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夏休みは「ふふ 旧軽井沢 静養の森」へ── 猛暑からも喧騒からも解放される旧軽井沢の豊かな緑に癒されて

  • 2024.7.23
カラマツ、ハルニレ、ミズナラや白樺など、軽井沢を象徴する緑豊かな森林。
カラマツ、ハルニレ、ミズナラや白樺など、軽井沢を象徴する緑豊かな森林。

2007年の熱海を皮切りに河口湖、奈良、日光、京都、箱根と次々とオープンし、今や日本のスモールラグジュアリーリゾートを牽引する存在となった「ふふ」が2023年12月、軽井沢に「ふふ 軽井沢 陽光の風」と「ふふ 旧軽井沢 静養の森」を同時に開業した。いずれも低層で客室数は25室以内、軽井沢という土地に溶け込み、その魅力を最大限に享受できる。今回は旧軽井沢に誕生した「ふふ 旧軽井沢 静養の森」を訪ねてみたが、雲場池のほとりにひっそりと佇む、癒し旅にはこの上なく素晴らしい宿だった。

森の姿を写し出す雲場池をのんびりと散策

水面に映る四季折々の自然が美しい雲場池は、一周が約1kmの絶好の散策路。
水面に映る四季折々の自然が美しい雲場池は、一周が約1kmの絶好の散策路。

雲場池は、かつて大名や宮家の食事の調理に使われたことから御膳水(ごぜんすい)と名付けられた清らかな湧き水を源とする池。「スワンレイク」とも呼ばれ、周囲の紅葉やカラマツの木が水面に映り、情緒豊かな景色を創り出す。その雲場池の駐車場の跡地に建てられたのが「ふふ 旧軽井沢 静養の森」。旧軽井沢銀座通りにも徒歩でアクセス可能だ。

「KUMOBA TERRACE」に面したウッディーなラウンジ。
「KUMOBA TERRACE」に面したウッディーなラウンジ。

エントランスを抜け、ミズナラや白樺などの木々が植えられた中庭に臨むラウンジでチェックイン。新緑の木々に光が差し、風がそよぐ初夏の旧軽井沢の原風景だ。「KUMOBA TERRACE」と名付けられたその中庭にはスタイリッシュなイタリア製の家具が配され、夕方には暖炉に火が灯される。ソファーに身をゆだねてゆったりと過ごそうと考えていたところに、15時からラウンジでワインやソフトドリンクのフリーフローサービスがスタート。オープンエアの中庭でも楽しめるとの案内に心が躍った。

旧軽井沢の森を表現した中庭「KUMOBA TERRACE」でシャンパンを満喫。
旧軽井沢の森を表現した中庭「KUMOBA TERRACE」でシャンパンを満喫。
バーでは世界中から集めたウイスキーに加え、オリジナルカクテルや地元のクラフトビールも。
バーでは世界中から集めたウイスキーに加え、オリジナルカクテルや地元のクラフトビールも。

中庭とシームレスにつながるように館内のインテリアにも白樺の木があしらわれている。ラウンジの奥にバーがあり、雲場池を表現したオリジナルカクテルや世界各国のウイスキーのコレクションが秀逸な大人の空間になっている。

森林浴と自分時間を満喫できる客室

ゆらゆらと揺れる炎に心癒される暖炉を全室に備える。カーペットはミズナラの葉の葉脈を表現。
ゆらゆらと揺れる炎に心癒される暖炉を全室に備える。カーペットはミズナラの葉の葉脈を表現。

客室へは、KUMOBA TERRACEを囲むように配された中廊下を通って向かう。控えめな音量で音楽が流れ、自然と肩の力が抜けてくる。客室に一歩足を踏み入れると、音楽は消え、静養の空間をイメージしたオリジナルのアロマが広がり、静寂の時間へと導いてくれる。客室は全20室。ブラックウォールナットとウォールナットの2色をベースにした、シックな空間で、すべて約60㎡のスイート仕様だ。木の葉の葉脈や森の木立を表現したカーペットなど、森とのつながりをインテリアでも表現。浴室の窓をみずみずしく輝く新緑の木々が囲み、客室にいながら森林浴が楽しめる。溶岩石で作られた浴槽は天然温泉で常に満たされ、24時間いつでも入れるのは何よりも贅沢だ。

各部屋ともベッドを2つ合わせてハリウッドツイン仕様にすることも可能。
各部屋ともベッドを2つ合わせてハリウッドツイン仕様にすることも可能。
上田市・大塩温泉のまろやかな肌触りの単純弱放射能温泉を全客室で楽しめる。
上田市・大塩温泉のまろやかな肌触りの単純弱放射能温泉を全客室で楽しめる。
レストラン「軽井沢紙音」の食事は信州の郷土料理を取り入れた創作和食。
レストラン「軽井沢紙音」の食事は信州の郷土料理を取り入れた創作和食。

全国のふふで共通のサービスだが、グラスやタオルなどの交換は、入り口横のユーティリティボックスを通じて行われ、スタッフがドアを開ける必要がない。このちょっとしたサービスによって、スタッフがいつ来るのかと気に掛ける必要もなく、風呂に入るも、カウチでうたた寝するも、邪魔されることはない。お楽しみのディナータイムまでは客室でゆったりと自分時間を満喫すると決めた。スモールラグジュアリーという限られた部屋数だからこそ、あらゆるところに行き届いたホスピタリティが感じられ、包みこんでくれる頼もしさもある。「ふふ 旧軽井沢 静養の森」はその名の通り、心穏やかに静養できる別宅のような宿だ。

ふふ 旧軽井沢 静養の森

場所/長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1299-2

Tel./0570-0117-22(Small Luxury Resort総合予約センター)

宿泊料金/1泊1室¥98,200(税・サ込み)~

※2名宿泊時の料金

https://www.fufukyukaruizawa.jp/

Photos: Courtesy of Fufu Text: Yuka Kumano Editor: Mayumi Numao

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