こんにちは!地域特派員のMIYAです。
暮らしを彩るグリーンと小鹿田(おんた)焼のお店、and.Eさんをご紹介します。
北ノ台小学校を左手に進み正門の通りを一本超え、深大寺の閑静な住宅地を右手に入ると、住宅兼・店舗が見えてきます。玄関にはシンボルツリーである、シルバーグリーンが美しい銀世界ユーカリ。その色味に合わせた屋根と玄関アーチの一軒家。とても上品な佇まいです。
到着するとお手製の看板があり、蚊取り線香とハーブが焚かれていました。
小鹿田焼とおしゃれな花材を扱うこだわりのグリーンショップ
2021年7月にオープンされ、店内の棚には旬の生花・枝ものやハーブと味わい深い小鹿田焼。
壁には自家製の様々なドライフラワーがディスプレイされています。
玄関のシンボルツリーである銀世界ユーカリ始め、店内は植物の自然な香りが漂いとても癒されます!
ご自身で育てられている植物はユーカリ銀世界・ユーカリポリアンセモス、マートル、ティーツリー、オリーブ、月桂樹、レモングラス、レモンバーム、レモンバーベナ、ミント類、ラベンダー、セージ、青紫蘇、ミョウガ、沈丁花、金木犀、クチナシ、アーモンド、あじさい、檀紅梅など20種類に及ぶそうです。
店内ではドライに向き、長持ちしてくれる植物、飲食可能でもある植物、枝物、季節物、飾っておしまいや廃棄になりにくい植物使いのセレクトを目指されています。
香りのある植物、食事に取り入れられる植物、先を見据えた植物選びをされているそうです。
店主佐藤さんは元々、ユーカリが大好きでご自身で購入されたりそれをドライにされる中、もっと気軽に購入できたらいいなと思われるようになり、住宅購入のタイミングでお店を開かれました。
ユーカリって実は、800種類あるんですよ!と教えて頂きました。
ご自宅玄関の土間、4畳ほどのスペースがお店になっており一歩足を踏み入れると居心地がよく、植物相に飛び込んだかのような空間が。アレンジメント、スワッグ、リース、ブーケ、ハーブバス、ハーブコーディアル、蜜蝋ラップなど日常使いから特別な日のフラワーギフトまで幅広い花材や花器が取り揃えてあります。
フレッシュグリーンからご自身でドライにされているので、お店に伺うとセミドライのお花も見ることもできます。佐藤さんの作品が並んでいると考えるとお店であり、アトリエでもあると言えそうですね。
世界一の民陶、小鹿田焼とは?
店内でひときわ目を引くのは、素朴な佇まいが魅力の小鹿田(おんた)焼。和洋折衷問わず、日常使いに行事にと年間通して暮らしに寄り添ってくれます。民芸という言葉を作り、価値を広めた柳宗利の著書「日出の皿山」では‛世界一の民陶‘と称賛されています。
江戸時代から継承されてきた陶工の技と里山の自然を用いた伝統製陶技法で作陶されている小鹿田(おんた)焼は、1995年に国の「重要無形文化財」に指定されています。
幅広いラインナップがありますが、佐藤さんの一押しは植物と組み合わせが楽しめる花器。
季節のグリーンで彩られ、どれも心躍るものばかり。店主のセンスが光りますね。
睡蓮鉢の場合は花器だけの役割にとどまらず、例えばこれからの夏場の時期は、ビールを氷水でキンキンに冷やすアイスバケツやワインクーラーとしての粋な使い方ができます。雑貨を入れたり、インテリアとして飾っても素敵ですね!
江戸時代から300年の歴史がある焼き物の里で作られています
店主佐藤さんの故郷、大分県日田(ひた)市にある小鹿田焼の里は窯業・農林業それぞれを生業にする皿山地区・池ノ鶴地区があり併せて2008年「重要文化的景観」に指定され有名な景観地でもあります。
皿山地区では約300年間窯業が営まれており4家9軒の窯元では、親から子への一子相伝で技術が受け継がれています。小鹿田焼は集落の土・木・水を利用し、地元の自然資源のみによって作られ土の採取、陶土作り、成型、釉薬掛け、焼成まで全ての工程が手作りで行われます。
土練機や機械ろくろなどの電動機械を使わず人力で作られる為、一つ一つが趣深く二つとして同じお品がないのも選ぶ楽しみがあります。陶土を生成する為に利用されている唐臼(からうす)が、土を砕く音は1996年「日本の音風景100選」に選ばれています。
ししおどしの仕組みで谷川から引き込んだ水力を利用し、木製の杵が水の重みで沈み、溢れ軽くなった反動で臼の土を砕くギー、ガタンという心地よい音が里山に鳴り響く景観に訪れた人は皆感動を覚えるそうです。
山間の資源を享受し、暮らしを営むのは自然の脅威と隣り合わせでもあります。2023年7月に記録的豪雨に見舞われ9軒全ての窯元が被災されています。
唐臼が流され一時は廃業も検討された窯元もあり、現在は復旧されていますが、あまたの伝統文化に付き物である後継者問題などもあり、生産が限られている貴重な陶器です。
知恵と工夫で綿々と伝統が紡がれている焼き物の里。ぜひ一度、訪れてみたいです。
多彩な装飾が美しい小鹿田焼
小鹿田焼の装飾技法は飛び鉋(とびかんな)、刷毛目(はけめ)、櫛描き(くしがき)、指描き、
ポン描き、流し掛け、打ち掛けと様々あります。お気に入りを探してみて下さいね!
作品に窯元の個人名は刻まない
小鹿田焼は作品に個々の窯元名を残す事をせず「小鹿田」又は「おんた」と刻みます。
共同釜を利用してきた為とも言われていますが里の人々の謙虚さに感銘を受けます。
ハーブを日常使いに!
グリーンは飾っておくだけでなく、飲食にも利用できます。and.EさんのInstagramではハーブを日常使いされている様子が拝見できます。
イチジクの葉を粉コーヒーと一緒に抽出し甘い香りを移して楽しんだり、みょうがの葉、月桂樹や山椒、オリーブの枝葉などを、自家製梅干しと一緒にお米に炊き込まれたり。水筒用にローリエを凍らせたハーブ氷なども。
こんな素敵な使い方があるのかと、新しい発見が沢山あります!投稿を参考にハーブや季節のグリーンを買い求められる方も増えているそうです。私も投稿を真似させて頂いて日常のご飯を楽しんでいます。イチジク葉は、甘い香りが癒されます。
佐藤さんは植物を日常に取り入れやすくしてもらえるように、という思いから行われている試みの一環に、自作のハーブコーディアルの試飲があります。これは毎回あるお店のサービスではなく、たまたま提供できる準備が整った日に来店された幸運な方のみ!に提供されています。
ハーブ園からお取り寄せしているコーディアルシロップや、はちみつ等
店内には福岡県の古賀ハーブ農園さんのローズゼラニウムコーディアルシロップ・ハーブ塩、ローゼル塩、月桃茶やLa-La-Be(ララビー)さんの非加熱はちみつ、マクラメの雑貨を扱われています。古賀ハーブ農園さんのオンラインショップでも取り扱いがありますが、早い段階でsoldoutになっている貴重なお品です。
蜜蠟ラップ
オーガニックの生地をつかった蜜蝋ラップも販売されています!1,280円~
受注制作のand.Eさんオリジナルギフト
加工の過程で出てしまう端材もハーブバスなどに無駄なく利用されています。
自家製ハーブバス・蜜蝋ラップは受注制作されていますので、発注を依頼される際は適宜、Instagramからお問合せ下さいね。
ワークショップも開催されています!
自宅の一部をイベントスペースとして提供され、ワークショップも開催されています。店主佐藤さんが講師されるミツロウラップ、お香、ハーブティンクチャー・ハーブチンキ・ハーブバスの講座や、外部講師の方が開催されるイベントもあります。
7月のイベントは以下になります。
時期的に開催が終わっている物もありますが、ワークショップは数人から開催をご検討頂けるそうです。気になる講座は是非、Instagramからお問合せ下さい。
7/16(火)米粉生地肉まんWS 外部講師
7/20(土)エシカル商品のポップアップ
7/23.24(火水)ミツロウラップWS and.Eさんが講師
7/29(月)米粉キッズパン 外部講師
※8月はお子様の夏休み、帰省で不定期になるそうです。
※外部講師のレシピは持ち帰り可。ドリンクのレシピ提供はございません。
多くの電子決済に対応。そして是非、Instagramのフォローを!
Instagramでお店の情報やご自身の好き・ときめいたオススメを投稿されています。
ご近所の飲食店や神代植物公園の写真が掲載される事もあり、更新が楽しみなアカウントです。
購入後グリーンの種類を改めて写真付きで送って頂きました。お心遣いがうれしいですね。
イベントやお子様の用事で急なお休みもあります。土日に翌週の営業日時を掲載されていますので、商品の入荷情報も併せてInstagramで確認ができます。また、openされていても奥で作業中の場合もありますのでチャイムを押して頂けると来訪がわかりやいです。
決済方法を豊富に用意されていますので、現金レスでお買い物ができます。
知る人ぞ知る素敵なお店です!是非、一度訪れてみて下さいね!
and.E
東京都調布市深大寺北町3-10-13
( 諏訪神社前停下車 徒歩5分)
平日 10:30~17:30
土日祝 不定期でopen
※記事に掲載した内容は公開日時点または取材時の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイト等で最新情報の確認をしてください
この記事を書いた人
MIYA
自然豊かな公園や果実園が住宅街にあり、こだわりの個人経営店も多くおでかけ情報には事欠かないむさしのエリア。地元の方に喜んで頂ける情報をお伝えしていきたいです。