かおりさんは夫・いちろうと娘・こはるの3人家族です。かおりさんの出産直後、いちろうは育休開始日を間違え、さらに後輩社員・みほの仕事を肩代わりして1カ月もの間ろくに帰宅もしませんでした。その後育休に入ったいちろうは育児をなめていたと反省しますが、育休中にも関わらず再びみほの仕事を引き受けます。そのことを知ったかおりさんはストレスで倒れてしまい、いちろうとはしばらく距離を置くため実家に帰りました。心を入れ替えたいちろうはみほと決着をつけ、今後のために何かを画策していました。一方、かおりさんは離婚を視野に入れるも、結婚前のいちろうを好きだった気持ちを思い出します。しかしいちろうにメッセージを送ると何かを隠しているよう。かおりさんは意を決して自宅に戻ることにしました。すると机にはなぜか実家の食堂のメニューがあり、かおりさんは母が言っていた新人アルバイトがいちろうだったと気づきます。実はいちろうはかおりさんの両親に、働かせてほしいと頭を下げていたのです。
反対する父
夫は自分が店を手伝うことで母の時間を確保し、間接的に私と娘のサポートをしたいと言っていたようです。しかし父の反応は……?
かおりさんのお父さんは、いちろうがしていることは家族のためでなく自分のためではないかと指摘します。
いちろうは自分のためだと認め、
「だから変わりたいんです! 一刻も早く!」
と、かおりさんが困っているかもしれないと考えるといても立ってもいられないと伝えました。
「いいじゃないお父さん」
するとかおりさんのお母さんは、いちろうの行動が正しいか判断するのはかおりさんだと言い、いちろうに協力する姿勢を見せます。
ただし、かおりさんが復縁を拒んだり再びいちろうが家族を蔑ろにしたりしたときは、娘を全力で守るということを忘れないようにと釘を刺すのでした。
いちろうの突然のお願いに、理解を示したかおりさんのお母さん。
たしかにかおりさんのご両親を巻き込んでまで自分が何かしていたいというのは、身勝手にも思えるお願いかもしれません。
それに口だけなら何とでも言えてしまうもの。かおりさんのお母さんが言うように、いちろうが認めてもらえるかは、これからの行動にかかっているのではないでしょうか。いちろうがひとりで悩み考え抜いて出した提案。頑張ってほしいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター くまお
ベビーカレンダー編集部