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「え!?私どうなるの…」妊娠中、異国の地でまさかの事実が判明!深く落ち込んでしまったできごと

  • 2024.7.22

私はフランスで妊娠・出産を経験しました。35歳以上の妊婦には妊娠糖尿病の検査が義務となっているフランス。第2子妊娠時、私は37歳だったので、妊娠7カ月のときに検査をしました。すると、8カ月健診で医師から妊娠糖尿病と告げられたのです! 「まさか私が糖尿病になるなんて……」。相当なショックと、これからおこなう治療に愕然とした体験談を紹介します。

なんで私が妊娠糖尿病に!?

35歳で第1子を妊娠した私は何もトラブルがなかったため、今回もまったく心配せず受けた妊娠糖尿病の負荷試験。しかし8カ月健診のとき医師から「妊娠糖尿病ですね。内分泌科を紹介するので受診してください」と告げられたのです!


私は「え? 糖尿病!?」と一瞬頭が真っ白。次から次へ説明される妊娠糖尿病の専門用語が頭に入らず、漠然と「え、こんな異国で治療なんて、私どうなるの?」と、不安と緊張で押しつぶされそうでした。

それでも受け入れられない私

紹介された内分泌科の予約を入れ、自宅に帰って夫に内容を説明しながら泣いてしまいました。「高齢妊娠なのに食生活を気にしなかったのがきっと悪かったんだ」「赤ちゃんに影響が出たら私のせいだ」と深く落ち込みました。

その半面「なってしまったものはしょうがない! 治療して赤ちゃんを守れるのは私しかいない」と前向きな気持ちもあり、内分泌科受診まで食事を見直しながら不安な日々を過ごしたのです。

しっかり管理する!

内分泌科受診当日、医師や看護師さんに私の不安を聞いてもらいました。すると「妊娠中のホルモンのせいで体内のリズムが崩れているため、必ずしもママの食生活のせいではない。ただこれからはしっかり血糖管理をしていく必要がある」とのこと。それを聞いた私は、「落ち込んでいる場合ではない!」と切り替えができました。


そして、徹底した食事管理・毎食前後の血糖測定が始まり、上の子の育児をしながら出産までしっかり自分の体を守らなければならないと心に決めたのです。

最初はつらかったけど…

食事管理を始めた1~2週間は、炭水化物や甘い物が食べられないストレスで大変でした。しかし、2週間目を過ぎたころには食事内容に体も慣れてきて、何を食べれば血糖値が上がるのかわかるようになったのです!

食後は家事をして体を動かしたり、毎日息子と一緒に30分ほど散歩も続けました。血糖値は安定しており、医師からはこのまま続けるようにと言われています。臨月の今でも、ストレスをためることなく血糖管理を続けられています。

妊娠糖尿病と告げられたときは「なんで私が……」「こんな異国で育児しながら治療なんて」と落ち込みましたが、今では元気な赤ちゃんを無事に出産するため前向きな気持ちでいます。食事制限や日々の血糖測定は簡単ではありませんが、残りの妊娠生活、自分のため家族のためしっかり管理していこうと思います。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

イラストレーター/星田つまみ


著者:岩見 エリ

1男の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。


監修者・著者:助産師 松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

ベビーカレンダー編集部

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