というように「意味が重複する言葉を重ねてはいけないんだ」と説明したところ、娘さんから「『歌を歌う』は重複しているように見えるけどいいの?」と返されて、汗が吹き出てしまったという。

もし子どもに同じことを質問されたら、あなたならどう説明するだろうか。投稿を読んだXユーザーからはさまざまな説明の案が返ってきている。

・「歌う」だけでは「歌を歌う」と表現できない
・「歌」は名詞、「歌う」は動詞
・「歌は単なる名詞なのでセーフ、『歌唱を歌う』は不自然になりますね。主語述語の関係になっている熟語に、さらに熟語を重ねるとおかしい、みたいな説明がよいかな」
出典:Togetterオリジナル

ここであらためて「頭痛が痛い」が誤用で「歌を歌う」が誤用でない理由を確認しよう。

『頭痛が痛い』についてだが、「頭痛」は「頭が痛い」と分解すると「痛い」という意味が含まれていることがわかる。したがって「頭痛が痛い」は重複しており、文章としては誤用となる。

いっぽう『歌を歌う』の場合、「歌」という名詞には「歌唱する」という意味は含まれておらず、重複していないので、同じ「歌」という漢字が使われていても誤用ではない。

ただし「頭痛が痛い」は誤用であっても、会話の中などで言葉の意味を強調するために使われることがある。いわばスラングの一種と言ってもいいだろう。

日本語の構造や文法について正確に説明するのは簡単ではない。かといって、子どもに間違った説明をしてしまうのもよくない。もし子どもの質問に答えられなかったら、見栄をはらずに思い切って親子で一緒に調べてみるのもいいかもしれない。

文:トゥギャッターオリジナル記事編集部 編集:Togetterオリジナル編集部

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