＜ゾッとした話＞就寝中「く、苦しい──」【謎の男性】の夢にうなされた夜 → 突然、足音が聞こえて？

心霊現象や怪奇現象は私にとってはテレビで見るできごと。
自分には関係ないことだと思っていました。そんな私が実際に体験した不思議な現象をご紹介します。毎年この時期が来ると思い出すのです。

久しぶりに母と過ごした数日間

夫が数日間泊まりの出張に行くことになりました。

夫がいると気兼ねして泊まりに来ない私の母。
この機会を利用して遊びに来てもらい、我が家でゆっくり過ごしてもらおうと考えました。

昼間は母と一緒に近くのショッピングセンターを見て歩き、夜は一緒にごはんを食べる。
そんな生活を楽しんだ母が帰る前の日の夜のできごとです。

我が家は部屋数が少ないので、母には私と同じ部屋で寝てもらっていました。

その晩もいつもと変わりなく布団に入り眠りについたのですが、信じられないことが起こってしまったのです。

午前3時ころに、突然私はうなされ始めました。
驚いた母は大きな声で私を呼び、体をゆすりましたが、私の目はなかなか覚めませんでした。

やっと目を覚ました私は冷や汗をかき、恐怖で心臓がバクバクしていました。

この時私はこんな夢を見ていたのです。

夢の中で私は現実と同じように、母と一緒にこの部屋で寝ていました。

気がつくと体の大きな年配の男性が、私の胸の上で正座をして座っているのです。
助けを呼ぼうと声を出そうとしても声は出ず、もがいてもその男性はどいてくれません。

やがて男性の重さがどんどん増していき、私は呼吸ができなくなっていきました。

「金縛りだったのかな」「変な夢だね」

夢の話を一通り母にして、再び布団に入ろうとした時です。
玄関に向かってドスドスと誰かが走って行く足音が聞こえたのです。

二人顔を見合わせ恐る恐る玄関を見に行くと、人がいた形跡もなければ、鍵に触れた形跡もありません。

気のせいだったのかもしれませんが、その後同じ体験をすることはありませんでした。今でもあの現象が不思議でなりません。

私たちの思い込みだったのでしょうか？
それとも……。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：K.Sakura