もしもあなたのお子さんが不登校になった時、あなたはどうしますか? 「みんな学校に行ってるんだから、あなたも行きなさい!」って行かせますか? それとも「そんなに辛かったら行かなくてもいいよ」って休ませますか? これは筆者の子どもが不登校になったときの体験談です。
ワクワクの小学校が始まった
これは娘の小学校時代の話です。
小学生になることをとても楽しみにしていた娘。
娘はきっと小学校でたくさん新しい経験をして、毎日楽しく過ごしていくのだろう。
ピカピカのランドセルを背負い家を後にする娘の姿に、そう信じて疑いませんでした。
終わりが見えない不登校
入学してまもなく娘が「学校はうるさくて怖いから行きたくない。」と言い出し、登校を渋るようになったのです。
「学校は子どもがたくさんいるのだからうるさくて当たり前。何が怖いんだろう?」
私は娘の言葉の意味がわからず、「だんだん怖くなくなるから頑張って行ってみよう」と、学校に送り出していました。
やがて本格化していく娘の不登校。
ある時は私が小学校まで送り届け、ある時は迎えに来てくれた担任の先生に泣いて嫌がる娘を無理やり引き渡す。
それでも行けない日は「なんであなたは行けないの!」と娘を責める……そんな日が何年も続きました。
もう行かなくてもいいよ
小学校3年生になって娘は発達障害のため聴覚の感覚過敏があり、学校内の雑音が大きな刺激になり心身が疲れてしまうことがわかりました。
入学直後に言っていた「学校がうるさくて怖い」という言葉の意味がやっとわかったのです。
娘に「そんなに辛かったら学校に行かなくてもいいよ」と声をかけました。
不思議なことにそれから娘は少しずつ登校できる日が増えていったのです。
本当に大切なことは
後になぜ学校に行けるようになったのか娘にたずねたら「学校に行けない自分を受け入れてもらえたら気持ちが楽になった」とひとこと。
本当に大切なことは世間体を気にして無理やり学校に行かせることではなく、子どもの気持ちを一番に考えて寄り添うことだったと痛感し反省したできごとでした。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
tnライター:K.Sakura