ライター黒田の海外生活 in デンマーク Vol. 5「デンマークをもっと楽しくお得に旅する方法」

７月だというのに、最高気温20度のコペンハーゲンからこんにちは！寒がりの私はTシャツを着ても外出時は上着を手放せません。湿気はなく、むしろ乾燥が気になる今日この頃です。ここ２週間ほどヨーロッパの他の都市を旅して帰ってきたら、改めてコペンハーゲンの街の綺麗さ、平和さに感心してしまいました。今日は、デンマークを旅行する方にぜひチェックしていただきたい、アプリやサービスについてご紹介します。

１．素敵な外食を格安価格で「TIPSTER」

ご存知の方も多いと思いますが、デンマークの物価はかなりお高め。お隣のスウェーデンやフィンランドと比べてもデンマークが一番。外食の場合、チェーンのファストフードでも一人2千円弱、普通のランチなら3千円〜、ディナーはレストランでしっかり食事とお酒を楽しむなら1万円は見積もっておきたいところ。
普段はもっぱら自炊派の私も、たまに外食を楽しめるのは「TIPSTER」というサービスのおかげ。これは、定期的にコペンハーゲン内のレストラン、バー、カフェ、ベーカリーなどのバウチャーチケット（食券のようなもの）を定価より安く提供してくれるサービス。お店側はプロモーションになり、お客側は安くお店を開拓できるというわけ。何より推せるのは、大抵素敵なお店ということ！早速ですが使い方をご紹介します。

まずはインスタグラムのアカウント@tipstercphをフォロー。定期的に発売されるバウチャーは全てここで告知されるので、気になるものがあればチェックを。発売は大体平日朝の７時、日本時間の１４時〜１５時。先にウェブサイトで無料の会員登録を済ませておくとスムーズです。

発売時間と同時にお店の詳細やチケットの内容がリリースされるので、場所（ごくまれに、コペンハーゲンから遠い場所のこともある）はもちろん、旅行の場合はチケットの有効期限（大抵は半年くらいある）を確認して、枚数を選択（レストランで食事の場合は人数分購入が必要。カフェや軽食の場合は１セットや、○○円分頼めるという形が多い）、決済をしましょう。人気のカフェのチケットは本当にお得なので争奪戦です！画像は「LILLE FUGL」というローカルに人気のカフェ＆ベーカリー。瞬殺でした。（ここはバウチャーがなくても訪れる価値あります！）

その後、レストランの場合は各公式サイトから予約を。TIPSTERの詳細画面に「予約する時はメッセージ欄に○○と書いてね」などの注意書きがあることが多いです。軽食の場合はレジで「Can I use TIPSTER voucher?」などとひと声かければ「OK!」と言ってもらえます。あとは決済時にバーコード画面を読み取ってもらうだけ。意外と簡単！

実際に私がTIPSTERを使ってお得にいただいたご飯の一例がこちら！（同じお店のバウチャーが今後発売されるかは不明）レストランだと飲み物は別で注文するパターンが多いです。どれも大体定価の40〜50％オフ！

中東系の創作料理が人気の「yaffa」。自家製のピタパンやフムス、ファラフェル、サラダ、どれも美味しく、この写真の後さらに丸ごとレタスのホットサラダやスタッフドチキンとにんじんのロースト、デザートまで出てきてお腹パンパンに。一人250DKK、約5,750円で楽しめ、満足度は過去一。

外観、内装、味、どれをとってもおしゃれすぎるイタリアン「Østeria」。6品のコースメニューは一人275DKK、約6,400円。ニョッキが美味しかった！

コペンハーゲンでもよく食べられているケバブ。「KILLER KEBAB」は5店舗ある人気店です。選べる飲み物とディップ、フライドポテト、ケバブで一人70DKK、1,600円ほどとマック価格！

こちらも市内に数店舗ある「Hooked」というフィッシュ&チップスのお店。選べる飲み物（お酒もOK）とソースがついて一人110DKK、2,500円ほど。これ半額でこのお値段です！

お得なバウチャーだけでなく、コペンハーゲンの最新のお店の情報なんかも紹介されていて、見ているだけでも参考になるTIPSTER。何よりどこも素敵なお店ばかりでテンション上がります。これから行くぞという方はぜひ活用していただきたいです。

２．電車・地下鉄・バス全部これひとつ！「DSB」

デンマークの電車、地下鉄、バスは全て共通のアプリで乗り降りできます。駅に改札のゲートはなく、専用のカードでタッチしてチェックイン、チェックアウトする端末があるだけで、アプリを使用する場合はアプリ内で完結します。コペンハーゲンの空港は市内まで地下鉄で数駅とアクセスがとてもよいので、到着前にダウンロードしておくとスムーズに移動できるはず。まずご紹介するのはベーシックな「DSB」。

アプリをダウンロードしたら、プロフィールの設定から支払い用のクレジットカードを登録すればすぐに使えます。アプリが現在位置を読み取り、トップ画面にチェックイン可能な乗り物、電車・地下鉄・バスが表示されるので、選んでチェックインすれば完了。降りたらチェックアウトをすれば、自動的に引き落としがされるシステムです。乗り換える時は「Transfer」のボタンから次に乗るものを選べばOK。移動距離によりますが、メトロだと基本22.25DKKで、平日の11:00〜13:00、18:00〜翌7:00、土日祝日は2割引になります。

ただし、長距離の移動の場合は事前にチケットを購入すると格安になることも。例えばデンマーク第二の都市、オーフスに出かける場合、通常だと467DKK、約11,000円かかるところを、１ヶ月前くらいに買っておくと139DKK、約3,200円になったり。（ただし格安チケットの場合変更やキャンセルが不可）ちなみに、座席の指定はしなくても、大抵空席を見つけられます。指定されている場合は座席上部にどこからどこまでと駅名が表示されているので、そこを避ければOK。

そしてもう一つ、「DOT」というアプリもあります。こちらは24時間券、48時間券、72時間券、120時間券などの乗り放題チケット、シティパスを買えるアプリです。一日4〜5回以上乗るぞ！という場合はこちらを選ぶのもあり。ただZONEの範囲ごとに値段が違うので、もし人気の「ルイジアナ美術館」や「フィン・ユールの家」など少し郊外を訪れる場合は、そこまで含めると高くなってしまい損なので、別途乗車券を買って行くのがベター。ただ個人的には、そこまで大きな都市ではないので、歩いて回れる部分も多く、効率的に回ればシングルライドでも問題ないかなと思います。

３．自転車乗るなら「Donkey Republic」

公共交通機関が便利だからといっても、旅先で自転車に乗るのはまた違った楽しさがありますよね。コペンハーゲンは車道と歩道の間にきちんと自転車用の道があるので、旅行者でも走りやすいと思います。またエリアによっては徒歩移動するしかないということもあり、自転車レンタルのアプリを入れておくと便利なはず。

コペンハーゲンでメジャーなのはこの「Donkey Republic」。街中でよく見かけるオレンジ色の自転車はこれ。ヨーロッパの他都市でよく見かける「Lime」もありますが、価格を考えたら断然こちら。15分で比べるとライムが1,158円に対して、ドンキーが456円！別にどっちも安くはないんですが、ドンキーはまだ良心的。〜15分、〜30分、〜1時間で価格は変わっていきます。

可愛いのは自転車の色だけでなく、１台１台に名前がついていること。（写真はGanesha）見分ける上でとても実用的でもあります。この名前が書いてある部分にはゴムバンドが付いていて、スマートフォンを装着できるので地図を確認しながら移動可能。電動タイプを見かけたことはありませんが、コペンハーゲンはそこまでアップダウンがないので問題ないかな。

注意したいのは乗り捨てる場所。日本と違って場所の細かい指定はないのですが、範囲外の場所で乗り捨てると移動費用として料金を取られることもあるので、警告と乗り捨て可能エリアのメッセージが出たら、大人しく従うのが吉です。（私は600円ほど追加で払ったことが）
自転車は基本車と同じルールで自転車用の道路を走れば問題ないですが、基本右側を走る、曲がる時は曲がる方向に数秒手を出す、止まる時は片手を挙げることをお忘れなく。というのも自転車用の道路とあってかなりのスピードで走る人もいるので、道に迷ったからと急に止まるととても危険です。ぜひご安全にご乗車を...！夏のサイクリングinコペンハーゲンは最高ですよ！！

４．夜遅めの食事、翌朝のパンの調達に「TooGoodToGo」

フードロス削減のため、レストランやパン屋、スーパーなどの賞味期限が迫った食品をお得にゲットできるサービスが「TooGoodToGo」。私は日常生活でとてもお世話になっていますが、旅行中の方にもおすすめしたいのは、ホテルの部屋でまったり食事をしたい！朝早いので夜のうちに朝食を確保しておきたい！といったシチュエーション。このアプリは国設定が日本のままだとダウンロードができないので、一時的にデンマークに設定を変更する必要がありますが、かなりお得なのでその価値ありです。

アプリを開けると、現在位置から近い、サービス提供中のお店、価格、ピックアップ時間が出てきます。レストランやカフェの場合は閉店間近の時間帯が多いので、16時〜22時がコアタイム。ちなみにピックアップ時間はピンポイントなので、遅れると受け取りが難しく、また詰め放題のお店の場合は早い者勝ちなので、少し早めに着けるようにするとベスト。またピックアップに行くのは夜でも、人気のお店は午前中にチケットが売り切れてしまうこともあるので、早めにチェックを。

個人的によく使うのはモールの中に入っている「sushi mania」。こちらでは高額なお寿司も、たっぷり入って119DKK、2,700円ほど。登録されているレストランのジャンルは本当にさまざまで、ピザやメキシカンから、デンマークの名物料理「スモーブロー」（オープンサンド）までなんでもあり。ちなみに上の画像にある「Espresso House」はチェーンのカフェで、デンマークのドトール的存在。入っているものはその時々で変わりますが、39DKK、約900円でサンドイッチやペストリー、パンなどのフードが5個くらい入っていてかなりお得でした。福袋的なノリで試してみると楽しいかなと思います。

物価が高いとはいえ、いろいろなワザを駆使すればより楽しく、お得に旅ができるコペンハーゲン。今日ご紹介したサービス、渡航前にはぜひチェックしてみてください！

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