1. トップ
  2. エンタメ
  3. 張本美和、16歳で初出場を迎える団体戦の切り札 中国トップ勢との経験積み成長、“最強女子トリオ”を金奪取に導くか【パリ五輪2024】

張本美和、16歳で初出場を迎える団体戦の切り札 中国トップ勢との経験積み成長、“最強女子トリオ”を金奪取に導くか【パリ五輪2024】

  • 2024.7.20
張本美和(C)WTT
SPREAD : 張本美和(C)WTT

パリ2024オリンピック」の卓球競技が7月27日から8月10日にかけて行われる。開幕まで1週間を切り、本大会までのカウントダウンを迎えている。
女子卓球は各種目でメダル獲得が期待されるなか、16歳にして初出場を果たすのが張本美和(木下グループ)。団体戦の3人目のメンバーとして選出された切り札にかかる期待は大きい。

■ダークホースからの3人目選出

張本美はパリ五輪に向けた選考で当初は早田ひな(日本生命)、平野美宇(木下グループ)、伊藤美誠(スターツ)といった選手の陰に隠れていた。しかし、2023年になると選考会やWTT主催の国際大会で優勝を果たすなど、徐々に存在感を示す。
張本美が飛躍したのが昨年11月の「全農CUP大阪」で第6回選考会となったこの大会で日本のエース・早田相手に初勝利を飾り優勝。パリ五輪に向けた3人目の候補に挙がるまでに成長をはたすと、同年の「WTT女子ファイナルズ名古屋」では世界1位の孫穎莎相手にフルゲームの激闘を演じるなど着実に力を伸ばした。
そして今年に入った1月の全日本選手権では早田に次いで自身最高位となる準優勝を飾ると、2月にはパリに向けた3人目に選出。五輪2大会連続メダリストで、前回の混合ダブルスでは金メダルにも輝いていた伊藤を差し置いての抜擢であった。

■4月には王芸迪に初勝利

張本は五輪メンバー選出後も着実に経験を積んでいくと、2月の「世界卓球団体戦」では主力として決勝進出に貢献し、中国相手には1番手の孫穎莎、5番手の陳夢というのちにパリ五輪シングルス出場を決める両者と最高峰の舞台で戦い経験を積んだ。
また、4月の「ITTF男女ワールドカップ」では準々決勝で世界3位の王芸迪を翻弄し初勝利。その勢いのまま銅メダルに輝くと、世界ランキングトップ10入りした。
さらに、6月の「WTTチャンピオンズ重慶」では準々決勝で再び陳夢と対戦。第2、3ゲームに互角のラリーを演じ1ゲームを奪取しており、本人も試合後に「4回目の対戦で今日が一番良かった」と明かしていた。団体戦で起用されるパリ五輪では孫穎莎、王曼昱を含めた3人と対戦の可能性があるが、直近で世界7位と自己最高位まで力をつけた今の張本美なら、五輪の舞台でのさらなる飛躍にも期待が高まる。
急激な成長スピードで日本トップ選手に掛け上がった。好調を維持したままパリ五輪を迎える16歳が初の大舞台でどのようなパフォーマンスを見せるのか。

元記事で読む
の記事をもっとみる