1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 「ちょっと待った~!」ママ小児科医が明かす!ママやパパは赤ちゃんの水分補給を勘違いしがち!?

「ちょっと待った~!」ママ小児科医が明かす!ママやパパは赤ちゃんの水分補給を勘違いしがち!?

  • 2024.7.23

3児のママで小児科医、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に、ママたちが気になることを聞ける人気企画。今回は、離乳食を始める前の赤ちゃんに麦茶を飲ませたほうがいいかどうか悩むママたちのお悩みについて、マンガで解説してもらいました。

こんにちは。3児のママで小児科医の保田典子です。最近よく外来で乳児のママに「子どもが麦茶を飲まないんです」と相談されることが増えてきました。

赤ちゃんに麦茶は、必要ありません

市販の赤ちゃん用麦茶には、よく「生後1カ月から」と書いてあります。なので、1カ月健診が終わったころから麦茶をあげるのは間違いではありません。

ですが、医学的には「いつから」というのは決まっていません。それは、離乳食を始める前の赤ちゃんは、母乳か育児用ミルク以外の水分は基本的に必要ないとされているからです。白湯も同様で、離乳食前の赤ちゃんには必要ありません。

なので、正しくは「生後1カ月から可能だけれど、通常生後5〜6カ月から飲むことを考慮」します。生後5〜6カ月でも、離乳食と母乳や育児用ミルクだけで大丈夫なので、基本的に麦茶を飲ませなくてはいけない時期というのはありません。

夏の水分補給はどうする?

夏でも、赤ちゃんは母乳や育児用ミルクだけで大丈夫です。乳児であれば、3〜5時間おきには水分(母乳や育児用ミルク)を摂取しているので、過酷な環境にいるわけでないときにはいつもの母乳や育児用ミルクで大丈夫です。

汗が増えるので、多少おしっこが濃いように感じても、“欲しがるときに母乳や育児用ミルク”が摂取できていれば他の水分はいりません。

私の場合、家にいるときは母乳や育児用ミルクだけにしていて、外に遊びに行くときに麦茶を準備していました。水分を欲しがるたびにおっぱいや育児用ミルクの準備をするのが面倒だったからです(基本めんどくさがりなので)。

もちろん、赤ちゃんは「のどが渇いた」とは言ってくれないので、こまめにあげてみて、「飲まなければいいや」という感じでした。もちろん、外出中でも授乳のほうが適切だなと思うタイミングでは授乳にしていました。

幼児は水か麦茶で水分摂取を!

幼児になると母乳や育児用ミルクよりも食事からの栄養摂取がメインになり、母乳や育児用ミルク以外にも水分摂取する必要性が高くなります。水分摂取にはジュースやイオン飲料は使用しないほうがいいので、自然とお水や麦茶、牛乳などを飲むことになります。牛乳も飲み過ぎは注意なので、水や麦茶をメインに水分摂取を考えていただけるといいと思います。

作画/はたこ


監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生

2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。

ベビーカレンダー編集部

元記事で読む
の記事をもっとみる