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こんなはずじゃなかった… 女性たちが後悔した「家選びの失敗談」

  • 2024.7.20

家選びは実際に住んでみないと住み心地が分かりにくいものです。どんなに検討を重ねても、予期せぬ問題が発覚することも多くあります。今回は、宅地建物取引士をはじめとした不動産関連資格の有資格者であり、数多くの住宅相談に携わってきた並木まきが、女性たちが住んでみて後悔をしたと話す「家選びの失敗談」を3つお届けします。

1:宅配ボックスは要らないと思ったのに

「今の賃貸アパートに住むときに、家賃の事情から、宅配ボックスのない物件を選びました。ちょうど引っ越しをした時期には、完全テレワークの会社に勤務していたので、宅配ボックスがなくても苦労しないだろうと思って決めたのですが…。
その後、コロナ禍が明けて転職をしたらフル出勤になってしまい、ネットで買った物を受け取れるのが週末だけになってしまいました。今思えば、数千円をケチって宅配ボックスのない物件を選んだ自分の選択を後悔しています」(32歳女性/メーカー)

生活スタイルによって、住まいに必要な設備は変わりますよね。賃貸住宅を選ぶときには、次の更新まで最低2年間は暮らし続けると仮定して、もしも今と生活スタイルが変わっても不便を感じる点が出てこないかをチェックして選ぶといいでしょう。

2:エレベーターがない

「夫と共同名義で中古のマンションを買ったのですが、予算の関係で築古の物件から選びました。選ぶときには、外の設備よりも部屋の日当たりや間取りを重視し、リフォームにも相応のお金をかけたので、部屋の住み心地にはかなり満足をしています。
ですが、選んだ物件は4階でエレベーターがありません。最初のうちは“運動になるし一石二鳥”と思っていたのですが、毎日4階までを階段で何往復もする生活が始まってみたら、重い荷物を運ぶのも大変だし、暑い日には階段を登るだけで汗が吹き出てきて…。これから妊活も考えているので、妊娠したときに毎日あの階段を昇り降りするのかと思うと、今から憂鬱です。少し無理をしてでもエレベーターのある物件を選んだほうがよかったのかな…と後悔しています」(31歳女性/IT)

古い物件だと、低層物件にはエレベーターが設置されていない事例は少なくありません。住む前には「このくらいなら大丈夫だろう」と思っても、いざ生活が始まってみると、想像以上に不便さを感じることもあります。物件選びの際には、エレベーターが自分にとってどの程度必要な設備なのかを冷静にシミュレーションしたほうがいいでしょう。

3:湿気がすごい

「間取りや内装が気に入って決めた今の家は、分譲マンションの賃貸です。でも住んでみて困ったのが、とにかく湿気がすごいこと…。クローゼットの中に入れておいた服がカビてしまうときもあるほどで、バッグや靴もいくつか捨てました。梅雨だけでなく夏にも湿度がかなり高いので、除湿機も置いていますが、あまり効果がない気がします。
まさかこんなに湿度が高いとは思わなくて、次の更新には引っ越そうと計画中ですが、それまで湿度との戦いが続くと思うとウンザリしています」(37歳女性/保育士)

湿度の問題は、実際に暮らしてみないと見えにくい部分です。中古の売買物件なら売主に尋ねることもできますが、賃貸だとなかなか実情が見えてこない部分でしょう。念のため内見の際には湿度計を持参し、今暮らしている家と比較してみると、参考になるかもしれません。

住まい選びに失敗してしまうと、日々の暮らしへの満足度が格段に下がります。実際に暮らしてみないとわからない部分は、家選びの際に盲点にもなりがち。他の人たちの失敗談も参考にしながら、自分にとって快適な住まいを見つけるヒントにしてみると後悔が少なくなるかもしれません。
©polkadot/Adobe Stock ©polkadot/Adobe Stock

文・並木まき

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