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「新品も年月をかけて自分だけのヴィンテージに」バイヤー幸 佳代子さんのブランド品との向き合い方

  • 2024.7.23

確固たるスタイルを確立しているおしゃれ業界人たちの、ラグジュアリーブランドとの向き合い方を教えてもらいました。歳を重ねて変わったことは? マイスタイルに欠かせないものとの出会いは? 選んだアイテムはもちろんですが、お買い物をする際の心意気も参考にしたい! L’Appartementバイヤー・幸 佳代子さんのお話をどうぞ。

L'Appartementバイヤー・幸 佳代子さん

スタイルにマッチするものを

タイミングが合ったときに

ベスト¥50,600(リジエール)、デニム¥35,200(グッド グリーフ)、シューズ¥148,500(ポール アンドリュー/全てアパルトモン青山店)、Cartierの腕時計、MARK CROSSのバッグ、GOOD GRIEF!のキャンバスバッグ、GUCCIのサングラス、mara cariのブレスレット、その他は本人私物
 
L'Appartementバイヤー・幸 佳代子さん
ドゥーズィエム クラス、アパルトモンの販売から店長職を経て現職のバイヤーに。世界中から選りすぐりのアイテムを買い付ける忙しい日々を送る。サングラスがチャームポイント。

「ラグジュアリーブランドのアイテムを購入する際は、今の自分自身にしっくりくるかを重要視していて、スタイルに浮いてないかな? 背伸びしすぎてないかな? などの感覚を大切にするようにしています。いつも意識しているのは、モダンとクラシックのバランス。あとは、この先何十年も変わらずに愛でられるものが欲しいと思うようになりました。歴史を感じさせる味のあるヴィンテージを楽しむように、新しく手に入れたものも、年月をかけて自分だけのヴィンテージに昇華させたいなと。今狙っているアイテムは入手困難なものも多く、自分にとって手に入れられるタイミングが来るのを待ちたいと思っています」
「腕時計やバッグのキャメルをメインにした、品のあるトラッドテイストは永遠に好きなスタイルです」

Q. お買い物をするときに重要視していることは?

Cartierの腕時計、mara cariのブレスレットは本人私物

A. 一緒に時を刻んでいけるか
「何十年後も変わらず愛でられるか? ということを意識しています。歳を重ねるごとに好みは少しずつ変わっていくものではありますが、軸は変わらないと思っています。自分と一緒に時を刻んでいけるものが手元に残るといいなと」
「この時計はヴィンテージではなく、現行で購入したもの。年月をかけて自分だけのヴィンテージに昇華させ、これからの人生、素敵な時を刻んでいけたらという想いを込めて手に入れました」

Q. コレクションしているものはありますか?

ドレス¥35,200、スカート¥56,100(共にシャイナ モート)、キャップ¥11,000(グッド グリーフ/全てアパルトモン青山店)、HERMÈSのバッグ、ヴィンテージのシャツ、ADDIDASのスニーカー、LIZZIE MANDLERのピアス、MANONのネックレス、GABRIELA ARTIGASのバングルとリングは本人私物

A. ヴィンテージのアイテムです
「自然と集まってくるのは、ブランド問わずヴィンテージのアイテム。初めて購入したシャネルのバッグをきっかけに、夢中になって勉強したのを今でも覚えています。20代のころにヨーロッパへ出張したとき、もっとヴィンテージアイテムが似合うようになりたいと思い、思い切ってエルメスの〈ケリー〉を購入したのも、いい思い出です」
 
「クラシックなエルメスのケリーには、ラフさのあるヴィンテージシャツやスニーカー、キャップで外して、肩肘張らないスタイルに」

ヴィンテージの小物は本人私物

「夢中になって勉強したヴィンテージアイテムは、ひとつひとつが思い出深い宝物です」バッグは本人私物

Q. 幸さんのスタイルに欠かせないものは?

ジュエリーは本人私物

A. 手元のジュエリーです
「どのリングをどう合わせるか、組み合わせを考えるのが楽しいです。基本はゴールド派なのですが、シルバーカラーのジュエリーもダイヤモンドが付いたものをミックスさせるだけで自分のスタイルに落とし込むことができることが分かり、今では欠かせない存在に」
「毎日欠かさず着けていて、もはやスキンジュエリーとも言えるGABRIELA ARTIGASのリングをメインに、ブランドもカラーもミックスした重ね着けを考えるのが、毎日の楽しみです」

photograph : KAORI IMAKIIRE(model), SPOTLIGHT
 
otona MUSE 2024年8月号より

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