「体が勝手に進んでいくニャ」無抵抗のまま押されていく黒猫ちゃんの姿に4万いいねの大反響

生まれながらにしてハンターである猫も、快適な家の中で暮らしているとどんどん野性味を失っていきますが、それは幸せに暮らしていることの裏返し。無防備で鈍感になってしまった姿は見ていてほっこりさせられます。

黒猫のクロ君もそんな緊張感が欠如してしまった猫ちゃん。床の上にごろんと寝転がっている時に押されても全く動じないのです。

普通の猫ならば後ろから体を押されると、すぐに振り返ったり抵抗したりしそうなものですが、クロ君は違いました。

飼い主さんに押されても平然とした顔で寝そべったまま。フローリングの床がツルツルと滑りやすいこともあってか、クロ君の体はゆっくりと前方へ運ばれて行きます。

人間で言うと動く歩道に乗っているような感覚に近いのでしょうか。自分からは何も動いていないのに、体が勝手に進んでいく状況をどう感じているのか、猫ちゃんに心の声を聞いてみたくなる光景です。

しかし、10秒ほど経過すると、ようやく異変に気づいて振り返ったクロ君。自分の体が押されていることが分かってちょっぴり警戒モードになったものの、そこから立ち上がろうとはせず、再び流れに身を任せることを選択したようです。

されるがまますぎる黒猫 pic.twitter.com/Dn6lzsBkL3
— 我が家の黒猫 (@kuro5696) July 1, 2024

このエピソードを飼い主さんがSNSのXに投稿したところ、4万件を超える”いいね”が付くほどの大反響。動画を見たユーザーからは「気づいてなさそう」「野生を失ってらっしゃる」「モップやね」「カーリングかな」などたくさんのメッセージが寄せられて注目を集めています。

良く分からないまま運ばれる猫の姿はとっても可愛らしいですが、飼い主さんのお家ではよく見かける光景なのだそうで、この日は少し前まで床でだらーんと寝そべっていたクロ君。それを近くで見ていた飼い主さんは、あまりの無気力っぷりにちょっかいを出したくなってしまい、体を押してみることに。

先程の動画はその様子を捉えたもので、「押されてる事に貫禄が出てきて可愛いなぁと思いました。」と当時の感想を振り返ってくれました。

一方、押されていた側のクロ君の心境については「『また押されてるわ〜。でも嫌いじゃないからいいや〜」ぐらいの緩い気持ちだと思います。」と推測。人間の場合は体が大きいので、寝そべっていてもなかなか押してもらうことはできませんが、意外と心地よく感じられるのかもしれませんね。

この後、1〜2分もの間ずっと押されていたクロ君。終わった後はその場所から動かずにそのまま寝転がっていたと言います。

猫を飼っているお家であれば、同じように押してみたくなりそうなエピソードですが、上手に押すためのコツなどあるのでしょうか。飼い主さんに聞いてみると、「フローリングの木目の方向に合わせて押す事と、手を猫ちゃんの背中に添えるとスムーズに押せます」とのこと。

最近は猫にとってもうだるような暑さが続いていて、エアコンが効いた室内にいても無気力になりがち。そんな時は後ろからそっと押してみると可愛らしい姿を拝むことができるかもしれません。