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「よろしくお伝えください」を敬語で! ビジネスシーンやメールでの別の言い方も紹介

  • 2024.7.22

ビジネスシーンや日常会話、メールなどでもよく目にする「よろしくお伝えください」という言葉。
深く意味を考えずに使った経験がある人も多いのではないでしょうか。
ですが、特に目上の人に対しては、意味を理解せずに使うと失礼にあたる場合もあります。
本記事では、「よろしくお伝えください」の意味や伝え方、敬語での表現や別の言い方を紹介します。
例文も取り上げながら解説するので、ぜひ参考にしてください。

「よろしくお伝えください」という言葉の意味

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「よろしくお伝えください」とは、その場にいない人に対して、自分の代わりにお礼や好意を伝えてほしい、と依頼する別れ際の挨拶です。
「ちょうど良い具合に私の気持ちを伝えておいてください」という意味で、メールなどでも使われます。
ただ、ビジネスシーンで使われるときは、あくまで社交辞令で深い意味を持たない場合もあります。
関係性や相手の態度などで判断するとよいでしょう。

「よろしくお伝えください」を使うシーン

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「よろしくお伝えください」は、どのようなシーンで使うのが適切な言葉なのでしょうか。
代表的な場面を例文も交えて紹介します。

感謝・お礼を伝える時

その場にいない人に感謝やお礼の気持ちを伝えたい場合は、「よろしくお伝えください」を使いましょう。
たとえばお中元を頂いたお礼を言いたいときは、「先日はお心遣いいただきありがとうございました。
○○さんや皆様にもどうぞよろしくお伝えください。」などと表現してください。

謝罪の気持ちを伝える時

「よろしくお伝えください」は、ビジネスシーンで謝罪をするときの締めの言葉としても使えます。
たとえば打ち合わせを欠席したことを謝罪したい場合は、「先日は大切な打ち合わせを欠席してしまい、大変申し訳ございませんでした。後日改めてご挨拶に伺いますので、他の皆様にもよろしくお伝えください。」などと表現しましょう。

社交辞令の挨拶として

ビジネスシーンにおいては、社交辞令の挨拶として「よろしくお伝えください」が使われる場面が多々あります。
取引先との打ち合わせの後などに、「本日は貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。
〇〇様にもどうぞよろしくお伝えください。」などと挨拶をして締めくくりましょう。

ビジネスメールの結びの言葉として

「よろしくお伝えください」はビジネスメールの結びの言葉として使うのにも最適です。
特に言付けしたいことがなくても、社交辞令の挨拶として使用できます。
メールの最後で使う場合は、「末筆ながら、社員の皆様にもどうぞよろしくお伝えください。」という風に締めくくりましょう。

「よろしくお伝えください」は目上の人に使って良い?

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「よろしくお伝えください」は、挨拶やお礼を言いたい相手が、言付ける相手よりも立場が下の場合には使えません。
上司に対して部下への伝言をお願いすることになるので、失礼にあたります。
たとえば、取引先の部長に対して「課長にもよろしくお伝えください」と言うのは不適切です。
目上の人に対して使うときは、別の言い方を選ぶようにしましょう。

「よろしくお伝えください」の丁寧な敬語表現

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ビジネスシーンで目上の人に対して「よろしくお伝えください」を使うときは、もう少し丁寧な表現に言い換えたいと思うこともあるでしょう。
そこでこの章では、目上の人にも使える、「よろしくお伝えください」が丁寧に伝わる敬語表現を紹介します。

よろしくお伝えくださいませ
よろしくお伝えくださいますようお願いいたします
よろしくお伝えいただきますようお願い申し上げます
よろしくお伝えいただければ幸いでございます

「よろしくお伝えください」の別の言い方・例文

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結びの言葉がいつも「よろしくお伝えください」だと、工夫がないように思われてしまう可能性もあります。
そんなときに使える別の言い方や伝え方を例文とともに紹介するので、ぜひ取り入れてみてください。

よしなにお伝えください

「よろしくお伝えください」に古風な雰囲気を加えたいときにおすすめの別の言い方が、「よしなにお伝えください」です。
「よしなに」は「よろしく」と同じように、「ちょうどいい具合に」という意味があります。
目上の人や年配の人に対して使うと一目置いてもらえるかもしれません。
「○○部長にもどうぞよしなにお伝えください。」というように、締めの挨拶やメールでの結びの言葉として使いましょう。

「○○」とお伝えください・「○○」をお伝えください

「よろしくお伝えください」だけでは伝えてほしい内容が明確ではないので、ただの社交辞令だと捉えられてしまう場合もあります。
言付けたいことがはっきりしているときは、言葉に出してしまうのも1つの伝え方です。
たとえばお礼を伝えたい場合は、「奥様にも、夕食をご馳走になりありがとうございましたとお礼をお伝えください」などと表現しましょう。

「よろしくお伝えください」に対する返事

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ビジネスシーンにおいて「よろしくお伝えください」と言われたときは、どのように返事をすればよいのでしょうか。
代表的な返事の仕方を紹介します。

かしこまりました

「よろしくお伝えください」と言われた際の一般的な返事の仕方は「かしこまりました」です。
具体的な伝言はなく、社交辞令の挨拶のようなニュアンスで言われたときにも使えます。
相手が誰であっても幅広く使用できる表現です。

承知いたしました

「承知いたしました」も、「よろしくお伝えください」と言われた際の一般的な返事の仕方です。
具体的な伝言があるときもないときも使えます。
具体的な言付けを預かった場合は、「承知いたしました。○○にもお伝えいたします。」などと続けましょう。

申し伝えます

「よろしくお伝えください」と言われた際に、その言付けを伝える相手が自分の身内である場合は、「申し伝えます」と謙譲語で返事をしましょう。
敬語の判断がすぐにできない場合は、「かしこまりました」や「承知いたしました」だけでも問題ありません。

お伝えいたします

「よろしくお伝えください」と言われた際に、その言付けを伝える相手が、社外の人など自分よりも目上の人である場合は、「お伝えします」と丁寧語で返事をしましょう。
謙譲表現を使って「お伝えいたします」と返事をすると、さらにかしこまった印象になります。

「よろしくお伝えください」と言われたときの伝え方

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ビジネスシーンにおいて、「よろしくお伝えください」を言付かった相手には、どのような伝え方をすればよいのでしょうか。
代表的な伝え方を例文と共に紹介します。

よろしくとおっしゃっていました

「よろしくお伝えください」と言われたときの一般的な伝え方は、「よろしくとおっしゃっていました」です。
あくまで社交辞令の挨拶として「よろしくお伝えください」と言われ、特に伝言を預かっていない場合に使いましょう。

よろしくお伝えくださいとの伝言を承りました

「よろしくお伝えください」と言われたときの一般的な伝え方の2つ目は、「よろしくお伝えくださいとの伝言を承りました」です。
特に、相手がどのような意図で「よろしくお伝えください」と言ったのか判断しかねる場合に使うとよいでしょう。

気にかけていらっしゃいましたよ

「よろしくお伝えください」と言われた際に、元気にしているかどうかなどを気にしていた場合は、「気にかけていらっしゃいましたよ」という伝え方をするとよいでしょう。
この伝え方だと、挨拶だけではなく心遣いまできちんと伝わります。

お会いできないことを残念がっていらっしゃいました

「よろしくお伝えください」と言われた際に、会えないことを残念がっていた場合は、「お会いできないことを残念がっていらっしゃいました」という伝え方をしましょう。
会ったり連絡を取ったりするきっかけになるかもしれません。

まとめ

ビジネスで使う「よろしくお伝えください」の意味や伝え方を紹介。
敬語表現や別の言い方を例文も交えて解説しました。
いかがだったでしょうか。
特に目上の人と話をするときは、きちんと意味を理解して正しく敬語を使った方が良い印象を持ってもらえます。
「よろしくお伝えください」をうまく活用しながら、相手に好感を持たれる言葉遣いを意識していきましょう。

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