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攻守に課題が残る鹿児島ユナイテッドFC:群馬戦から見る今後の展望

  • 2024.7.19
攻守に課題が残る鹿児島ユナイテッドFC:群馬戦から見る今後の展望
攻守に課題が残る鹿児島ユナイテッドFC:群馬戦から見る今後の展望

Text by アンバサダー

Qolyアンバサダーのコラムニスト、仙太郎によるレポートをお届けします。

スターティングメンバーの変更

前節からスターティングメンバーが3人変更されました。野嶽、戸根、山口選手が外れ、渡邉、井林、中原選手が入りました。山口選手は警告累積での出場停止です。

鹿児島の攻撃の課題

この日の鹿児島の攻撃は好調とは言えず、特に右サイドの攻撃が機能しませんでした。田中選手が中に入ることで幅が取れず、渡邉選手がビルドアップを助けるために、低い位置にいることが多いため、右サイドの高い位置で幅を取る選手がいませんでした。そのため、右サイドの攻撃が機能不全に陥りました。

ビルドアップの課題と解決策

右サイドの幅が取れていませんでしたが、田中選手が中でボールを受けるとチャンスになることが多かったので、ボランチをCB間に下げて3枚でビルドアップし、渡邉選手を高い位置に上げて幅をとる必要がありました。

76分には群馬の決定的なヘディングシュートの場面がありましたが、バーに助けられました。相手のターゲットとなるCBをフリーにするのはいただけません。さらに鹿児島は右サイドに人がいないため、中央を狙う攻撃が多く、相手のCBに守られやすい状況が続きました。GK櫛引選手の高めのポジションも鹿児島の攻撃を苦しめました。

90分の得点場面では、五領選手が相手選手の死角からプレスを掛けてボール奪取。そのボールを鈴木選手が拾い、相手CBが前に出たと見るや、その裏に走り込んでいた有田選手へ浮き球のパス。この得点の半分は鈴木選手にあげたいです。

最後の失点と反省点

最後の失点の場面では、武選手のファウルが不要であり、その後の対応も不十分でした。ファウル後、審判にアピールするのではなく、ボールの前に立ってリスタートを遅らせるべきでした。また、ボール保持ができないと守備の局面が続き、守備組織が崩れやすくなります。
逆にボール保持ができれば、試合終盤でリードしている場面で時間を稼ぐことができ、守備も落ち着いて対応できます。

群馬のプレーと評価

対戦相手の群馬は最下位に沈んでいるとは思えないほどのプレーを見せ、ビルドアップも安定していました。しかし、最後のフィニッシュの精度が低く、得点に結びつきませんでした。

総 評

この試合では、内容を考えると勝ち点1でも満足しなければならない試合でした。攻撃面の改善が見られず、守備の小さなミスが失点に繋がることが多いため、今後の試合でも厳しい状況が続くでしょう。監督の言う通り、勝ちきることが重要ですが、問題を解決しない限り、同じ悲劇が繰り返される可能性があります。


ライター:仙太郎
東京都でU12指導者歴12年。C級コーチライセンス、4級審判員保持。
指導者目線の独特なレポートをSNSやQolyで発信中。
X : @FB_sentaroh
note: @papafootball
https://note.com/papafootball

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